Java仮想マシン・プーリング

Oracle Formsアプリケーションがサーバーで最初にJavaをコールしてからランタイム・プロセスが有効である間は、プロセスが再びJavaをコールしなくても、JVMはランタイム・プロセスに接続された状態で維持されます。各Formsランタイム・セッションによって独自のJVMインスタンスが作成されるとすると、サーバー上で消費されるリソースの量が膨大になる可能性があります。

JVMプーリング環境では、複数のFormsランタイム・プロセスによってJVMが共有されます。単一のJVMが、異なるランタイム・プロセスから複数のFormsセッションを処理できます。プーリング環境では、ランタイム・プロセス当たり1つのJVMを接続しなくてすむため、ホストされたマシン上のメモリーのフットプリントを大幅に削減できます。この環境は、構成可能です。Forms管理者は、様々なパラメータを設定したり、ニーズや要件に基づいて環境をチューニングできます。また、単一のJVMプロセスによって管理されるランタイム・セッションの数に対する制限を設定することもできます。

JVMプーリングを使用する場合、JVMコントローラが作成されます。これは、特定の職責を持つJVMです。ランタイム・プロセスから接続を受け入れる以外に、必要に応じて新しいJVMを作成する職責もあります。新しいJVMプロセス(子JVMとも呼ばれます)が作成されるのは、コントローラが(コントローラ自体を含む)プール内の既存のJVMがランタイム・プロセスからの追加セッションに対応できないと判断した場合のみです。

Oracle Forms JVMプーリングは、開発中にForms Java Importerを使用したアプリケーションと連携して機能します。Java Importerを使用すると、開発者は設計時にPL/SQLからJavaクラスを参照できます。実行時に、Javaクラスは必要に応じてJVMによってロードおよび実行されます。また、Forms JVMプーリングは、Oracle BI-PublisherおよびOracle ReportsをコールするFormsの機能とも連携します。実行中のアプリケーションが前述のケースのいずれかに該当する場合は、JVMプーリング機能を有効にすることをお薦めします。

Java Importerの詳細は、Oracle Form Builderのオンライン・ヘルプを参照してください。