第I部 Exadata Cloud Serviceの監視の概要

Oracle Enterprise Managerは、Exadata Cloud Serviceの完全なクラウド・ライフサイクル管理ソリューションです。

ノート:

Oracle Enterprise Managerを使用してOracle Exadata Database Machineを監視するには、『Oracle Exadata Database Machineスタート・ガイド』を参照してください。

概要とアーキテクチャ

Oracle Enterprise Managerでは、Exadata Cloud Serviceの様々なリソースに対する統合監視ソリューションが提供されます。次の図は、Exadata Cloud Servicesの様々なリソースと、Oracleまたは顧客によるリソース管理を示しています。

Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure:

Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer:

オンプレミスのOracle Exadata Database Machineと同様に、Enterprise Managerエージェントは、各VMクラスタの各Exadata Cloud仮想マシンにインストールされます。エージェントは、ホスト、データベース、リスナー、ASMなど、そのVMクラスタに存在するリソースの監視に役立ちます。VMクラスタにインストールされているいずれかのエージェントを使用して、クラウド提供のExaCLIユーザーを介してストレージ・サーバーを監視します。VMクラスタ・ホストにインストールされるエージェントに加えて、標準のEnterprise ManagerエージェントがExadata Cloud VMクラスタの外部にインストールされます。このエージェントは、ExadataインフラストラクチャやVMクラスタなどのExadata Cloud OCIリソースの検出および監視に使用されます。OCI REST APIエンドポイントおよびEnterprise Manager OMSサーバーと通信できる場所にインストールされます。この同じエージェントを使用して、複数のExadata Cloudターゲットを検出および監視できます。必要なエージェントの詳細は、「必要なエージェントの概要」を参照してください。

Oracle Enterprise Managerにより、Exadata Cloud Serviceが単一ターゲットとして検出され、そのすべての依存コンポーネントが自動的に識別され編成されます。Oracle Enterprise Managerを使用して次のことができます:

• すべてのExadata、Exadata Cloudシステムおよびその他のターゲットを加えた、単一のインタフェースからの監視および管理
• ストレージのビジュアル化およびデータの計算
• Exadataコンポーネントのパフォーマンス・メトリックの表示