8 Java EEエージェントのドメインの構成

標準インストール・トポロジでJava EEエージェントのWebLogicドメインを作成および構成します。

データベース・スキーマの作成

Oracle Data Integratorドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareでの使用について動作保証されているデータベースに、マスター・リポジトリおよび作業リポジトリ(ODI_REPO)スキーマを作成する必要があります。

マスター・リポジトリおよび作業リポジトリ・スキーマの作成の手順に従って必要なスキーマを作成します。

Java EEエージェント用テンプレートの生成

サーバー・テンプレート生成ウィザードを使用して、ODIマスター・リポジトリに定義されているJava EEエージェントのデプロイ用のデフォルト以外のテンプレートを生成します。

デフォルトの名前と設定でJava EEエージェントをデプロイするデフォルト・テンプレートを変更する必要がある場合は、この手順を使用します。サーバー・テンプレート生成ウィザードを使用してJava EEエージェントを作成するには:
  1. 物理エージェント・エディタ・メニューから、「サーバー・テンプレートの生成」を選択してテンプレート生成ウィザードを起動します。
  2. 「エージェント情報」ステップで、エージェント情報を確認し、必要に応じてデフォルト構成を変更します。この情報には、「エージェント名」「データソースJNDI名」「接続の再試行回数」「再試行の遅延」および「スーパーバイザ・キー」といったパラメータが含まれています。
    • 「接続の再試行回数」は、エージェントによるリポジトリへの接続が切断された場合の再試行回数を指定します。ODIリポジトリがOracle RACデータベースに存在する場合、このパラメータをゼロ以外の値に設定すると、高可用性接続再試行機能が有効になります。この機能が有効である場合、1つ以上のOracle RACノードが使用不可になっても、エージェントは中断もなく引き続きセッションを実行できます。

    • 「再試行の遅延」は、接続再試行の間隔(ミリ秒)を指定します。

    • 「スーパーバイザ・キー」は、スーパーバイザ権限を持つODIユーザーのログインおよびパスワードが含まれるアプリケーション・サーバー資格証明ストアのキーの名前を指定します。エージェントはこれらの資格証明を使用してリポジトリに接続します。

  3. 「次」をクリックします。
  4. エージェントのドメインおよび共有ライブラリを追加するには、ライブラリおよびドライバ・ページに移動して、エージェントとともにデプロイするライブラリを選択します。ライブラリとしては、このエージェントに必要な任意のJARファイルまたはZIPファイルを使用できます。ソースおよびターゲット・データ・サーバーにアクセスするための追加JDBCドライバまたはライブラリをこのページで選択します。ライブラリ名の検証は、新しく追加されるライブラリ内に制限され、すでにデプロイされている共有ライブラリに対しては行われません。
    • ドメイン・ライブラリとは、ドメインで実行されているすべてのアプリケーションに使用可能なドメインにデプロイされているライブラリです。このライブラリの追加方法は、通常、変更頻度の低いJARファイルを追加する場合に使用されます。この方法を使用する場合、変更が有効になるように、ドメイン内のすべてのサーバーを再起動する必要があります。

    • 共有ライブラリとは、エージェントをドメインにデプロイする前に、エージェント・デプロイメント・ディスクリプタで指定するライブラリのことです。この方法では、複数のアプリケーションがライブラリ・リソースを使用でき、重複が回避されます。このライブラリの追加方法は、変更またはアップグレードが必要になる可能性のあるライブラリに対して使用されます。共有ライブラリを使用すると、サーバーを再起動せずにライブラリを変更できますが、アプリケーションの再起動が必要な場合があります。

    ノート:

    共有ライブラリの場合、「名前」フィールドは必須です。
  5. 「次」をクリックします。
  6. 「データソース」ステップで、このエージェントとともにデプロイする必要がある正しいデータ・ソースを選択します。
  7. 「次」をクリックします。
  8. 「テンプレート・ターゲットおよびサマリー」ステップで、サーバー・テンプレートが生成される「ターゲット・テンプレート・パス」を入力します。
  9. 「終了」をクリックしてウィザードを閉じ、自分の仕様を使用したサーバー・テンプレートを生成します。
生成されたテンプレートは、Oracle WebLogic Serverドメインでのエージェントのデプロイに使用できます。

