SuperClusterおよびMiniCluster管理対象ホスト用のSNMPトラップの構成

EMエージェントをエンジニアド・システムにデプロイしたら、エージェントにSNMPトラップを送信するようホストを構成することをお薦めします。SNMPを構成するには、次のステップを実行します。
  1. EMエージェントの数値IPアドレスとポート番号を見つけます。

    EMエージェントがデプロイされているホストにログインします。エージェント・ディレクトリ<AGENT_HOME>/binから次のコマンドを実行して、エージェントのポート番号を取得します。

    $ emctl status agent | grep 'Agent URL'
    Agent URL: https://hostname.domain:3863/emd/main/

    ポート番号は、エージェントの完全修飾ドメイン名の後に続きます。上の例では3863です。

    数値IPアドレスを取得するには、pingまたはnslookupコマンドを使用します。

  2. snmpdを構成します。

    snmpd.conf構成ファイルに、trap2sinkエントリの情報を追加します。

    構成ファイルsnmpd.confがある場所は、Solaris 10とSolaris 11で異なります。

    Solaris 11の場合、次の場所です。
    vi /etc/net-snmp/snmp/snmpd.conf
    Solaris 10の場合、次の場所です。
    vi /etc/snmp/snmpd.conf
    次の行を追加します。
    trap2sink <numericip> public <transport>
    ここで、
    • <transport>は、ステップ(1)で取得したポート番号です。EMエージェントのポート番号です。

    • <numericip>は、ステップ(1)で取得したEMエージェント・ホストのIPアドレスです。

    たとえば
    trap2sink 10.133.249.68 public 3863
  3. SNMPサービスを再起動します。

    Solaris 11の場合:
    svcadm restart net-snmp
    svcadm restart snmp-notify
    Solaris 10の場合:
    svcadm restart sma

    SNMPサービスがまだ有効になっていない場合は、必ずサービスを有効にしてください。

    Solaris 11の場合:
    svcadm enable net-snmp
    svcadm enable snmp-notify
    Solaris 10の場合:
    svcadm enable sma
  4. オプションとして、「テレメトリ警告の構成」メトリックで、ホスト・ターゲットの「テレメトリ・ステータス」が「オン」になっていることを確認し、snmpd構成を検証します。

    ステップ(1)から(3)でSNMPの構成が完了したら、「ホスト」ホームページに移動して次のステップを実行します。
    1. 「ホスト」を選択し、「構成」をクリックします。

    2. 「最新収集」をクリックします。

    3. 「テレメトリ警告の構成」メトリックを選択します。

    4. 「リフレッシュ」をクリックし、メトリックがリフレッシュされるまで数分待ちます。


    テレメトリ・ステータス

    「テレメトリ警告の構成」メトリックで「テレメトリ・ステータス」が「オン」の場合、FMA SNMPトラップの構成が正常に完了したことを示しています。