エンジニアド・システムのOracle ZFS Storage Applianceの使用方法

この項では、エンジニアド・システム上のOracle ZFS Storage Applianceの前提条件について説明します。非rootユーザーは、分析データセットを表示するために必要な権限を持っている必要があります。特定の権限が割り当てられていない場合、分析メトリックはエラーを表示します。

次のメトリックでデータを収集する必要がある場合は、Oracle ZFS Storage Applianceで対応するデータセットを有効にする必要があります。

メトリック名 DatasetName
方向別レプリケーション統計 repl.bytes[direction],repl.ops[direction]
待機時間別レプリケーション操作 repl.ops[latency]
IOopsByLatency  io.ops[latency]
L2ARC統計 arc.l2_accesses[hit/miss],arc.l2_bytes,arc.l2_size 
NAS IO統計 nfs2.bytes, nfs3.bytes,nfs4.bytes

非rootユーザーが分析データセットにアクセスするために、追加権限を追加できます。

アプライアンスのユーザー・インタフェースに権限を追加するには、次のステップを実行します。

  1. rootユーザーとしてOracle ZFS Storage Applianceユーザー・インタフェースにログインします。
  2. 「構成」をクリックし、「ユーザー」をクリックします。
  3. 非rootユーザーを選択し、編集アイコンをクリックします。
  4. 「例外」タブを選択します。
  5. 「有効範囲」ドロップダウンで、「分析」を選択します。
  6. ドリルダウンのリストメニューから*を選択し、「読取り」チェック・ボックスを選択します。
  7. 「追加」をクリックして、Applianceからログアウトします。
  8. non-rootユーザーとしてOracle ZFS Storage Applianceユーザー・インタフェースにログインします。
  9. 「構成」をクリックし、「プリファレンス」をクリックします。
  10. 高度な分析統計を利用可能にするチェック・ボックスを選択し、Applianceからログアウトします。

また、分析データセットの読取り用コマンドライン・インタフェースを使用して、例外を非rootユーザーに追加することもできます。たとえば:


zfssa:> configuration users
zfssa:configuration users> select oemuser
zfssa:configuration users oemuser> exceptions
zfssa:configuration users oemuser exceptions> create
zfssa:configuration users oemuser auth (uncommitted)> set scope=stat
                         scope = stat
zfssa:configuration users oemuser auth (uncommitted)> set allow_read=true
                    allow_read = true (uncommitted)
zfssa:configuration users oemuser auth (uncommitted)> commit
zfssa:configuration users oemuser exceptions>