ODI Studioを使用したマスター・リポジトリでのエージェントの作成

物理エージェントは、単一のスタンドアロン・エージェントまたはJava EEエージェントに対応し、トポロジで一意の名前を持つ必要があります。ODI Studioを使用してマスター・リポジトリでODIエージェントを作成します。

起動順序の一部としてエージェントがマスター・リポジトリに接続し、その名前でマスター・リポジトリに定義された物理エージェントがあるか確認します。そのエントリが見つかった場合、エージェントは起動を続行し、起動した後、それ自体のスケジュール済ジョブをすべてリポジトリから読み取って処理を開始します。エージェントに対する物理エージェント・エントリが見つからない場合、起動は失敗します。

ODIエージェントを作成する前に、まずODI Studioを起動してODI Studioでマスター・リポジトリに接続する必要があります。参照:

ODI Studioを使用してマスター・リポジトリで物理エージェントを作成するには:

  1. 左側のナビゲーション・ペインで「トポロジ」タブを選択し、「エージェント」を右クリックしてから「新規エージェント」を選択します。
  2. 次の表に要約するように、新規エージェントの詳細を指定します。
    フィールド 説明

    名前

    エージェント名としてOracleDIAgent1を指定します。

    この名前はシステム・コンポーネント名と一致する必要があります。

    ホスト

    エージェントが稼働しているマシンのIPアドレスまたは名前を入力します。localhostを使用しないでください。

    ポート

    エージェントがリスニングしているポート番号を入力します。

    ノート:

    使用中の環境にクラスタに対するフロントエンドとしてOracle HTTP Serverが機能しているクラスタが含まれている場合、かわりにOracle HTTP Serverホストのホスト名およびポートを指定します。名前は、OracleDIAgent1ではなく、OracleDIAgentにする必要があります。

  3. 「ODI Studio」メニューから「ファイル」「すべて保存」を選択して変更を保存します。

ドメインの構成

構成ウィザードを使用して、ドメインを作成および構成します。

ドメインを作成するその他の方法の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』WebLogicドメインの作成、拡張および管理のためのその他のツールに関する項を参照してください。

構成ウィザードの起動

構成ウィザードを起動して、ドメインの構成を開始します。

構成ウィザードを起動するには:

  1. 次のディレクトリに変更します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

    (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin

    ここでORACLE_HOMEは、14c (14.1.2.0.0) Oracleホームになります。

  2. 次のコマンドを入力します。

    (UNIX) ./config.sh

    (Windows) config.cmd

ドメインを作成および構成するための構成ウィザード画面のナビゲート

構成ウィザード画面に必要な情報を入力して、トポロジ用のドメインを作成および構成します。

ノート:

この手順を使用して既存のドメインを拡張できます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。

構成タイプとドメイン・ホームの場所の選択

「構成タイプ」画面を使用して、ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所を選択します。Oracleホーム・ディレクトリの外部が適しています。

ドメイン・ホームの場所は、Oracle Fusion Middlewareの理解Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリのディレクトリ構造に従って、Oracleホーム・ディレクトリの外に配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要になった場合に問題が発生しないようにするのに役立ちます。

ドメイン・タイプおよびドメインのホーム・ディレクトリを指定するには:

  1. 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。
  2. 「ドメインの場所」フィールドで、ドメイン・ホームのディレクトリを指定します。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成タイプに関する項を参照してください。

