グループの概要

グループにより、多数のターゲットを1つの論理単位として集合的にモニターおよび管理できます。たとえば、エンタープライズ・アプリケーションを構成するすべてのデータベースを含むグループを定義し、別のグループはホスト・ファームのすべてのホストを含むように定義できます。その後、これらのグループを使用して、管理操作を実行できます。グループを作成するには、グループのメンバーを手動で選択し、追加できます。クラスタ・データベースなどの集約ターゲットを追加する場合、そのメンバー・ターゲットはすべてグループに自動的に追加されます。

グループには同じタイプのターゲット(すべての本番データベースなど)、または異なるタイプのターゲットで構成されるホスト上のすべてのターゲットを含めることができます。静的グループを互いの内側にネストできます。ターゲット・セレクタでグループ・メンバーを選択するとき、ターゲット・タイプとして「グループ」を選択するか、グループ作成のプロセスの一部として親グループを選択します。

システム・ターゲットがグループに追加される場合、自動的にそのメンバー・ターゲットが引き込まれます。これはWebLogic Serverなどのシステムが追加され、そのメンバーも引き込まれる通常のグループの場合であり、あるいはターゲット・タイプをOracle WebLogic Serverと指定する動的グループの場合は、WebLogic Serverのメンバーが動的グループ基準に一致していない場合でも引き込まれます。このシナリオでは、グループ操作(たとえば、ジョブの実行、ブラックアウトなど)はグループのすべてのメンバーに適用されます。

ノート:

Enterprise Managerリポジトリは、OMSのメンバーであり、RACデータベースであるため、ASMおよびリスナーも同様にグループ・メンバーとして追加されます。

ターゲットのホームページにナビゲートすることで、ターゲットのメンバーの関係を確認することもできます。<target>メニューから、「メンバー」→「トポロジ」→「ビュー: システム・メンバー」を選択します。

グループを構成した後、次のような様々な管理操作を実行できます。

  • グループ内のターゲットのサマリー・ステータスを表示します。

  • グループのメンバーのメンバー・ステータスおよびオープンしているインシデントのロールアップを表示します。

  • クリティカル・パッチ・アドバイザのサマリーの表示

  • 過去7日間の構成変更の表示

  • ジョブの作成およびジョブ実行のステータスの表示

  • ブラックアウトの作成および現在のブラックアウトのステータスの表示