データベース・フリート・メンテナンスについて
データベース・フリート・メンテナンスを使用すると、管理者は、四半期ごとのセキュリティ・パッチ更新(SPU/CPU)、パッチセット更新(PSU)、リリース更新(RU)および月次推奨パッチ(MRP)などの仮の個別パッチを含むデータベース更新を適用することで、一連のOracleホームおよび関連するデータベースを保守できます。
新規データベース・パッチおよび更新は、イメージの形式で使用可能になります。ゴールド・イメージは、必要な最新レベルにパッチ適用されるソフトウェア・バイナリを表します。特定のデータベース・バージョンについて新規パッチから新規に作成された各イメージは、新しいバージョンです。
たとえば、ユーザーは、19.18RUを含む最初のバージョンでイメージを作成できます。後に、19.18RU+MRP1を含む新しいバージョンを作成できます。その後、19.19RUなどを含む新しいバージョンを作成できます。バージョンを作成し、ロールアウトを決定したら、それを"Current"としてマークする必要があります。これで、このバージョンは、このターゲットにサブスクライブされているデータベースのゴールド・イメージになります。
- 特定の(非コンテナの) Oracle Databaseにパッチを適用します。
- コンテナ・データベース(CDB)とそのプラガブル・データベース(PDB)にパッチを適用します。
- パッチが適用されたOracleホームから実行されている新しいCDBに再配置することで、PDBに個別にパッチを適用します。
- 単一のインスタンス、RACおよびRAC One Nodeデータベース。
ノート:
サポート対象は、Windows上の単一インスタンス・データベース、スタンバイ・データベース(単一インスタンスおよびRAC)、クラスタ用のグリッド・インフラストラクチャ、Oracle Restart (スタンドアロン・サーバー用のグリッド・インフラストラクチャ)および関連するデータベースに限定されます。 - RAC Oracleホームおよび関連するデータベース
- グリッド・インフラストラクチャ・ホームおよび関連するグリッド・インスタンス
- Oracle Restartホーム(スタンドアロン・サーバーのグリッド・インフラストラクチャ)および関連するデータベース
- スタンバイ・データベース(単一インスタンスおよびRAC)
- RAC One Node。
図17-2 フリート・メンテナンス・ロール

- ソフトウェア標準化アドバイザを使用して、構成汚染を識別します(これは1回かぎりのアクティビティです)。
- 参照環境を作成します。これは、ゴールド・イメージを作成するための前提条件です。
- 参照環境を使用してゴールド・イメージを作成し、追加の変更のためにそれらをバージョニングします。これにより、ターゲット・データベースにロールされる目的のパッチ・セットを使用して、参照環境にパッチを適用できます。
- 適切なパッチが適用されているゴールド・イメージに、データベースおよびクラスタをサブスクライブします。これは1回かぎりのアクティビティで、一度サブスクライブした後は、このタスクは次の更新の公開には必要ありません。
- イメージをデプロイし、関連するターゲットを古いOracleホームから新しいOracleホームに切り替えます。
ノート:
Oracleは、My Oracle Support Webサイト(https://support.oracle.com、My Oracle SupportノートID 2435251.1)でフリート・メンテナンスを使用したデータベースのパッチ適用およびアップグレードに関する最新の更新内容およびベスト・プラクティスを提供しています。フリート・メンテナンス・ハブ
フリート・メンテナンス・ハブは、データベース・フリートの自動更新(パッチ適用)およびアップグレードを容易にします。また、個々のイメージに対して自動化されたパッチ推奨も提供します。これにより、管理者は、欠落しており新しいバージョンに適用する必要があるパッチのリストを正確にして、イメージを最新にすることができます。フリート・メンテナンス・ハブは3つのメイン・タイルに分割されているため、管理者として実行する必要がある必須アクティビティを簡単に識別できます。3つのタイル・セクションは、サブスクライブされていないターゲット、イメージのパッチ推奨およびイメージへのパッチ・コンプライアンスで、それぞれが特定の管理者アクティビティを実行することを目的としています。
フリート・メンテナンス・ハブを起動するには、「ターゲット」に移動して「データベース」を選択し、「管理者」を選択して「フリート・メンテナンス・ハブ」をクリックします。
また、Enterprise Manager Cloud Controlのメイン・ページからフリート・メンテナンスに直接アクセスするには、「ターゲット」、「データベース」、「管理」の順に移動し、「フリート・メンテナンス」をクリックすると、「スタート・ガイド」画面が表示されます。ここには、フリート・メンテナンスの基本が表示され、フリート・メンテナンスを開始する上でこのブック内で関心のあるポイントへの直接リンクも用意されています。
フリート・メンテナンスで使用される用語
- データベース・リリース: メジャー・リリースを示します。Oracle Databaseリリース番号の最初の数値がリリースを示します。例: 12c、19c、23c。詳細は、『データベース・アップグレード・ガイド』のリリース番号に関する項を参照してください。
- データベース・バージョン: メジャー・リリースへの更新は、2番目の数値で示されます。例: 19.10、19.20または19.22
- ゴールド・イメージ: データベース・リリースを表します。ゴールド・イメージは、データベース・バージョンにマップされたバージョンで構成されます。ゴールド・イメージ(イメージとも呼ばれる)を作成する場合は、バージョンを使用して作成します。空のイメージは使用できません。特定のデータベース・リリースに対してゴールド・イメージを1つのみ作成することをお薦めします。
新しいデータベース・バージョンがリリースされた場合は、新しいバージョンを特定のイメージに追加します。例: 19cリリースの場合、19c_Releaseという名前のゴールド・イメージを作成できます。その後、
1910DBRU
、1915DBRU
、1922DBRU
などの新しいバージョンを追加できます。特定のゴールド・イメージでは3つのバージョンのみを保持することをお薦めします。これにより、メンテナンスおよび領域の使用が容易になります。 - バージョン: ゴールド・イメージ内のデータベース・バージョンを表します。バージョンには、複数の状態(Draft、ActiveおよびCurrent)があります。ゴールド・イメージから特定のバージョンをデプロイするには、目的のバージョンを必ず"Current"に設定します。
- 現行バージョン: 現行バージョンは、フリート・メンテナンスによってデプロイされるバージョンの状態です。現行バージョンはゴールド・イメージと解釈できるため、同じ意味で使用できます。
- 更新: パッチ適用操作を示します。この操作では、データベースを同じリリース内であるバージョンからそれ以降に更新します。例: 19.15から19.22への操作は、更新操作と呼ばれます。
- アップグレード: データベースをあるリリースから別のリリースに移行するとき、アップグレードと呼ばれます。例: 12.2.0.4から19.22への操作は、アップグレード操作と呼ばれます。