構成テンプレートの選択

「テンプレート」画面で、必要なテンプレートを選択します。

「テンプレート」画面で、次のテンプレートを選択します。

  • Oracle Enterprise ManagerプラグインODI用

    このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。

    • Oracle Enterprise Manager

    • Oracle JRF

    • WebLogic Coherenceクラスタ拡張

  • Oracle Data Integratorエージェント

    このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。

    • Oracle Data Integratorエージェント・ライブラリ

    • Oracle Data Integrator SDK Shared Libraryテンプレート

    さらに、次のテンプレートを選択します。
    • Oracle Data Integrator - JRF非同期Webサービス

    • Oracle Data Integrator - RESTサービス

  • Oracle Data Integrator - コンソール

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成テンプレートを参照してください。

アプリケーション・ホームの場所の選択

「アプリケーションの場所」画面を使用して、ドメインに関連付けられたアプリケーションの格納場所(アプリケーション・ホーム・ディレクトリとも呼ばれる)を選択します。

アプリケーション・ホームの場所は、Oracle Fusion Middlewareの理解Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリのディレクトリ構造に従って、Oracleホーム・ディレクトリの外に配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要になった場合に問題が発生しないようにするのに役立ちます。

アプリケーション・ホーム・ディレクトリの詳細は、「アプリケーション・ホーム・ディレクトリについて」を参照してください。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成アプリケーションの場所を参照してください。

管理者アカウントの構成

「管理者アカウント」画面を使用して、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。

この画面に入力するユーザー名とパスワードは、ノートにとっておいてください。これらの資格証明は、このドメインの管理サーバーの起動とそのサーバーへの接続で、後で必要になります。

ドメイン・モードとJDKの指定

「ドメイン・モードおよびJDK」画面を使用して、本番環境のドメイン・モードおよびJava Development Kit (JDK)を指定します。

「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。

  • 「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。

    ノート:

    WebLogic Server 14.1.2.0.0では、「本番」モードを選択すると、WebLogic Serverは「保護された本番」のセキュリティ構成の一部を自動的によりセキュアな値に設定します。ただし、手動構成を必要とする特定のセキュリティ構成(SSL/TLSなど)があります。『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』保護された本番モードの使用に関する項を参照してください。

    よりセキュアなデフォルト設定を無効にする場合は、「セキュア・モードの無効化」を選択できます。こうすると、非SSLリスニング・ポートが有効になります。

    一般的にセキュア本番モードのよりセキュアなデフォルト設定を保持するが、ドメインでデフォルトで有効にするポート(リスニング・ポート、SSLリスニング・ポートまたは管理ポート)を変更する場合は、次の操作を実行できます。
    • 「セキュア・モードの無効化」の選択は解除したままにします
    • 「ドメインのデフォルト・ポートの有効化または無効化」でデフォルトのポート選択を変更します

    詳細は、『Oracle WebLogic Server本番環境の保護』ドメイン・モードがデフォルトのセキュリティ構成に与える影響の理解に関する項を参照してください。

  • 「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。

この画面の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』ドメイン・モードとJDKに関する項 を参照してください。
データベース構成タイプの指定

「データベース構成タイプ」画面を使用して、データベースとデータベース・スキーマの詳細を指定します。

「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。このオプションでは、構成ウィザードに対して、データベースおよびサービス表(STB)スキーマに接続し、ドメインの構成に必要なスキーマのスキーマ情報を自動的に取得するように指示します。

ノート:

この画面で「手動構成」を選択する場合、次の画面で、スキーマのパラメータを手動で指定する必要があります。

「RCUデータ」を選択したら、次のフィールドに詳細を指定します。

フィールド 説明

ホスト名

データベースをホストするサーバーの名前を入力します。

例: examplehost.exampledomain.com

DBMS/サービス

データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。

例: orcl.exampledomain.com

ポート

データベースがリスニングするポート番号を入力します。

例: 1521

スキーマの所有者

スキーマ・パスワード

データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに入力したスキーマ・ユーザー名とパスワードです(スキーマのパスワードの指定を参照)。

デフォルトのユーザー名はprefix_STBで、prefixは、RCUで定義したカスタム接頭辞です。

Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)とAutonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、接続URL文字列オプションのみを使用して接続資格証明を指定し、Autonomous Transaction Processingデータベースの接続資格証明で説明されている次の形式で接続文字列を入力します。

データベース接続情報の指定を完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。

Connecting to the database server...OK
Retrieving schema data from database server...OK
Binding local schema components with retrieved data...OK

Successfully Done.

