ホスト統合のシナリオの評価

統合コンソールを使用して、統合シナリオの詳細を表示できます。統合シナリオの結果を評価したら、別の計画を定義することも、既存のシナリオを再実行し、使用可能な最新のデータで、前に指定された条件に基づいて再評価することもできます。前の分析の結果は上書きされます。既存のシナリオに基づいて新しいシナリオを作成し、特定の値を微調整して新しいシナリオをカスタマイズすることも可能です。この反復プロセスは、様々な要因に折り合いを付け、それぞれのトレードオフを秤にかけて生成される、最適化された統合シナリオを得るために役立ちます。

作成した統合シナリオを比較して、どの統合計画が最も要件を満たすかを決定します。

目的は次のとおりです。

  • ソース・リソースの要件を、その要件を最も満たす宛先と一致させます。

  • ソースの要件と各宛先の使用可能なリソースをできるだけ緊密に適合させ、宛先の容量を最大限に使用できるようにします。

  • リソース要件の係数としてヘッドルームを準備しておくことで、宛先におけるサイズ増加に備えて余裕を作ります。

  • オプションで、使用可能なすべての宛先全体で、ソースの作業負荷のバランスをとります。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「統合」「ホスト統合プランナ」を選択します。
  2. まず、表示するシナリオを含むプロジェクトを調査します。
    • 「ステータス」列は、プロジェクトに指定された最小および最大の収集日数に基づいて、データ収集のステータスを示します。

    • 「一般」タブは、プロジェクトをタイプ、収集の詳細、ソース数などで要約します。

    • 「ソース候補」タブをクリックして、プロジェクトで定義されたソースに対して収集された様々な使用状況データを表示します。データには、プロジェクト・タイプに応じてCPU、メモリー、記憶域およびディスクとネットワークのI/Oの使用率が含まれます。

    • 「ソース・ワークロード」タブをクリックして、収集されたソースのリソース使用量データを表示します。デフォルトの表示はヒート・マップ(24時間30日のグリッド)で、指定した時間のワークロードを、容量の100%に対するロードを示す色、および実際の割合を示す数値で表示します。また、同じデータを棒グラフで表示することもできます。ビューは、ソース、リソース・タイプおよび月のいずれかでフィルタできます。

    • 「宛先候補」タブをクリックして、統合されるソースに基づいて、ハードウェア詳細および予測されるリソース使用率を宛先候補ごとに分類して表示できます。

    • プロジェクトが選択されているときに「レポート」ボタンをクリックし、要約された情報および詳細を表示します。

  3. 次に、特定のシナリオのデータを表示します。「一般」タブでは、リソース・タイプおよび割当て、制約、宛先タイプなどの観点からシナリオを要約します。完了済の分析の場合は、各タブで次のように、詳細を表示する行で任意のメトリックをクリックします。
    • ソース: 予想されるCPUおよびメモリー容量および要件を含む、統合するソースのリスト。

    • 宛先: ソースの統合先の宛先のリスト。宛先ごとにリソース構成および計算された使用量が表示されます。

      クラウドへの統合で重要なリソースはCPU性能とメモリーです。

    • 比率: 宛先に対するソースの比率。デフォルトでは、ホスト統合プランナはできるだけ少ない宛先にソースを適合させようとします。

    • マッピング: 特定のソースがマップされる宛先。分析には予想されるCPUとメモリーの要件および使用率が含まれ、考慮する推奨のCPUおよびメモリー割当ての数値で拡張されます。これらの推奨は、要件と宛先サーバーの容量の間での合理的な妥協点を表します。

    • 信頼度: シナリオで定義したソースの使用要件を満たすソースについて収集されたデータの割合。この値は、プロジェクトで定義されたすべてのソースについて集計されます。

    • 違反: シナリオで定義された技術的な違反またはビジネス制約の数。このメトリックは、シナリオでソースから宛先への自動マッピングが使用される場合のみ適用可能です。

    • 排他: 宛先への修飾されたマッピングがないソースの数。これらは、使用可能な宛先の容量を超えたソースです。

制約のセットが異なると、最適なシナリオが異なることがあります。別のシナリオ結果を得るには、制約を変更します。