EMOMSプロパティ
EMOMSプロパティを使用して、短い電子メールのサイズと形式を制御できます。次の表に、通知システムのemomsプロパティをリストします。
表6-18 通知のemomsプロパティ
プロパティ名 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|
oracle.sysman.core.notification.emails_per_minute |
250 |
1分当たりの電子メール配信制限。通知システムは、この値を使用して、1分当たりの電子メール配信の数を抑制します。顧客は、電子メール・サーバーをオーバーフローさせない必要がある場合には値を低く設定し、電子メール・サーバーが大量の電子メールを処理できる場合には高い値を設定する必要があります。 |
oracle.sysman.core.notification.cmds_per_minute |
100 |
1分当たりのOSコマンド配信制限。通知システムは、この値を使用して、1分当たりのOSコマンド配信の数を抑制します。 |
oracle.sysman.core.notification.os_cmd_timeout |
30 |
OSコマンド配信タイムアウト(秒単位)。この値は、OSプロセスがOSコマンド配信を実行できる時間の長さを示します。OSコマンド・スクリプトの実行の完了に長時間かかる場合は、この値を大きく設定します。 |
oracle.sysman.core.notification.plsql_per_minute |
250 |
1分当たりのPL/SQL配信制限。通知システムは、この値を使用して、1分当たりのPL/SQL配信の数を抑制します。 |
em.notification.java_per_minute |
500 |
1分当たりのJAVA配信制限。通知システムは、この値を使用して、1分当たりのJava配信の数を抑制します。 |
em.notification.ticket_per_minute |
250 |
1分当たりのチケット配信制限。通知システムは、この値を使用して、1分当たりのチケット配信の数を抑制します。 |
oracle.sysman.core.notification.traps_per_minute |
250 |
1分当たりのSNMP配信制限。通知システムは、この値を使用して、1分当たりのSNMPトラップの数を制御します。 |
oracle.sysman.core.notification.locale.plsql |
OMSロケール |
このプロパティは、詳細PL/SQL通知で配信されるロケールを指定します。顧客は、このプロパティを定義して、OMSがインストールされているデフォルト・ロケールを上書きできます。 有効なロケールは次のとおりです。
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oracle.sysman.core.notification.locale.email |
OMSロケール |
このプロパティは、電子メールで配信されるロケールを指定します。顧客は、このプロパティを定義して、OMSがインストールされているデフォルト・ロケールを上書きできます。 有効なロケールは次のとおりです。
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oracle.sysman.core.notification.locale.oscmd |
OMSロケール |
このプロパティは、OSコマンドで配信されるロケールを指定します。顧客は、このプロパティを定義して、OMSがインストールされているデフォルト・ロケールを上書きできます。 有効なロケールは次のとおりです。
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oracle.sysman.core.notification.locale.snmp |
OMSロケール |
このプロパティは、SNMPトラップで配信されるロケールを指定します。顧客は、このプロパティを定義して、OMSがインストールされているデフォルト・ロケールを上書きできます。 有効なロケールは次のとおりです。
|
oracle.sysman.core.notification.oscmd.max_env_var_length |
512 |
OS Common環境変数値の最大の長さ。 |
oracle.sysman.core.notification.snmp.max_oid_length |
2560 |
SNMP OID値の最大の長さ。 |
oracle.sysman.core.notification.min_delivery_threads |
6 |
初期のスレッド・プール内のアクティブ・スレッドの最小数およびシステムのアクティビティが少ないときに実行されているアクティブ・スレッドの数。大きい値を設定すると、より多くのシステム・リソースが使用され、より多くの通知が配信されます。 |
oracle.sysman.core.notification.max_delivery_threads |
24 |
システムのアクティビティが多いときのスレッド・プール内のアクティブ・スレッドの最大数。この値は、em.notification.min_delivery_threadsより大きくする必要があります。大きい値を設定すると、より多くのシステム・リソースが使用され、より多くの通知が配信されます。 |
oracle.sysman.core.notification.short_format_length |
>=1 (155) |
短い電子メール形式の合計文字数のサイズ制限。顧客は、電子メールまたはページャのコンテンツ・サイズ制限に合わせて、このプロパティ値を変更する必要があります。短い形式の電子メールの通知では、電子メールの件名は最大80文字に制限されます。 |
oracle.sysman.core.notification.snmp_packet_length |
<=1 (5120) |
SNMPプロトコル・データ単位の最大サイズ。 |
oracle.sysman.core.notification.email_content_transfer_encoding |
8-bit、7-bit(QP)、7-bit(BASE64)(8-bit) |
電子メールをエンコードできる文字セット。Oracleでは、8-bit、7-bit(QP)、7-bit(BASE64)の3つの文字セットがサポートされます。 |
oracle.sysman.core.notification.emails_per_connection |
>=1 (20) |
次に使用可能な電子メール・ゲートウェイに切り替える前に、同じ電子メール・ゲートウェイに配信される電子メールの最大数(顧客が複数の電子メール・ゲートウェイを構成していると仮定した場合)。このプロパティは、電子メール・ゲートウェイのロード・バランシングに使用されます。 |
oracle.sysman.core.notification.short_format |
both、subject、body (both) |
件名と本文の両方、件名のみ、または本文のみで短い形式を使用します。 |
oracle.sysman.core.notification.send_prior_status_after_agent_unreachable_clears |
True |
デフォルトでは、ターゲットのステータスが変更されていなくても、モニタリング・エージェントが使用不可ステータスでなくなるたびにターゲットのステータスを示す通知が送信されます。このemomsプロパティを使用して、重複するターゲット・ステータス通知を有効化(True)/無効化(False)します。 重複するターゲット・ステータス通知を無効化するには、このプロパティをFalseに設定します。
重複するターゲット・ステータス通知を有効化するには、このプロパティをTrueに設定します。
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使用するデバイスでサポート可能な最大サイズと、メッセージを件名、本文、その両方のいずれの形式で送信するかを設定する必要があります。
emomsプロパティは、Enterprise Managerコマンドライン制御emctl
get/set/delete/list
プロパティ・コマンドを使用して変更できます。
ノート:
次のコマンドは、変更を有効にするためにOMSの再起動を必要とします。
プロパティ・コマンドの取得
emctl get [-sysman_pwd "sysman password"]-name oracle.sysman.core.notification.short_format_length
プロパティ・コマンドの設定
emctl set property -name oracle.sysman.core.notification.short_format_length -value 155
短い形式の電子メール用のEmomsプロパティ・エントリ
emctl set property -name oracle.sysman.core.notification.short_format_length -value 155 emctl set property -name oracle.sysman.core.notification.short_format -value both