ガイド付き検出プロセスを使用したクラスタ・データベース・ターゲットの追加

Oracle Clusterwareは、Oracle Real Application Clusters (RAC)と呼ばれるクラスタ・システムを実行するために必要なインフラストラクチャを提供する高可用性フレームワークです。仮想IP (VIP)アドレス、データベース、リスナー、ストレージなどのRACリソースを管理し、相互に通信できるようにすることで、それらのリソースが単一のシステム(クラスタ)として機能するように見えます。

Enterprise Managerは、クラスタをクラスタ・データベース・ターゲットとして検出します。データベース・システムとOracle高可用性サービスは、自動的にクラスタ・データベースに関連付けられます。データベース・システムには、プライマリ・データベースと、リスナーや自動ストレージ管理(ASM)およびOracleホームなどの関連ターゲットが含まれます。データベース・システム・トポロジを使用して、データベース・システム内の様々なエンティティ間の関係や外部依存性を確認できます。

Oracle Clusterware 23ai以降では、REST APIを使用してクラスタウェア・イベント情報を収集できます。イベントは、クラスタ状態およびリソース・ヘルスの変化を示すため、RACの監視および管理に不可欠です。

前提条件:

Clusterware 23aiでは、RESTベースのメソッドを使用するには、rootフォルダの次のコマンドを使用して、イベント・ユーザーのパスワードを設定します。このパスワードは、クラスタウェアREST APIを使用してクラスタウェア・イベントをモニターするために使用されます。

./srvctl modify cdp -passfile_events <location of password file>

ガイド付きプロセスを使用してクラスタ・データベース・ターゲットを追加するには、次のステップを実行します。

  1. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順に選択します。

  2. 「ターゲットの手動追加」ページで、「ガイド付きプロセスを使用した追加」を選択します。

  3. 「ガイド付きプロセスを使用した追加」ダイアログ・ボックスで、検出するクラスタを選択し、「追加...」を選択します。

  4. ホストの指定ページで、検索アイコンを選択し、「ターゲットの選択」ダイアログ・ボックスからターゲットが存在するホストを選択して、「選択」をクリックします。

    「ターゲットの選択」ダイアログ・ボックスで、「ステータス」列のフィルタ矢印をクリックして、すべての停止中のターゲットまたは稼働中のターゲットの検索をフィルタできます。

    「構成検索」アイコンをクリックして検索を構成することもできます。ホスト・ターゲットを選択してから、「選択」をクリックします。

  5. 「ターゲットの検出」を選択します。

  6. 検出クラスタ・プロセスの完了後、ターゲット・クラスタでOracle Database 23aiを使用している場合は、「Clusterware REST APIのプロパティ」タブを使用できます。REST APIのプロパティの設定はオプションですが、お薦めします。

    • Clusterwareのイベント・ユーザーのパスワードを指定します。その他のフィールドはすべて事前入力する必要があります。「保存」を選択します。
  7. デフォルトでは、昇格するためにクラスタ・データベース・ターゲットを選択すると、それに関連付けられている、検出済のすべてのデータベース・インスタンス・ターゲットも昇格用に選択されます。昇格用に選択したデータベース・インスタンス・ターゲットのリストに対して追加または削除を行う必要がある場合、クラスタ・データベース・ターゲットを選択して「追加」または「削除」をクリックします。

  8. ターゲットの昇格: 結果ページで選択したすべてのターゲットに対してグローバル・ターゲット・プロパティを指定するには、「グローバル・ターゲットのプロパティの設定」をクリックし、必要なプロパティを指定して、「OK」をクリックします。「保存」を選択します。

  9. 「ターゲットの検出」を選択します。