5.3.1 プロファイル設定の編集
この項では、プロファイルで編集できるパラメータについて説明します。
- 一般: 出力オプションを制御します。次の出力オプションを設定できます:
- レポート・ファイルへの同期行のレポート: すべての同期行をveridataレポートに出力します。
- レポート・ファイルへの処理後同期行のレポート: 非同期確認フェーズ後に同期された処理後同期行を出力します。
- 非同期出力形式: ドロップダウンから、生成される非同期ファイルの形式を選択します。デフォルト値は「バイナリ」です。「なし」を選択した場合、出力ファイルは生成されません。
- 各非同期XMLチャンクの最大サイズ(行数): サーバーからエージェントへのコールの非同期行数の最大チャンク・サイズを設定できます。チャンク・サイズを大きくすると、サーバーからエージェントへのコールを最小限にすることでパフォーマンスが向上しますが、より多くのネットワーク帯域幅が使用されます。
- ソート方法: ソート方法およびメモリー管理を制御します。データがソートされてキー(またはキー指定)が照合されるため、正しいソースおよびターゲット行が比較されます。
- 使用するソート・データ: 「サーバー」オプションを選択すると、サーバー上のデータが取得およびソートされます。「データベース」オプションを選択すると、表で
order by
句を使用して、比較時にデータがソートされます。 - ソース・データの一時記憶域ディレクトリ: 指定したディレクトリにソース・データのソート・ファイルを作成します。デフォルトの場所は
/tmp
ディレクトリです。 - ターゲット・データの一時記憶域ディレクトリ: 指定したディレクトリに、ターゲット・データのソート・ファイルを作成します。デフォルトの場所は
/tmp
ディレクトリです。
- 使用するソート・データ: 「サーバー」オプションを選択すると、サーバー上のデータが取得およびソートされます。「データベース」オプションを選択すると、表で
- 初回比較: 初回比較ステップを実行するプロセスのパラメータを制御します。
- レポート・ファイルへの非同期レコード詳細の出力: このオプションを選択すると、すべての非同期レコードが出力レポート・ファイルに出力されます。
- 終了基準の最大非同期レコード数: 初期比較が停止され、レコードが非同期確認フェーズに送られるまでの非同期レコード数を設定します。このパラメータは、「非同期確認」カテゴリで「非同期確認ステップの実行」パラメータを選択しない場合のみ有効です。
ノート:
「終了基準の最大非同期レコード数」の数値がバッチ・サイズで除算できない場合、レポートに余分なレコードが表示されます。レポート内のレコード数は、常にバッチ・サイズの倍数です。たとえば、バッチ・サイズが10で、「終了基準の最大非同期レコード数」が15の場合、レポートには20件のレコードが含まれます。 - レポート・ファイルの更新間隔(レコード数): それを超えるとレポート・ファイルが更新されるバッチ・サイズを入力します。
- レポート・ファイルの更新間隔(秒): レポート・ファイルを更新する間隔を入力します。
ノート:
両方のパラメータの値を設定すると、「レポート・ファイルの更新間隔(秒)」が「レポート・ファイルの更新間隔(レコード数)」よりも優先されます。 - 入力行数の上限: 表から処理する行の数を制限します。比較にかかる時間の見積りに役立ちます。行数を制限してから、それらの比較を実行します。その後、結果を使用して、完全比較にかかる時間を計算します。このパラメータは、表全体を処理した場合よりも短時間で実行が完了するようにテストおよびデバッグするためにも役立ちます。
- ソースOracleオプティマイザ・ヒント: (Oracle)比較の開始時にソース・データベース上のエージェントに渡されるOracleヒントを指定します。
- ターゲットOracleオプティマイザ・ヒント: (Oracle)比較の開始時にターゲット・データベース上のエージェントに渡されるOracleヒントを指定します。
- 最大同時比較スレッド: パラレルで実行する比較ペアの数を設定します。残りの比較ペアは待機状態に設定されます。
- イベント・レポート
- メッセージの生成: レポートで生成されるメッセージのタイプを選択します。デフォルトは「なし」です。
- 非同期行の警告メッセージ生成基準(相違数): それを超えると警告メッセージが生成される非同期レコード数を設定します。
- エージェント(これはCエージェントにのみ適用されます)
