システム・イベント
多くの場合、アプリケーションをホストしているシステム上で発生するイベントをアプリケーションに認識させ、これらのアクションに反応する機能をアプリケーションに設定することが必要です。
ほとんどの場合、Formsアプリケーションの実行がこのようなイベントの直接の原因であることはありませんが、これらの発生に関する認識はアプリケーションにとって貴重な情報となる可能性があります。この頻度が最も高いのは、Oracle Formsアプリケーションのクライアント層です。このようなシステム・イベントの例としては、エンドユーザーが長時間にわたってアイドル状態であることの通知などがあります。このような状況を把握することにより、アプリケーション開発者は状況に対応し、適切なアクションを行うことができます。システム・イベントを使用すると、目的の情報を得ることができます。
システム・イベントは5つあります。これらすべてイベントの使用にあたって、必要な構成はほとんどないか、一切ありません。これらのイベントを使用するには、アプリケーション開発者は、適切なイベント・オブジェクトを作成し、目的のアクションを実行するためにWHEN-EVENT-RAISED
トリガーをコーディングする必要があります。ただし、ここでは、それぞれについて簡単に説明します。詳細な情報は、Form Builderのヘルプを参照してください。
ノート:
システム・イベントは、Oracle Formsの外部でのアクションに依存したり、アプリケーション内でアクションが正常に完了することを前提としているため、アプリケーションのセキュリティを実装するための唯一の手段として使用しないでください。なんらかの理由によってシステム・イベントに関連付けられたアクションが正常に完了しなかったり、アプリケーションによって検出されない場合、関連するアプリケーションのトリガーが起動しない可能性があります。このような状況はめったにありませんが、システム・イベントを使用して開発を行う場合、このことは考慮する必要があります。