migrate_db

移行ワークベンチ

Oracle推奨の方法であるデータベース移行ワークベンチを使用してデータベースを移行します。これらはData Pumpまたはトランスポータブル表領域を介して実行できます。

移行ワークベンチのアクティビティにmigrate_dbを使用する方法の詳細は、Oracle Enterprise Managerデータベース移行ワークベンチ・ガイド移行ワークベンチのEMCLIの移行を参照してください。

書式
emcli migrate_db
-file=<JSON file path>
オプション
  • file

    ソースと宛先のデータベース・マッピングを含むJSONファイルの絶対パス。

データベースの移行

emcli migrate_db 
-file=/home/db_migration_input.json

クラシック移行

ヒント:

Oracleでは、クラシック・ワークフローではなく移行ワークベンチを使用することをお薦めします。
説明
クラシック・ワークフローを使用してデータベース統合を実行します。次の方法で使用できます。
  • Data Guardのフィジカル・スタンバイ(最小停止時間)
  • 完全トランスポータブル・エクスポートおよびインポート(最小停止時間、クロス・プラットフォーム)
書式
emcli migrate_db
      -file=<XML file path>
      [-exec_mode=<execution mode>]
      [-ignore_pre_req]

[ ]  indicates that the parameter is optional.
オプション
  • file

    ソースと宛先のデータベース・マッピングを含むXMLファイルまたはJSONファイルの絶対パス。get_sample_migration_xml Verbを実行して、サンプルXML入力ファイルを作成します

  • exec_mode

    移行方法がONLINE_DATAGUARDの場合のみ、次のように使用します。

    • FULL: 停止時間のユーザー制御なしで、同じジョブですべての移行ステップを実行します。たとえば、データベース・スタンバイ、RACへの変換およびスタンバイ・スイッチオーバーのステップを同じジョブで実行します。
    • PRE_DOWNTIME: データベースを停止させる必要のないすべてのステップを実行します。たとえば、データベース・スタンバイおよびRACへの変換のステップを同じジョブで実行します。

      このモードを使用する場合、現在のジョブが正常に完了した後で、同じ入力ファイルとexec_modeオプションのDOWNTIMEを使用して移行ジョブを再度実行する必要があります。

    • DOWNTIME: 停止時間を必要とするすべてのステップを実行します。たとえば、ジョブでスイッチオーバー・ステップを実行します。

      このモードを使用する前提として、PRE_DOWNTIME exec_modeオプションを指定したジョブですべての停止時間前のステップが正常に実行されている必要があります。

    exec_modeを指定しない場合、デフォルトでFULLになります。

  • ignore_pre_req

    入力のすべての前提条件チェックを無視します。

例1

次の例では、dgpredt-migrate.xmlファイルに指定されたマッピングに基づいて、データベース移行を実行するプロシージャをデプロイします。ジョブは定義された実行モードを使用しません。メソッドはONLINE_DATAGUARDで、モードのデフォルトはFULLです

emcli migrate_db 
      -file="/home/migrations/dgpredt-migrate.xml"

例2

次の例では、dgpredt-migrate.xmlファイルに指定されたマッピングに基づいて、データベース移行を実行するプロシージャをデプロイします。ジョブでは、データベースの停止時間を必要としないすべてのステップが実行されるData Guard移行方法を使用します。

emcli migrate_db 
      -file="/home/migrations/dgpredt-migrate.xml"
      -exec_mode="PRE_DOWNTIME"

例3

次の例では、dgdt-migrate.xmlファイルに指定されたマッピングに基づいて、データベース移行を実行するプロシージャをデプロイします。ジョブでは、データベースの停止時間を必要とするすべてのステップが実行されるData Guard移行方法を使用します。また、XMLの前提条件検証は行われません。

emcli migrate_db 
      -file="/home/migrations/dgdt-migrate.xml"
      -exec_mode="DOWNTIME"
   

例4

次の例では、dgdt-migrate.xmlファイルに指定されたマッピングに基づいて、データベース移行を実行するプロシージャをデプロイします。ジョブは指定された実行モードを使用せず、すべての前提条件チェックを無視します。

emcli migrate_db 
      -file="/home/migrations/dgdt-migrate.xml"
      -ignore_pre_req