- ソースの行ハッシュで静的リスニング・ポートをエージェントに使用(動的ポート・リストを使用する場合は0): ソースの行ハッシュで静的リスニング・ポートをエージェントに使用します(動的ポート・リストを使用する場合は0)
- ターゲットの行ハッシュで静的リスニング・ポートをエージェントに使用(動的ポート・リストを使用する場合は0): ターゲットの行ハッシュで静的リスニング・ポートをエージェントに使用します(動的ポート・リストを使用する場合は0)
これらの設定はデバッグ用です。デフォルトである0の場合、Oracle GoldenGate Veridataエージェントは、初回比較ステップの間にOracle GoldenGate Veridataマネージャによって起動されます。かわりにポート番号を指定することで、Oracle GoldenGate Veridataサーバーにそのポートを介してVeridataエージェントと対話するよう指示できます。
- 非停止プロセス
- ソース・プロセスCPU番号: このフィールドは、ソース・システム上のプロセスのCPUを指定します。有効な範囲は、-1(デフォルト)から16です。-1に設定すると、Oracle GoldenGate Managerプロセスによって、ラウンドロビン方式でプロセスが起動されます。
- ソース・プロセス優先度: このフィールドは、ソース・システムでプロセスが実行される優先度を指定します。
- ソース・プロセス名の先頭文字 = ドル記号で始め、2文字続けて、*で終わる必要があります。: この値は、ソース・システム上のプロセスに使用する名前を指定します。この名前は、$記号の後に2文字続き、アスタリスクで終わります(たとえば$AA*)。
- ターゲット・プロセスCPU番号: このフィールドは、ターゲット・システム上のプロセスのCPUを指定します。有効な範囲は、-1(デフォルト)から16です。-1に設定すると、Oracle GoldenGate Managerプロセスによって、ラウンドロビン方式でプロセスが起動されます。
- ターゲット・プロセス優先度: このフィールドは、ターゲット・システムでプロセスが実行される優先度を指定します。
- ターゲット・プロセス名の先頭文字 = ドル記号で始め、2文字続けて、*で終わる必要があります。: この値は、ターゲット・システムのプロセスに使用する名前を指定します。この名前は、$記号の後に2文字続き、アスタリスクで終わります(たとえば$AA*)。
- 非同期確認: 確認ステップを実行するプロセスのパラメータを制御します。
- レポート・ファイルへの非同期レコード詳細の出力: 比較ペア・レポート・ファイルの非同期レコードを取得するには、このオプションを有効にします。
- 終了基準の最大非同期レコード数: Veridataが(比較)ジョブを停止するまでの非同期レコード数を設定します。
- レポート・ファイルの更新間隔(レコード数): それを超えるとレポート・ファイルが更新されるバッチ・サイズを入力します。
- レポート・ファイルの更新間隔(秒): レポート・ファイルを更新する間隔を入力します。
ノート:
両方のパラメータの値を設定すると、「レポート・ファイルの更新間隔(秒)」が「レポート・ファイルの更新間隔(レコード数)」よりも優先されます。 - ソースOracleオプティマイザ・ヒント: ソースOracleのオプティマイザ・ヒントを入力します。
- ターゲットOracleオプティマイザ・ヒント: ターゲットOracleのオプティマイザ・ヒントを入力します。
- 初回比較と同時に実行: 非同期確認フェーズと初回比較フェーズを同時に実行するには、このパラメータを有効にします。
- 非同期確認の遅延間隔(秒): 初期比較フェーズと非同期確認フェーズを遅延させる時間間隔を入力します。
- 非同期確認バッチ・サイズ: 非同期確認フェーズで処理するバッチ・サイズを設定します。
- 非同期確認ステップの実行: 非同期確認ステップを実行するには、このパラメータを有効にします。デフォルトでは有効になっています。
- 修復: 修復プロセスのパラメータを制御します。
- 修復
- 修復バッチ・サイズ: 修復するレコードのバッチ・サイズを入力します。
- 修復トランザクション・サイズ: ターゲットでのデータベース・トランザクションに含まれる修復操作の数を指定します。特別な値0は、トランザクション・サイズを修復バッチ・サイズと同じにする必要があることを示します。
- 同時修復操作数: 同時に実行される修復操作数を設定します。
- 変更された値の確認:
- このパラメータを有効にし、非キー列レコードが比較後に更新された場合、変更された非同期レコードは修復されません。
- このパラメータを無効にし、非キー列レコードが比較後に更新された場合、変更された非同期レコードも修復されます。
