概要
管理エージェントのパッチは、管理エージェント・ターゲットで発生した1つ以上のエラーを修正するためにリリースされます。OMSホストおよびリモート・ホストにデプロイされている管理エージェントにパッチを適用できます。
エージェント・システム・パッチ
- エージェント・プラットフォーム・パッチ
- エージェント・プラグイン・パッチ
- モニタリング・パッチ
- 検出パッチ
管理エージェントの各コア・コンポーネントとすべてのエージェント・プラグインの個別の管理エージェント・パッチ(モニタリングと検出)は不要になりました。かわりに、Enterprise Managerのリリース更新ごとに包括的なシステム・パッチが生成されます。これには、エージェント側のプラットフォームに対するすべてのサブパッチと、エージェント・プラグインのモニタリング・パッチと検出パッチが含まれます。
パッチ・リリース更新バージョンの識別
パッチ・リリース更新バージョンは、モニタリング・エージェントにデプロイされているリリース更新バージョンを識別しやすくするために、各エージェント・システム・パッチの一部として埋め込まれるようになりました。特定のエージェントにデプロイされているパッチ・リリース更新バージョンを表示するには、次の手順を実行します。
- 「設定」メニューから、Enterprise Managerの管理、「エージェント」の順に選択します。エージェントのリストが表示されます。
- 目的のエージェントをクリックして、そのエージェントのホーム・ページにアクセスします。
- 「エージェント」ドロップダウン・メニューから「プロパティ」を選択します。
- _agentRUVersionプロパティまでスクロール・ダウンします。表示される値は、そのエージェントに適用されているリリース更新パッチのバージョンを識別します。
たとえば、_agentRUVersionで13.5.0.1と示されている場合は、リリース更新1がそのエージェントに適用されているということです。最後の桁は、エージェント・リリース更新バージョンを示します。
パッチのインストール方法
管理エージェントのパッチは、自動(パッチ計画の使用)または手動により適用できます。オラクル社は、自動によるパッチ適用をお薦めします。自動によるパッチ適用では、パッチを大量にデプロイする場合の時間と労力が節約されるだけでなく、人手による操作が少なくなるため、パッチ適用時に発生するエラーを最小限に抑えることができます。この方法の詳細は、「パッチ計画による管理エージェントへのパッチ自動適用(推奨)」を参照してください。
パッチ計画を使用して管理エージェントにパッチを適用できない場合は、手動で適用できます。ただし、この適用方法は推奨されません。この方法の詳細は、「手動による管理エージェントへのパッチ適用」を参照してください。
ノート:
システム・パッチはEnterprise Managerパッチ計画機能と完全な互換性があるため、パッチ計画を使用している場合はパッチ適用方法を変更する必要はありません。