emcliを使用したクラウド・ターゲットの検出

次のステップを実行し、emcliを使用してクラウド・ターゲットを検出します。プロパティ・ファイルに依存ターゲットのホストを指定して、自動的に検出してクラウド・ターゲットに関連付けます。

この検出手順では、指定された資格証明セットを使用して、Exadata Cloud Serviceターゲットに関連付けられているストレージ・サーバーのセルも検出されます。検出が完了した後、単一のコントロール・ペインですべてのクラウド・ターゲットを監視できます。

開始する前に、Enterprise ManagerエージェントをすべてのVMゲストに追加し、クラスタ・データベース、データベース・インスタンスおよびクラスタASMを検出したことを確認します。

  1. まず、例に示すように、プロパティ・ファイル(たとえばexacc_fin.txt)を作成します。
    configMap.targetName=ExaCC_Finance
    configMap.region=TestRegion
    configMap.tenancy=TestTenancy
    configMap.serviceType=ExaCC
    configMap.monitorAgentUrl.0=https://hostxyz.example.com:portnumber/emd/main/ 
    
    credMap.cellCredSet=SYSMAN:EXADATA_CRED 
    
    host.name.0=host0.example.com
    host.name.1=host1.example.com
    host.name.2=host2.example.com
    host.name.3=host3.example.com

    前述の例では、

    • configMap.targetName: 作成するターゲットの名前
    • configMap.region: ターゲットが作成されるクラウド・リージョン
    • configMap.tenancy: クラウド・ターゲットが作成されるテナンシ
    • configMap.serviceType: サービス・タイプがGen1 Exadata Cloudの場合はExaCC、サービス・タイプがGen2 Exadata Cloud - Exadataインフラストラクチャの場合はExaCSを指定します
    • configMap.monitorAgentUrl.0: 新しいターゲットの監視に使用されるエージェントのURL。これはエージェント・ホームページから取得するか、次のコマンドを実行してエージェントURLを取得します。

      emcli status agent

    • credMap.cellCredSet: 以前に作成した資格証明セット。新しいクラウド・ターゲットのストレージ・サーバーを検出するために使用されます。これは、ExaCLIまたはRESTful APIタイプの名前付き資格証明である必要があります。前述の例では、SYSMANが資格証明の所有者であり、EXADATA_CREDが資格証明の名前です。

      資格証明セットの情報を取得するには、Enterprise Managerメニューから「設定」「セキュリティ」の順にクリックし、「名前付き資格証明」を選択します。「名前付き資格証明」ページが表示されます。このページの資格証明セットに関する必須情報を収集します。「ストレージ・サーバーの資格証明の作成」を参照してください。

    • host.name.x: 新しいクラウド・ターゲットに関連付ける必要があるデータベースが実行されるホスト名。検出を正常に完了するために、すべてのホスト名を指定します。この場合、xは、0から始まるホスト名番号であり、ファイルに追加される各ホスト名について、1ずつ増分される必要があります。
  2. プロパティ・ファイルをデータ<property_file>の形式で指定して、次のemcliコマンドを実行します。
    emcli submit_procedure -name=ExaCloudServiceDiscovery -input_file=data:<property_file> -notification="scheduled, action required, running" ;
    次に、サンプルのプロパティ・ファイルexacc_fin.txtを使用してコマンドを実行した後の出力例を示します。
    $ emcli submit_procedure -name=ExaCloudServiceDiscovery -input_file=data:exacc_fin.txt -notification="scheduled, action required, running" ;
    Schedule not specified, defaults to immediate.
    94100035BF9341DCE053010011AC4000
    Deployment procedure submitted successfully
  3. 検出のステータスは、プロシージャ・アクティビティページで表示できます。Enterprise Managerメニューに移動し、「エンタープライズ」「プロビジョニングとパッチ適用」の順にクリックします。次のプロシージャ・アクティビティページが表示されます。

    Exadataクラウド・ターゲットの検出ステータス

検出が完了した後、クラウド・ターゲット・ホームページ、トポロジ・ビューおよびナビゲーション・ツリーを探索します。クラウド・ターゲット・ホームページの探索を参照してください。