20 Oracle Fleet Patching and ProvisioningとEnterprise Managerの統合

Oracle Enterprise Manager 13.5リリース更新14 (13.5.0.14)以降、フリート・メンテナンスでOracle Fleet Patching and Provisioning (FPP)ソリューションが統合されます。これによりFPPのお客様は、Enterprise Managerのフリート・メンテナンス・スマート・ユーザー・インタフェースおよびREST APIとEMCLIによる自動化を使用して、Enterprise Managerの自動リスク評価、セキュリティ・パッチの推奨事項、データベースおよびグリッド・インフラストラクチャへの積極的なパッチの適用、といったネイティブ機能を活用できるようになります。

Oracle Fleet Patching and Provisioning (FPP)により、データベース、クラスタおよびユーザー定義ソフトウェア・タイプの標準的な操作環境の一括デプロイメントおよびメンテナンスが可能になります。Oracle Fleet Patching and Provisioningを使用することで、クラスタのインストールと、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Database 11gリリース2 (11.2)以降のプロビジョニング、パッチ適用、スケーリングおよびアップグレードを行うこともできます。

これらのオプションを使用するには、Oracle Database Lifecycle Management Packライセンスが必要です。

用語

図20-1 FPPのワークフロー

Enterprise ManagerでFFP対応イメージをデプロイするための管理者とオペレータのタスクを示すワークフロー
  • ゴールド・イメージ: Enterprise Managerでプロビジョニングされたベース・ソフトウェア・バージョンと追加のパッチです。ゴールドは、ソフトウェア構成の理想的なレベルを示す修飾語です。
  • イメージ: 特定のデータベースまたはグリッド・インフラストラクチャに対して、Enterprise Managerでプロビジョニングされた特定のバージョンのソフトウェアのセットです。
  • イメージ・シリーズ: FPPでプロビジョニングされたベース・ソフトウェア・バージョンのセットと追加のパッチです。ゴールドは、ソフトウェア構成の理想的なレベルを示す修飾語です。
  • バージョン: イメージ内の、Enterprise Managerでプロビジョニングされた特定のバージョンのソフトウェアのセットです。

Enterprise Managerフリート・メンテナンスは、イメージおよびバージョンを使用してゴールド・イメージを管理し、FPPは、イメージ・シリーズおよびイメージを使用してゴールド・イメージを管理します。Enterprise Manager内で、FPPイメージ・シリーズはイメージとして表示され、FPPイメージはバージョンとして表示されます。

グリッド・インフラストラクチャまたはOracle Databaseのパッチ適用およびアップグレードに既存のイメージ・シリーズを使用するには、そのイメージ・シリーズをEnterprise Managerにオプト・インする必要があります。

フリート・メンテナンスFPPの使用によるExadataのパッチ適用

Oracle Enterprise Manager 13.5リリース更新23 (13.5.0.23)以降では、フリート・メンテナンスは、Exadataのパッチ適用のためにOracle Fleet Patching and Provisioning (FPP)ソリューションと統合されます。Exadataターゲットにパッチを適用するための完全なガイド、およびパッチ適用でサポートされている様々なExadataタイプについては、Engineered Systemsのためのアドバンスト・マネージメントおよびモニタリングExadataのパッチ適用を参照してください。