管理グループおよびテンプレート・コレクション

モニター環境は静的であることはほとんどありません。エコシステム全体から新しいターゲットが常に追加されます。Enterprise Managerではこの動的環境の制御を管理グループを通じて管理できます。管理グループは、設定またはコンプライアンス標準のモニタリングなどの管理設定の自動的な適用により、Enterprise Managerで管理するターゲットの設定プロセスを自動化します。通常、これらの設定は個別のターゲットに手動で適用されるか、モニタリング・テンプレート(「モニタリング・テンプレート」を参照)またはカスタム・スクリプトを使用して、半自動的に適用されます。管理グループは、モニタリング・テンプレートを使用したモニタリング設定の適用の利便性と自動化の力とを組み合せます。

テンプレート・コレクションには、ターゲットを管理グループに追加する際に適用するモニタリング設定およびその他の管理設定が含まれています。ターゲットのモニタリング設定はモニタリング・テンプレートに定義されています。モニタリング・テンプレートはターゲット・タイプごとに定義されるため、管理グループ内の異なるターゲット・タイプのそれぞれに対してモニタリング・テンプレートを作成する必要があります。おそらく、複数のモニタリング・テンプレートを作成し、管理グループに適したモニタリング設定を定義することになります。

Enterprise Managerに追加された各ターゲットはターゲット・プロパティと呼ばれる固有の属性を処理します。Enterprise Managerはこれらのターゲット・プロパティを使用してターゲットを適切な管理グループに追加します。管理グループのメンバーシップはメンバーシップ基準としてターゲット・プロパティに基づくので、ターゲット・メンバーシップは動的です。管理グループに追加されると、Enterprise Managerにより、関連付けられたテンプレート・コレクションの一部であるモニタリング・テンプレートを使用して、必要なモニタリング設定が自動的に適用されます。

管理グループは次のターゲット・プロパティを使用してメンバーシップ基準を定義します。

  • 連絡先

  • コストセンター

  • カスタマ・サポートID

  • 部門

  • ライフサイクル・ステータス

  • ライン・オブ・ビジネス

  • 場所

  • ターゲット・バージョン

  • ターゲット・タイプ