MIBについて

MIBはASN.1表記で記述されたテキスト・ファイルで、SNMPがアクセスできる情報を含む変数を説明します。MIBオブジェクトとも呼ばれるMIBに記述されている変数は、SNMPを使用してモニターできるアイテムです。モニターされる要素ごとに1つのMIBがあります。各モノリシックまたはサブエージェントは、取得できる変数とその特性を調べるために、それぞれのMIBを調べます。この情報のMIBへのカプセル化により、マスター・エージェントは新しいサブエージェントを動的に登録できます。マスター・エージェントがサブエージェントについて知る必要のあるすべての情報が、そのMIBに含まれています。管理フレームワークと管理アプリケーションも、同じ目的でこれらのMIBを調べます。MIBは、標準(パブリックとも呼びます)または固有(プライベートまたはベンダーとも呼びます)のいずれかです。

変数の実際の値はMIB内にはなく、計測というプラットフォーム対応プロセスによって取得されます。すべてのSNMP通信は1つ以上のMIBオブジェクトを参照するため、MIBの概念は非常に重要です。実質的にはMIB変数およびその現在の値が、フレームワークに転送されます。