RCUの実行時にインストールされるスキーマの詳細は、リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成サービス表スキーマについてを参照してください。

『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』データベース構成タイプに関する項を参照してください。

JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面を使用してデータベース・スキーマの詳細を指定します。

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表はすでに適切に移入されている必要があります。

Autonomous Transaction Processingデータベース(Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)とAutonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、「接続URL文字列」オプションのみを使用して接続資格証明を指定し、次の形式で接続文字列を入力します:

@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path of the wallet files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>

接続文字列で、tnsnames.oraにあるデータベース・サービス名としてのTNS_aliasと、TNS_ADMINプロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.propertiesおよびtnsnames.oraの場所に渡す必要があります。

Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの接続文字列の例:

@dbname_tp?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの接続文字列の例:

@dbname_tp?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

高可用性環境の場合は、Oracle RACデータベースのデータ・ソース構成に関する追加情報について、『高可用性ガイド』の次の項を参照してください。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』JDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。

JDBC接続のテスト

「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用してデータ・ソース接続をテストします。

「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。

デフォルトでは、スキーマの作成時に指定したパスワードが、各スキーマ・コンポーネントのスキーマ・パスワードです。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成JDBCコンポーネント・スキーマ・テストを参照してください。

資格証明キーの作成

「資格証明」画面を使用して2つのキーを作成します。

「資格証明」画面で次のようにします。

  1. スーパーバイザ・ユーザーのキーはすでに存在します。次のように資格証明を変更します。

    1. ユーザー名としてSUPERVISOR (すべて大文字)を指定します。これは、最初にSUPERVISORアカウントに割り当てられたデフォルトの名前で、新しいSUPERVISORアカウントを作成しないかぎり変更できません。

    2. パスワードは、スキーマの作成中にRCUの「カスタム変数」画面で指定したパスワードと同じである必要があります。

  2. 2つ目の資格証明を作成します。

    1. プラス記号(+)アイコンをクリックして新しい資格証明を追加します。

    2. 「キー名」フィールドに、このドメインの名前をキーとして入力します。

    3. 「ユーザー名」および「パスワード」フィールドに、管理者ユーザーのユーザー名およびパスワードを入力します。

    4. ストア名としてoracle.odi.credmapを選択します。

ノート:

リポジトリが外部認証モードで構成されている場合は、外部認証設定に従ってSUPERVISORのユーザー名およびパスワードを入力する必要があります。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成資格証明を参照してください。

拡張構成の選択

「拡張構成」画面を使用して、ドメイン構成を完了します。

「拡張構成」画面で、次を選択します。

  • 管理サーバー

    管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。

  • ノード・マネージャ

    ノード・マネージャを構成するために必要です。

  • トポロジ

    Oracle Data Integrator管理対象サーバーを構成するために必要です。

オプションで、目的のインストール環境での必要に応じて、使用可能な他のオプションを選択します。このガイドのステップでは、標準インストール・トポロジを説明していますが、異なるステップに従うこともできます。インストール要件が、このガイドの範囲を超える追加のオプションに及ぶ場合には、そのオプションを構成する追加の画面が表示される場合があります。構成ウィザードのすべての画面の詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成構成ウィザードの画面を参照してください。

管理サーバーのリスニング・アドレスの構成

「管理サーバー」画面を使用して、「リスニング・アドレス」を選択し、管理サーバー・ポートを構成します。

ノート:

デフォルトのポート値は、ドメインの構成方法によって異なります。「SSLリスニング・ポートの有効化」はデフォルトで有効ですが、デフォルト値は変更される可能性があります。デフォルト値のリストについては、「製品およびコンポーネント別のポート番号」を参照してください。