- 終了基準の最大修復警告数: それを超えると修復ジョブが停止される警告数を設定します。
- 比較後に修復を自動で実行: このパラメータを有効にすると、比較後に修復が自動的に実行されます。
- 修復SQLのパス: veridataサーバー内の修復SQLファイルのパスを設定します。
- 修復レポート
- レポートへの修復成功メッセージの書込み: 修復成功メッセージをレポート・ファイルに書き込むには、このパラメータを有効にします。
- DBトリガー・セッション・ベースの無効化
- DBトリガー・セッション・ベースの無効化: トリガーの無効化をサポートするデータベース(OracleおよびSybase)の場合、この設定を有効にすると、修復更新の適用中にVeridataエージェントによって必要なコマンドが発行されてトリガーが無効になります。
- 修復
ソート方法の指定
「プロファイル情報」ページの「ソート方法」設定では、データ・ソートをデータベースまたはOracle GoldenGate Veridataサーバーのどちらで実行するかを指定します。この方法は、「プロファイル情報」ページの「使用するソート・データ」オプションで指定します。
デフォルトでは、Oracle GoldenGate Veridataは比較対象のデータのソートにデータベースを使用します。このデフォルトは、有効でなくなった履歴状態によるものです。サーバー側のソートが現在推奨するソート方法です。データベース・ソートは、データベースで生成される順序がOracle GoldenGate Veridataサーバーで生成される順序と同じ場合にのみ検討してください。次のリストは、行の異なるソート順序を生成する条件のタイプを示します。
-
文字エンコーディング条件: Oracle GoldenGate Veridataでは、文字データをUTF-8エンコードのバイトとして比較します。サーバー側の順序と一致させるには、文字データを含む列に、ASCIIデータのみを含めるか、UTF-8を使用してエンコードする必要があり、データベースでは文字データのバイナリ比較を使用する必要があります(大文字と小文字を区別しない比較やロケールに固有の比較はなし)。
-
Teradata
TIME
などの一部の日時データ型では、データベースとGoldenGate Veridataサーバーで異なるソートが実行される場合があります。 -
データベースの順序付けをOracle GoldenGate Veridataサーバーで実行される順序付けと一致させるために、Oracle GoldenGate Veridataエージェントでは、列の索引をデータベースに無視させる初回比較SELECT文に
ORDER BY
句を追加する場合があります。たとえば、TIMEZONE
データが付いたTIMESTAMP
では、Oracle GoldenGate Veridataはデータを絶対時間ではなく、データの文字列表現で順序付けします。
Oracle GoldenGate Veridataサーバーがソートを実行すると、Oracle GoldenGate Veridataエージェントは、各データベースで提供される自然な順序でデータを返し、データは2つのサーバー・ソート・プロセス(ソース行とターゲット行をそれぞれソート)でソートされます。サーバー側のソートでは、最大32768バイトの行の長さをサポートします。ハッシュ比較方法が使用されている場合、通常はこの上限を超えることがありません。
ソースおよびターゲット・データの一時記憶域ディレクトリの指定
ソートされるすべてのデータの処理に十分なメモリーがない場合に、一時記憶域として使用するソース・ディスクまたはターゲット・ディスクの場所を指定します。場所が定義されていない場合は、Oracle GoldenGate Veridataサーバーのホームの場所のディレクトリがデフォルトで使用されます。
異なる物理ドライブの場所を選択すると、状況によっては比較の速度が上がる場合があります。プロセスごとに複数の場所を指定することが可能で、この場合は、それぞれをセミコロンで区切ります(たとえば/tmp/sort1; /tmp/sort2)。指定するすべての場所がすでに存在している必要があります。使用するドライブには、十分な空きディスク領域が必要です。必要とする適切な領域を計算するには、次の式を使用します。
1.5 * (Trows * (Tkey + 20)) * nTables
説明:
Trows = 表の行数
Tkey = 表キーの平均サイズ(バイト)
nTables = 比較される表数
親トピック: プロファイル