Enterprise Managerソリューション

Enterprise Managerは、単一の統合パッチ適用ワークフローを使用します。このワークフローは、データ・センターに関連するパッチの特定に役立つだけでなく、パッチのダウンロードとロールアウトにも役立ちます。ポリシーおよび標準への100%のコンプライアンスを保証します。

図21-1 データ・センターへのパッチ適用のユースケース

パッチ適用のステップを示す図。パッチの特定、パッチのダウンロード、フリート・メンテナンスを使用したパッチ適用、モニタリングとレポート。

データ・センターに関連するパッチの特定

データ・センターに関連するパッチの特定には、Enterprise Managerのパッチ推奨を使用します。パッチ推奨は、潜在的なシステム上の問題と、システム・パフォーマンスの向上やシステム停止の回避を支援する推奨に関するプロアクティブな通知です。推奨されるパッチは、セキュリティ・パッチとエンタープライズ構成に基づくパッチです。

パッチのダウンロード、準備およびテスト

環境を分析して、データ・センター内のターゲットにパッチを適用できることを確認します。パッチを適用できることを確認したら、推奨されるパッチをダウンロードし、そのパッチをテストし、すべてのパッチ競合を診断して解決します。

データベース・フリート・メンテナンスを使用したパッチ適用

目的の環境のデータベースを移行、デプロイおよび更新するためにフリート・メンテナンスの設定と使用をガイドする、簡単に使用できるフリート・メンテナンスUIに従います。コマンドラインでフリート・メンテナンスのアクティビティを実行するために、EM CLI動詞のdb_software_maintenanceを使用することもできます。

変更アクティビティの進捗のモニタリングとステータスの報告

各種の変更アクティビティについて進捗をモニタリングし、パッチ適用アクティビティのステータスを追跡し、ドリフトを特定し、全体のステータスを報告します。