1.1 リリース・ノート

このドキュメントでは、Oracle GoldenGate Veridataリリース23c (23.1.0.0.0)の新機能、主な変更点および既知の問題について説明します。このリリースは英語のみで認定されており、他の言語でも動作する場合がありますが、完全にはテストされていません。

1.1.1 Oracle GoldenGate Veridata 23c (23.1.0.0.0)の新機能および変更点

この項では、23c (23.1.0.0.0)リリースのOracle GoldenGate Veridataの新機能および重要な製品の変更点の概要について説明します。

1.1.1.1 Oracle GoldenGate Veridata 23c (23.2.0.0.0)の新機能および変更点 - 2025年1月

Oracle GoldenGate Veridataリリース23c (23.2.0.0.0)には、次の新機能および変更された機能が含まれています:

Oracle以外のデータベースに対しておおよその合計行数を表示するようサポートを拡張

Oracle以外のデータベース(SQL Server、MySQL、PostgreSQL、DB2 LUW、DB2 Iなど)に対しておおよその合計行数を表示するようにサポートが拡張されました。

Oracle Database 23aiのサポート

Oracle GoldenGate Veridataで、Oracleデータベース23aiがサポートされるようになりました。

使用可能なログをRest APIで取得

ログ・レベル、ログ・タイプ(api、perfまたはその両方)、およびログ内の最終行に基づいてログを取得するためのREST APIが追加されました。

1.1.1.2 Oracle GoldenGate Veridata 23c (23.1.0.0.0)の新機能および変更点

Oracle GoldenGate Veridataリリース23c (23.1.0.0.0)には、次の新機能および変更された機能が含まれます。

最新のユーザー・インタフェース

Oracle GoldenGate Veridata 23cには、新しく設計されたより直感的な最新のユーザー・インタフェースが付属しています。Oracle GoldenGate VeridataドキュメントOracle GoldenGateホーム・ページを参照してください。

新しい組込みリポジトリ・データベース

Oracle GoldenGate Veridata用の個別のリポジトリ・データベースを保持する必要はありません。Oracle GoldenGate Veridata 23cには、MySQLの組込みリポジトリ・データベースが付属しています。詳細は、Oracle GoldenGate VeridataドキュメントOracle GoldenGate Veridataのアーキテクチャを参照してください。

Oracle Fusion Middlewareへの依存がなくなりました

Oracle WebLogicは、Oracle GoldenGate Veridataで使用されるアプリケーション・サーバーでした。Oracle GoldenGate Veridata 23c以降、Oracle WebLogicが軽量のHelidonアプリケーション・サーバーに置き換えられたため、Fusion Middlewareへの依存はなくなりました。詳細は、Oracle GoldenGate VeridataドキュメントOracle GoldenGate Veridataのアーキテクチャを参照してください。

インストールの簡略化

Oracle GoldenGate Veridata 23cのインストールが簡単になり、2ステップのプロセスになりました:
  1. Oracle GoldenGate Veridataのインストール
  2. vdtca.shを実行して、Oracle GoldenGate Veridataを構成します。
詳細は、Oracle GoldenGate VeridataドキュメントOracle GoldenGate Veridataのインストールおよび実行を参照してください。

エクスポート/インポート・ユーティリティ

Oracle GoldenGate Veridata 23c以降では、Oracle GoldenGate VeridataのUIでもエクスポート・ユーティリティとインポート・ユーティリティを使用できます。詳細は、Oracle GoldenGate Veridataドキュメントユーティリティを参照してください。

REST API

Oracle GoldenGate Veridata 23cは、REST APIでサポートされています。詳細は、『GoldenGate Veridata REST API』を参照してください。

ユーザー管理

Oracle GoldenGate Veridataには様々なロールがあり、これらのロールは様々なユーザー・グループに類別されます。ユーザーをこれらのユーザー・グループに割り当てることができます。詳細は、 Oracle GoldenGate Veridataドキュメントユーザー管理を参照してください。

1つのコマンドでOracle GoldenGate Veridataを起動

Oracle GoldenGate Veridata 23c以降、1つのコマンドのみでOracle GoldenGate Veridataを起動できます。アプリケーション・サーバーとVeridata Serverを別々に起動する必要はありません。

拡張されたレポート

Oracle GoldenGate Veridata 23cには、ジョブ・レポートを表示するための新しい拡張された方法が用意されています。

動作の変更点

VGPPユーティリティ

Oracle GoldenGate Veridata 23c以降、Veridata (VGPP)のGoldenGateパラメータ処理は非推奨になりました。インポート・ユーティリティと統合されています。インポート・ユーティリティでは、Oracle GoldenGate Veridata構成を実行するための入力として、ファイル形式.xml.prmの両方を受け入れることができます。

ユーザー管理

Oracle GoldenGate Veridata 23cには、拡張ユーザー管理が付属しています。Oracle GoldenGate Veridataユーザー・インタフェース自体から、ユーザーおよびユーザー・グループを作成、削除、編集できるようになりました。詳細は、 Oracle GoldenGate Veridataドキュメントユーザー管理を参照してください。

