システム・ブロードキャスト

Enterprise Managerでは、即時に表示される重要なシステム・メッセージを、管理環境全体でEnterprise Managerコンソールにブロードキャストできます。これらのメッセージは、特定のユーザーまたはすべてのEnterprise Managerユーザーに送信できます。この機能は、管理対象インフラストラクチャの一部が更新された場合またはシステム緊急時に、Enterprise Managerが停止することをユーザーに通知する際に便利です。

ノート:

スーパー管理者のみ、システム・ブロードキャストを送信できます。

システム・ブロードキャスト・プリファレンスの設定

システム・ブロードキャストを送信する前に、まずブロードキャスト・プリファレンスを設定する必要があります。

  1. スーパー管理者としてEnterprise Managerにログインします。

  2. <USERNAME>メニューから「プリファレンス」「システム・ブロードキャスト」の順に選択します。System Broadcast User Preferences UIが表示されます。


    システム・ブロードキャストUI

  3. 必要なブロードキャスト・メッセージ・プリファレンスを選択して、「保存」をクリックします。

    システム・ブロードキャスト・メッセージを送信する際には、これらのプリファレンスが使用されます。

    ノート:

    「システム・ブロードキャストを表示する秒数」設定は、「スーパー管理者によって送信されたシステム・ブロードキャストを自動的に閉じません」オプションが無効になっている場合のみ機能します。

システム・ブロードキャストの作成

プリファレンスを設定したら、EM CLI動詞end_system_broadcastを使用してシステム・ブロードキャスト・メッセージを送信します。

emcli send_system_broadcast
        -toOption="ALL|SPECIFIC"
        [-to="comma separated user names"]
        [-messageType="INFO|CONF|WARN|ERROR|FATAL" (default is INFO)]
        -message="message details"
 

オプション

  • toOption

    値ALLを入力して、Enterprise Managerコンソールにログインしているすべてのユーザーにブロードキャスト・メッセージを送信します。またはSPECIFICを入力して、-toで指定したユーザーにシステム・ブロードキャストを送信します。

  • to

    ブロードキャスト・メッセージを受信するユーザーのカンマ区切りリスト。このオプションは、-toOptionSPECIFICに設定されている場合にのみ使用できます。

  • messageType

    システム・ブロードキャストのタイプ。次のいずれかのタイプを指定できます

    • INFO (情報)

    • CONF (確認)

    • WARN (警告)

    • ERROR

    • FATAL

  • message

    システム・ブロードキャストで送信するメッセージ。メッセージの長さは最大200文字です。

:

この例では、緊急パッチ適用操作を実行するために、1時間以内にEnterprise Managerを停止することを知らせる情報メッセージをブロードキャストします。

emcli send_system_broadcast -messageType="INFO" -toOption="ALL" -message="Enterprise Manager will be taken down in an hour for an emergency patch"