構成のメトリック

構成のメトリックは、次のカテゴリから構成されます。

  • SQL Serverの構成

  • レジストリ設定の構成

  • データベース設定の構成

SQL Serverの構成メトリック

このカテゴリのメトリックは、Microsoft SQL Serverのインストールを表します。これらのメトリックには、Microsoft SQL Serverインスタンスの製品とバージョンの詳細が含まれます。

  • 表名 — MGMT_EMX_MSSQL_SQLSERVER

  • ビュー名 — MGMT_EMX_MSSQL_SQLSERVER_VIEW

デフォルトの収集間隔 — 7日ごと

表2-20 SQL Serverの構成メトリック

メトリック 説明

サーバー名

SQL Serverの名前。

クラスタ化

サーバーがクラスタに属しているかどうか。

パッケージ

インストールされた製品。

  • 0 — 不明

  • 1 — Office

製品

インストールされた製品。

バージョン文字列

インストールされたバージョン。

オペレーティング・システム詳細

インストールが行われるオペレーティング・システム。

バージョン名

リビジョンを含む、インストールされたバージョン。

HADR有効

AlwaysOn高可用性障害時リカバリが有効になっているかどうか。

データベース・サービス・パック

インストールされているSQL Serverのサービス・パック

エディション

インストールされたSQL Serverエディション。

レジストリ設定の構成メトリック

このカテゴリのメトリックには、レジストリに格納されているSQL Serverのインストール・パラメータとランタイム・パラメータが含まれます。

  • 表名 — MGMT_EMX_MSSQL_REGSETTING

  • ビュー名 — MGMT_EMX_MSSQL_REGSETTING_VIEW

デフォルトの収集間隔 — 7日ごと

表2-21 レジストリ設定の構成メトリック

メトリック 説明

エージェント・ログ・ファイル

エージェント・ログのパスとファイル名。

バックアップ・ディレクトリ

バックアップ・ファイル・ディレクトリの場所。

大/小文字の区別

マルチバイト文字データの比較メソッドが大文字と小文字を区別するかどうか。

エラー・ログ・パス

SQL Serverエラー・ログに使用される、オペレーティング・システムのパスとファイル名。

マスターDBのパス

マスター・データベースを含むオペレーティング・システム・ファイルのフルパスとファイル名。

NTイベント・ロギング

SQL ServerがWindows NTアプリケーション・ログを使用するかどうか。TRUEの場合、SQL ServerはWindows NTアプリケーション・ログとSQL Serverエラー・ログにすべてのイベントを送信します。FALSEの場合、SQL Serverエラー・ログにのみイベントを送信します。

プロセッサの数

サーバーでSQL Serverが利用できるCPUの数。

パフォーマンス・モニター・モード

SQL Serverエラー・ログに使用される、オペレーティング・システムのパスとファイル名。モニターの起動時に、動作をポーリングするWindows NT Performance Monitor。

  • 0 — 連続

  • 1 — 要求時

登録済の組織

インストーラから提供される企業名。

登録済の所有者

インストーラから提供されるユーザー名。

インストール済のレプリケーション

レプリケーションをサポートするコンポーネントがインストールされている場合はTRUE。

RPC暗号化

RPC暗号化が有効になっているかどうか。

SNMP

Simple Network Management Protocol(SNMP)がSQL Serverインスタンスにインストールされているかどうか。

SNMPの現在のバージョン

SQL Serverのインスタンスに現在インストールされているSimple Network Management Protocol(SNMP)のバージョン。

ソート順序

使用される文字セットと適用順序。

SQLデータ・ルート

SQL Serverシステムのユーザー定義データベースの記憶域を実装する、デフォルトのオペレーティング・システム・ディレクトリ。

TCPポート

SQL ServerのインスタンスにおけるTCP/IPソケット・ネットライブラリのポート番号。

データベース設定の構成メトリック

このカテゴリのメトリックには、データベースの設定が含まれます。これらの設定では、データベースへのアクセスとその動作を制御します。

  • 表名 — MGMT_EMX_MSSQL_DBSETTING

  • ビュー名 — MGMT_EMX_MSSQL_DBSETTING_VIEW

デフォルトの収集間隔 — 7日ごと

表2-22 データベース設定の構成メトリック

メトリック 説明

データベース名(キー列)

データベース名。

オフライン

データベースがオンラインであるかどうか。また、データベースが使用不可能であるか、権限を付与されたユーザーに関してデータベースが使用不可能であるか。

リカバリ・タイプ

マルチバイト文字データの比較メソッドが大文字と小文字を区別するかどうか。データベースが使用するリカバリ・モデルのタイプは次のとおりです。

  • 値 — 0

    説明 — 単純

    説明 — データベースは、データベースの最後のフル・バックアップまたは最後の差分バックアップにのみリカバリできます。

  • 値 — 1

    説明 — 一括ログ

    説明 — すべてのSELECT INTO、CREATE INDEXおよびデータの一括ロード操作のロギングが最小限になるため、ログ領域が少なくて済みます。パフォーマンスを向上し、ログの使用領域を少なくするかわりに、ログが失われる危険性はフル・リカバリよりも大きくなります。

  • 値 — 2

    説明 — 完全

    説明 — データベースのバックアップとトランザクション・ログのバックアップを行うと、メディア障害から完全にリカバリできます。SELECT INTO、CREATE INDEXおよびデータの一括ロードなどの一括操作を含めた、すべての操作が完全にログに記録されます。

  • 値 — 3

    説明 — 不明

    説明 — リカバリ・タイプが不明です。

AutoClose

データベースにアクセスするユーザー接続がない場合、データベースをクローズしてそのリソースを解放するかどうか。

AutoCreateStatistics

必要に応じて、オプティマイザがデータ統計の自動作成を指示するかどうか。

AutoShrink

サーバーが未使用領域を定期的にチェックする場合、表データや索引データを保持するオペレーティング・システム・ファイルをサイズ縮小の対象として評価するかどうか。

AutoUpdateStatistics

オプティマイザが統計の自動再構築を指示するかどうか。

CursorCloseOnCommit

トランザクションの完了時に、カーソルをクローズするかどうか。

DataSpaceUsage

データが使用している容量、およびデータ用に予約済の容量(MB)。

IndexSpaceUsage

索引用の容量(MB)。

DB Owner UseOnly

データベースの所有者権限を持つユーザーのみが、そのデータベースにアクセスできるかどうか。

SingleUser Mode

指定した時間に1人のユーザーのみが、そのデータベースにアクセスできるかどうか。

ReadOnly

データベースが読取り専用であるかどうか。

DefaultCursor

バッチで宣言されたカーソルがローカル・スコープで作成されるかどうか。

SelectIntoBulkCopy

ログが記録されない操作が許可されるかどうか。

TruncateLogOnChekpoint

データベースのアクティビティが使用済ページの書込みを強制する場合、コミットしたトランザクションを参照するログ・エントリをSQL Serverが削除するかどうか。

可用性グループのメンバー

データベースがAlwaysOn可用性グループのメンバーであるかどうか。

HADR可用性グループのデータベース・メトリック

このカテゴリのメトリックは、どのデータベースがAlwaysOn高可用性障害時リカバリの可用性グループのメンバーであるかに関する情報を提供します。

デフォルトの収集間隔 — 30分ごと

表2-23 HADR可用性グループのデータベース・メトリック

メトリック 説明

データベースID

データベースの一意のID。

グループID

可用性グループの一意のID。

データベース名

データベース名。

グループ名

可用性グループ名。