1.1.2 修正された問題

この項では、23cリリースで修正されたバグについて説明します。具体的なバグまたはチケット番号に関する質問は、Oracleカスタマ・サポートにお問い合せください。SRはOracleサポートSR番号、BugDBはバグID番号です。

1.1.2.1 リリース23.2.0.0.0 — 2025年1月

バグ37163212 - パラメータ・ファイルのインポート中にユーザー指定のグループ名およびジョブ名が適用されない

この問題は修正されました。パラメータ・ファイルのインポート中に、ユーザーが指定したグループ名およびジョブ名が考慮されるようになりました。

バグ37160801 - 日付による修復ジョブ監視フィルタにはタイムスタンプが必要である

この問題は修正されました。日付別の修復ジョブ・フィルタの監視の間にタイムスタンプが含まれるようになりました。現在サポートされている形式は、yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ss'Z'です。たとえば、2024-03-13T18:30:00Zのようになります。

バグ37094623 - 比較ペアのどれかが修復に失敗すると比較ペア表が完全には表示されない

この問題は修正されました。比較ペア表は想定どおりに表示されています。

1.1.3 既知の問題と回避策

この項では、Oracle GoldenGate Veridataリリース23c (23.1.0.0.0)リリースに関する既知の問題と回避策の詳細について説明します。

1.1.3.1 リリース23.2.0.0.0 — 2025年1月

バグ37507723 - Postgresの配列からベクトルへの比較および修復が機能しない

配列とベクトルの比較で、同じデータが、異なるものとして示されます。値が同一であっても、それらの基にある形式が異なります。そのため、それは常に、一致しないものとして示されます。配列データ型からベクトル・データ型への修復がうまく機能しません。

バグ37466943 - OracleとPostgresとのヘテロベクトル比較で正しくない結果が示される

OracleベクトルとPostgresベクトルの比較で、適切な結果が示されません。

バグ37502398 - Oracleベクトル: 浮動小数値が正しく修復されない(精度の問題)

Oracle 23aiベクトル・データ型のいくつかの浮動小数値については、精度の問題が原因で、行値が想定どおりに修復されません。

バグ37515829 - 行のパーティションを編集できない

「グループと比較ペア」ページで、「行のパーティション化」が、デフォルトでは無効であるが、有効になっています。

回避策: 「行のパーティション化」トグルスイッチを無効にしてから、再度有効にします。

バグ37507078 - Postgres: 42.7.4 (デフォルト)コネクタでスキーマがカタログとして示される

postgresエージェントにpostgresql-42.7.4.jar (veridata Serverでのデフォルトjar)を使用しているときに、接続を作成すると、グループおよび比較ペアの作成中にスキーマがカタログとして示されます。

バグ37084214 - バイナリDoubleデータ型の修復中に警告メッセージが表示される

バイナリdoubleデータ型は、一致していないことが検出されても、ojdbc11-23.2.0.0ドライバでの制限事項が原因で修復されません。

1.1.3.2 リリース 23.1.0.0.0 — 2024年10月

バグ37165991 - 修復モニタリングAPIでレスポンスにすべての修復行数が含まれていない

修復ジョブが実行中の場合、APIサービスには、修復ステータス(保留中、成功、失敗、スキップ済および実行中)が異なる行の行カウントがあり、修復タイプ(挿入、更新および削除)がゼロに設定されます。

これは、すべての比較ペアのジョブ全体が完了したときにのみ、正しい値に更新されます。

バグ36813621 - 初回ログインが動作しないことがある

長い合間の後に初めてログインしようとすると、ログインが成功しないことがあります。これは、VPNが切断されてから再接続されたときに発生する可能性があります。

回避策: 「ログイン」ボタンを再度クリックします。

1.1.4 My Oracle Supportの利用

My Oracle Supportを使用すると、顧客、パートナー、オラクル社社員が報告したナレッジ・ソリューション、回避策、その他の情報を見つけることができます。My Oracle Supportで、サービス・リクエストをオープンすることもできます。サービス・リクエストを解決するためにパッチが必要な場合、My Oracle Supportからパッチをダウンロードする方法が指示されます。

ノート:

Oracle GoldenGate Veridataを販売代理店から購入し、サポートを受ける場合は、My Oracle Supportからサービス・リクエストを作成せず、その代理店に問い合せてください。

1.1.4.1 Oracle GoldenGateサポート・ケースの作成

質問または問題に対する回答をナレッジ・ベースで見つけられない場合は、次のステップに従ってOracle Supportによるサポート・ケースをオープンできます。

  1. http://support.oracle.comに移動します。

  2. 言語を選択し、電子メールとOracleパスワードでログインします。

  3. 「サービス・リクエスト」タブをクリックします。

  4. 「SRの作成」をクリックします。

  5. フォームに入力し、必要に応じてアプリケーション・ウィンドウの上部にある「ヘルプ」を参照します。

1.1.5 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクルのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートをご契約のお客様には、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。