トランザクション・モデルの結果の定義

トランザクション・モデルを作成する際には、結果属性を選択します。モデルが実行されると、検出された危険なトランザクションごとにこれらの属性の値が返されます。

モデルには導出属性が組み込まれていることがあります。これらは、モデルによって実行される計算です。1つの例として、「次と等しい」または「類似」条件を使用してグループを作成するフィルタによって各グループに適用されるラベルがあります。別の例として、総計、平均または数のいずれかの計算を実行する関数フィルタにおけるそれらの値があります。モデルの結果には導出属性が自動的に含められ、それらを削除することはできません。

モデルの結果の中に他の属性を含めるには、それをアクティブに選択する必要があります。ユーザー選択の結果属性の制限は25個です。この制限には導出属性は含まれません。モデルには、作成者または編集者によって選択された最大25個の属性に加え、任意の数の導出属性を含めることができます。

結果に表示する詳細のレベルを反映する属性は慎重に選択してください。たとえば、あるモデルで、各サプライヤの請求書金額の総計を計算する関数フィルタを使用するとします。導出属性である総計値は、結果セットに自動的に含められます。

モデル・ロジックでは、「買掛/未払金請求書」ビジネス・オブジェクトの「金額」属性が使用されています。その場合でも、この属性は自動的には結果セットに含められません。含められるようにすると、結果には、請求書ごとに1行ずつ、各請求書の金額を表示するために必要な行が含められます。(各行には、そのサプライヤの請求書の総計も表示されます。)そのようにしない場合、結果に含まれる行は大幅に少なくなります。サプライヤごとに、そのサプライヤの請求書の総計を表示する1つの行のみが含められます。

コントロールを使用して、Oracle Transaction Business Intelligence (OTBI)で作成された分析、レポートまたはダッシュボードに情報を提供することもできます。これらのコントロールは、基になるモデルから結果属性を継承します。これらのモデルの結果属性を選択する際に考慮する点を次に示します。

  • 分析またはレポートには、コントロール内の最初の25個の結果属性の値のみを含めることができます。導出属性は、アクティブに選択した属性の後に表示されます。たとえば、モデルに合計を計算する関数フィルタが含まれており、モデルに対してアクティブに25の結果属性を選択した場合、合計が含まれる導出属性は結果属性26であるため、レポートに使用できません。分析またはレポートで導出属性を使用する場合は、そのための余地を残してください。

  • レポート手段で集計される金額値を含めることができます。その場合は、金額属性が結果属性の中で2番目になるように配置します。金額に関連する日付を含めることもできます。その場合は、日付属性が結果属性の中で3番目になるように配置します。このような属性の例として、「買掛/未払金請求書」ビジネス・オブジェクトの「金額」や「日付」などがあります。

「結果表示」パネルを使用して結果を定義するには、次の手順を実行します。

  1. 「使用可能」ボックスには、モデルに含まれているすべてのビジネス・オブジェクトの属性がオブジェクト別に編成されてリストされます。各属性の命名形式は[オブジェクト名].[属性名]です。目的の属性を検索します。

  2. 目的の属性を「使用可能」ボックスから「選択済」ボックスに移動します。または、必要に応じて、不要な属性を「選択済」ボックスから「使用可能」ボックスに移動します。