ジョブ・システムの目的および概要

Enterprise Managerジョブ・システムは、次の目的に役立ちます。

  • バックアップ、クローニング、パッチ適用など、多くの管理タスクを自動化します。

  • ユーザー独自のカスタムOSスクリプトやSQLスクリプトを使用した、固有のジョブを作成できます。

  • 複数のタスクで構成される独自のマルチタスク・ジョブを作成できます。

  • ジョブのスケジューリングを単一の堅牢なツールに環境を一元化します。

ジョブとは、頻繁に実行するタスクの自動化を定義するための作業の単位です。スケジュールの柔軟性は、ジョブの長所の1つです。ジョブは、すぐに開始したり、後の日時で開始したりするようにスケジュールできます。ジョブは、1回の実行または特定の間隔(月に3回など)での実行も可能です。

「ジョブ・アクティビティ」ページは、ジョブ・システムの中核です。このページからは、次の操作が可能です。

  • 既存のジョブ実行と個別ジョブ実行を検索します。「名前」、「所有者」、「ステータス」、「スケジュール開始」、「ジョブ・タイプ」、「ターゲット・タイプ」、「ターゲット名」などで絞り込みます。

  • ジョブの作成

  • ジョブ定義を表示または編集します。

  • ジョブの類似作成、ライブラリへのコピー、一時停止、再開、停止、削除を行います。

  • 結果の表示、ジョブ実行または個別ジョブ実行の編集、類似作成、一時停止、再開、再試行、停止および削除を行います。

図15-1 「ジョブ・アクティビティ」ページ


「ジョブ・アクティビティ」ページの画面キャプチャ。1つのジョブが表示されています。

「エンタープライズ」メニューから「ジョブ・アクティビティ」ページにアクセスする他に、ターゲット・タイプのメニューから「ジョブ・アクティビティ」を選択して、すべてのターゲット・タイプのターゲット固有のメニューからこのページにアクセスすることもできます。このような別の場所からこのページにアクセスする場合、「ジョブ・アクティビティ」ページには、ジョブの一覧ではなく、特定のターゲットに関連するジョブのサブセットが表示されます。