即時利用可能なメトリック・ウィジェットの使用
即時利用可能なメトリック・ウィジェットをダッシュボードに追加し、Enterprise Managerに格納されているメトリックをビジュアル化および表示できます。
即時利用可能なメトリック・ウィジェットにより、Enterprise Manager管理リポジトリにアップロードされたメトリック・データにアクセスしてそれを取得し、視覚的な形式で表示します。ウィジェットでメトリック・データを視覚化すると、モニターと解釈が容易になります。メトリック・データは、ウィジェットでそれを表示する期間に応じて、次のソースからフェッチされます:
- 2日未満の期間のメトリック・データはRAWデータからフェッチされます。
- 2日から14日の期間のメトリック・データは、時間単位のロールアップ表からフェッチされます。
- 14日を超える期間のメトリック・データは、日単位のロールアップ表からフェッチされます。
次のシナリオでは、新しいダッシュボードを作成し、「ターゲット・メトリック - 折れ線」メトリック・ウィジェットを使用して特定のプラガブル・データベース(PDB)の「アクティブ・セッション: CPU」メトリックを表示する方法を示します。
- ダッシュボード・ページに移動します。
- 「ダッシュボードの作成」をクリックして新しいダッシュボードを作成します。
無題の空白のダッシュボードが表示されます。
- 「情報」タブで、ダッシュボードの名前を指定し、オプションでダッシュボードの説明を追加します。
- 「ウィジェット」タブで、検索フィールドにターゲット・メトリック - 折れ線と入力し、即時利用可能なウィジェットのリスト内でそのウィジェットを表示します。
- 「ターゲット・メトリック - 折れ線」ウィジェットをクリックするかドラッグ・アンド・ドロップして新しいダッシュボードに追加します。
ダッシュボードにウィジェットを追加するときに、特定のPDBの「アクティブ・セッション: CPU」メトリックが表示されるように入力を構成する必要があります。選択できるオプションの詳細を次に示します。
- ターゲット・メトリック - 折れ線に対するターゲット・タイプ入力の構成(必須)ダイアログで、ターゲット・タイプの入力を指定しますオプションを選択し、ドロップダウン・リストで「プラガブル・データベース」オプションを選択します。
- ターゲット・メトリック - 折れ線に対するターゲット名入力の構成(必須)ダイアログで、ターゲット名の入力を指定しますオプションを選択し、ドロップダウン・リストで特定のPDBを選択します。
- ターゲット・メトリック - 折れ線に対するメトリック名入力の構成(必須)ダイアログで、メトリック名の入力を指定しますオプションを選択し、ドロップダウン・リストで「待機件数」を選択します。
- ターゲット・メトリック - 折れ線に対するメトリック列入力の構成(必須)ダイアログで、メトリック列の入力を指定しますオプションを選択し、ドロップダウン・リストで「アクティブ・セッション: CPU」を選択します。
これらの入力を構成すると、「ターゲット・メトリック - 折れ線」ウィジェットがダッシュボードに追加され、指定したPDBのCPUを使用するアクティブ・セッションの数が折れ線グラフで表示されます。右側にある「ウィジェットの編集」タブに、ウィジェットの詳細が表示されます。これには、そのウィジェットに対して構成されている入力のリストが含まれています。入力構成を変更するには、その入力の横にある「編集」アイコン(
)をクリックします。たとえば、「ターゲット・メトリック - 折れ線」ウィジェットでは、時間入力はデフォルトでダッシュボード時間にリンクされますが、この入力を編集して別の期間を指定できます。
- 「変更の保存」をクリックしてダッシュボードを保存します。
- 集約ターゲット・タイプ: デフォルトでは「グループ」オプションが選択されていますが、集約ターゲット・タイプを変更することを選択できます。メンバーがいると定義されているターゲット・タイプは、集約ターゲット・タイプとしてリストされます。
- ターゲット数: データが表示される上位ターゲットの数はデフォルトでは5ですが、これを変更して、より多くのターゲットまたはより少ないターゲットについてデータを表示できます。上位ターゲット数<n>は、時間単位のロールアップ表から問い合せた、最も高い平均メトリック値に基づいて決まります。
- ロールアップ列: 履歴メトリック表から選択する必要がある事前集計列。履歴メトリック・データは、平均、最小、最大などの標準関数を使用して事前集計されます。「平均」がデフォルトの関数ですが、「ロールアップ列」入力を編集して、「最小」または「最大」関数を選択できます。
- キー集計関数: 特定のタイムスタンプについてターゲットの複数のキー・メトリック値を集計するために使用される関数。「平均」はデフォルトの関数ですが、「キー集計関数」入力を編集して、「最小」、「最大」または「合計」関数を選択できます。
キー集計関数の使用方法を示すシナリオを次に示します。Windowsホスト・ターゲットには、
C:やD:などの複数のドライブ(キー)があり、C:ドライブのファイルシステムは1.5GBを使用し、D:ドライブのファイルシステムは2GBを使用します。ホスト・ターゲットのキー・メトリックである使用済ファイルシステム・メトリックを選択し、「キー集計関数」として「合計」を選択して、指定した時点のWindowsホストでの合計ファイルシステム使用量(1.5 + 2 = 3.5GB)を表示できます。 - 時間: 時間入力はデフォルトで過去7日間に設定されますが、メトリック・データを表示する期間として別の期間を指定できます。