SQL問合せの使用

ビジュアライゼーション・パネルは、Enterprise Managerデータを問い合せることで作成できます。

クエリー・ビルダー

Oracle Enterprise Manager App for Grafanaは、公開されたEnterprise Manager MGMT$リポジトリ・ビュー(MGMT$METRIC_DETAILSなど)からのSQL問合せを使用したデータ取得をサポートしています。

ノート:

MGMT$_viewsは、Oracle Enterprise Managerリポジトリからのデータを抽出するときにのみ必要になります。
Enterprise Managerの管理ビューの詳細は、「管理リポジトリのビューについて」を参照してください。

クエリー・ビルダーのオプションを示す画像。

組込みの時系列問合せは3つ存在します。

  • Raw: sysman.MGMT$METRIC_DETAILからデータを採取するオプション。

    使用のガイドライン: 1か月間のデータが保持されます。

  • Hourly: sysman.MGMT$METRIC_HOURLYからデータを採取するオプション。

    使用のガイドライン: 3か月間のデータが保持されます。

  • Daily: sysman.MGMT$METRIC_DAILYからデータを採取するオプション。

    使用のガイドライン: 6か月間のデータが保持されます。

  • Custom (Target)/Custom (Repository)オプションは、独自の問合せに基づいて任意の表からデータを採取します。リポジトリのビューを使用して、Enterprise Managerリポジトリからデータを抽出します。

    ノート:

    独自の時系列のSQL問合せを作成するときには、次の列別名が必要になります:
    • time_sec - この列は、日付/タイムスタンプ・データ型の列にする必要があります。
    • value - この列は、数値データ型の列にする必要があります。
    • metric - この列は、文字列データ型にする必要があります。また、ハードコードされた文字列にすることもできます。
    SELECT
    <time_column> as time_sec,
    <value column> as value,
    <series name column> as metric
    FROM <table name>
    WHERE <your where conditions>
    ORDER BY <time_column> ASC;

    カスタムの問合せパラメータを示す画像。

式の使用

Enterprise Manager App for Grafana v4.0.0以降、ユーザーは式を使用して問合せの実行を条件付けることができます。式がTRUEと評価された場合にのみ、問合せが実行されます。式は2つの値の比較ですが、論理演算子(ANDおよびOR)を使用して複数の式をリンクできます。サポートされている比較演算子は次のとおりです:

  • 等しい: =
  • 等しくない: !=
  • 次より大きい: >
  • 次以上: >=
  • 次より小さい: <
  • 次以下: <=

条件付き式の使用例

次に、これらのフィルタを使用して、ダッシュボード・ビューアが選択した"ビュー"に基づいて個別の表からデータをレンダリングする単一のダッシュボード・パネルの例を示します。これにより、ダッシュボード・デザイナでは、同じダッシュボード・パネル内に単一のペイン・ビューの作成時に、レンダリングされるデータをカスタマイズできるようになります。


時間による条件の使用例


日による条件の使用例

MGMT$ビューを使用した非時系列問合せタイプ

「Non-time series」の「Query Type」を選択して、Enterprise Managerリポジトリの表を問い合せます。


管理ビューの問合せ。

ノート:

Enterprise Managerの管理ビューの詳細は、「管理リポジトリのビューについて」を参照してください。