ホスト資格証明とデータベース資格証明の指定

「資格証明」プロパティ・ページで、ホスト資格証明とデータベース資格証明を指定します。管理エージェントは、ホスト資格証明を使用してSQL*Plus実行可能ファイルを起動し、データベース資格証明でターゲット・データベースに接続してSQLスクリプトを実行します。ジョブは、ホストとデータベースに対して優先資格証明を使用するか、優先資格証明よりも優先される他の資格証明を指定できます。

  • 優先資格証明の使用

    SQLスクリプト・ジョブのターゲットに対して優先資格証明を使用する場合はこのオプションを選択します。ホストとデータベースの両方に使用される資格証明は、ドロップダウンで指定した資格証明になります。「通常データベース資格証明」を選択する場合、通常のデータベース優先資格証明が使用されます。「SYSDBAのデータベース資格証明」を選択する場合、SYSDBA優先資格証明が使用されます。どちらの場合も、データベース・ターゲットに関連付けられたホスト資格証明が使用されます。ジョブを実行するたびに、優先資格証明の現在の値が取得されます。

  • 名前付き資格証明

    すべてのターゲットに対して優先資格証明を上書きする場合はこのオプションを選択し、すべてのターゲットでジョブが使用する名前付き資格証明を入力します。

    多くのIT組織ではパスワードを定期的に変更することが求められます。このオプションを使用して、すべての優先資格証明のパスワードを変更できます。Enterprise Managerは実行時に資格証明の現在の値(ユーザー名およびパスワード)を使用するため、優先資格証明を使用するジョブおよび修正処理は新しく変更された値を自動的に取得します。また、名前付き資格証明は集中管理されます。名前付き資格証明の変更は、その資格証明を使用するすべてのジョブまたは修正処理に伝播されます。

    修正処理の場合、優先資格証明を指定すると、Enterprise Managerは修正処理を編集した最後のEnterprise Managerユーザーの優先資格証明を使用します。このため、1番目のユーザーが最初に指定した修正処理を編集しようとする場合、Enterprise Managerでは、その修正処理に使用される資格証明を別のユーザーが指定する必要があります。