3.2.2 Yumを使用したOracle Linux 7へのOracle R Distributionのインストール

Linux 7へのOracle R Distributionのインストールには、yumを使用してください。

Yumを使用するとRPM依存性が自動的に解決されるため、Oracle R Distributionのインストールが簡略になります。RPMを直接インストールする場合、手動で依存性を解決する必要があります。

Yumを使用してOracle Linux 7にOracle R Distributionをインストールするには:

  1. rootでLinuxサーバーにログインして、/etc/yum.repos.dディレクトリに変更します。

    # cd /etc/yum.repos.d
  2. ディレクトリの内容をリストして、Oracle Linux 7のyumの構成ファイルが存在するかどうかを確認します。その構成ファイルの名前はpublic-yum-ol7.repoです。

    Oracle Linux 7のyumの構成ファイルが存在しない場合は、Linuxプラットフォームでwgetコマンドを実行することで、Oracle Public Yumからそれをダウンロードします。

    # wget https://public-yum.oracle.com/public-yum-ol7.repo
  3. テキスト・エディタでpublic-yum-ol7.repoを開き、ol7_latestol7_addonsおよびol7_optional_latestenabled=1を指定します。

    [ol7_latest]
    enabled=1
    
    [ol7_addons]
    enabled=1
    
    [ol7_optional_latest]
    enabled = 1

    Oracle R Distributionパッケージの場所は、ol7_addonsで示されます。Oracle R Distribution RPMの依存性の場所はol7_latestで示され、いくつかの依存性はoptional_latestにあります。

    addonsリポジトリ内のOracle R Distribution RPMのURLは、このトピックの最後にある例で示されています。

    ノート:

    最新バージョンのOracle Linuxを使用しておらず、使用しているバージョン固有の依存パッケージをインストールする場合は、該当するOracle Linuxリポジトリを有効にする必要があります。

    たとえば、Oracle Linux 7ベース・リポジトリを有効にするには、テキスト・エディタでpublic-yum-ol7.repoを開き、ol7_latestenabled=1を指定します。

    
    [ol7_base]
    enabled=1

    出力は次のようになります:

    [ol7_base]
    name=Oracle Linux $releasever installation media copy ($basearch)
    baseurl=https://public-yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL7/
    base/$basearch/
    gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-oracle
    gpgcheck=1
    enabled=1
  4. yum installコマンドを実行してRをインストールします。インストールするバージョン番号を、Rversionに指定します。たとえば、R-3.6.1をインストールするには、コマンドyum install R-3.6.1を使用します。

    # yum install R-Rversion

    Oracle Public Yumで入手可能な最新バージョンのRをインストールするには:

    # yum install R.x86_64

    ノート:

    Oracle Public Yumの最新バージョンのRが、ご使用のOracle Machine Learning for Rのバージョンではサポートされていない場合があります。「オンプレミス・データベースの場合のOracle Machine Learning for Rのシステム要件」にある構成要件およびサーバー・サポートの表を参考にして、使用するRのバージョンを判断します。