組替済請求オフセット残高の計算方法
未請求売掛金および繰延収益は、通常の請求および収益処理では自動的に精算されません。定期的に「会計トランザクションの作成」プロセスを発行して、未請求売掛金と繰延収益残高を1つの残高にまとめる組替会計トランザクションを自動的に作成します。
1つの契約明細について予測される組替金額または組替会計トランザクションの戻し処理オプションを手動で上書きする場合、会計トランザクションを作成します。請求オフセット残高は、会計トランザクションを保存すると組み替えられます。
組替済の請求オフセット残高に影響する設定
組み替える残高が含まれるビジネス・ユニットと会計期間を選択します。成功レポートを生成するよう選択した場合、「会計トランザクションの作成」出力レポートには、会計トランザクションの詳細が含まれます。選択可能な追加条件には次のものがあります。
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契約タイプ
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収益方法分類
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契約番号
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契約明細番号
組替済の請求オフセット残高の会計トランザクションの計算方法
プロジェクト請求では計算式を使用して、組替済の請求オフセット残高の会計トランザクションの予測金額を計算します。この計算式では、開始来累計(ITD)収益金額またはITD請求額のいずれか少ない値と、期間累計(PTD)組替額を使用します。計算式は次のとおりです。
予測会計トランザクション金額 = ITD収益金額またはITD請求額のいずれか少ない値 - PTD組替額
Oracle Fusion Project Billingでは、請求オフセット残高を組み替える際、次のステップを実行します。
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会計トランザクションを作成します。
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会計タイプを請求オフセット組替に設定します。
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組替額を計算します。
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戻し処理オプションが選択されている場合は戻し処理会計トランザクションを作成します。
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会計タイプを請求オフセット組替戻し処理に設定します。
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会計期間を次の期間に変更し、会計日をその期間の最初の日に設定します。
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組替額は、請求オフセット組替会計トランザクションの値に-1を掛けたものと等しくなります。
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契約ビジネス・ユニットが収益を総勘定元帳に転送するよう構成されている場合、Oracle Fusion Project Billingでは会計イベントを作成します。
組替済の請求オフセット残高の例
次の表では、既存の収益および請求書会計仕訳が組み替えられるシナリオを説明しています。
月1の収益会計仕訳
仕訳 |
配分 |
勘定科目 |
借方 |
貸方 |
---|---|---|---|---|
SLA1 |
RDL1 |
未請求売掛金 |
100 |
0 |
SLA1 |
RDL1 |
収益 |
0 |
100 |
月1の請求書会計仕訳
仕訳 |
売掛金項目 |
勘定科目 |
借方 |
貸方 |
---|---|---|---|---|
SLA2 |
AR1 |
売掛/未収金 |
120 |
0 |
SLA2 |
AR1 |
繰延収益 |
0 |
120 |
月1の組替済請求オフセット会計仕訳
仕訳 |
会計 |
勘定科目 |
借方 |
貸方 |
---|---|---|---|---|
SLA3 |
RCLS1 |
繰延収益 |
100 |
0 |
SLA3 |
RCLS1 |
未請求売掛金 |
0 |
100 |
月2の組替済請求オフセット戻し処理会計仕訳
仕訳 |
会計 |
勘定科目 |
借方 |
貸方 |
---|---|---|---|---|
SLA4 |
RCLSR1 |
未請求売掛金 |
100 |
0 |
SLA4 |
RCLSR1 |
繰延収益 |
0 |
100 |