  1. 管理サーバーの名前を入力します。「名前」フィールドはnullまたは空にできず、特殊文字を含めることはできません。
  2. 「リスニング・アドレス」の横のドロップダウン・リストを選択し、管理サーバーが置かれるホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップされたシステム名またはDNS名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。
  3. ポート設定を確認します。ドメイン・タイプが「本番」に設定されている場合、「SSLリスニング・ポートの有効化」オプションがデフォルトで有効になります。管理サーバーにサーバー・グループは指定しないでください。

    ノート:

    ポート値は必要に応じて変更できますが、一意である必要があります。異なるポートに同じポート番号が使用されている場合は、構成ウィザードの次のステップに移動できません。

詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成リスニング・アドレスの指定を参照してください。

ノード・マネージャの構成

「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。

ノード・マネージャのタイプとして「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択して、ノード・マネージャの資格証明を指定します。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成ノード・マネージャを参照してください。

ノード・マネージャ・タイプの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』ノード・マネージャについてを参照してください。

Oracle Data Integratorの管理対象サーバーの構成

「管理対象サーバー」画面で、管理対象サーバーを構成します。

「管理対象サーバー」画面で、ODI_server1という名前の管理対象サーバーがデフォルトで自動的に作成されます。

Oracle Data Integratorの管理対象サーバーを構成するには:
  1. 「リスニング・アドレス」ドロップダウン・リストで、管理対象サーバーを配置するホストのIPアドレスを選択します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。
  2. 「サーバー・グループ」ドロップダウン・リストで、ODI-MGD-SVRSを選択します。このサーバー・グループでは、Oracle JRFサービスが、作成する管理対象サーバーにターゲット指定されます。

    サーバー・グループは、定義済アプリケーション・サービス・グループを各定義済サーバー・グループにマップすることにより、Fusion Middlewareアプリケーションおよびサービスを1つ以上のサーバーにターゲット指定します。必要に応じて、特定のアプリケーション・サービス・グループを複数のサーバー・グループにマップできます。特定のサーバー・グループにマップされた任意のアプリケーション・サービスは、そのグループに割り当てられたすべてのサーバーに自動的にターゲット指定されます。『ドメイン・テンプレート・リファレンス』アプリケーション・サービス・グループ、サーバー・グループおよびアプリケーション・サービス・マッピングに関する項を参照してください。

    これらのサーバー名は、このドキュメント全体の例で引用されるため、別の名前を選択したときには、必要に応じて置き換えてください。

    ノート:

    管理対象サーバーのIPアドレスおよびポート番号をノートにとっておく必要があります。この情報はODIエージェントを構成するときに必要になります。

    複数のサーバーを作成する場合、ポート番号は一意である必要があります。

  3. 2番目の管理対象サーバーの構成は、高可用性の標準トポロジを構成するために必要なステップの1つです。高可用性環境を作成しない場合、このステップはオプションになります。

    「追加」をクリックしてODI-MGD-SVRSを選択し、ODI_server2という名前の2つ目の管理対象サーバーを作成します。

    高可用性の標準トポロジの詳細は、『高可用性ガイド』Fusion Middleware標準HAトポロジの理解に関する項を参照してください。

    ドメインを構成した後、高可用性の準備のための次のステップの詳細は、「高可用性のための環境の準備」を参照してください。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成管理対象サーバーを参照してください。

Oracle Data Integratorのクラスタの構成

「クラスタ」画面を使用して、新規クラスタを作成します。

「クラスタ」画面で、次のように操作します。

  1. 「追加」をクリックします。
  2. 「クラスタ名」フィールドでODI_cluster1を指定します。
  3. 「クラスタ・アドレス」フィールドは、空白のままにしておきます。

デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』ユニキャストまたはマルチキャストを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。

また、Fusion Middleware Controlを使用してクラスタを作成することもできます。この場合、新しいクラスタを作成するときに、クラスタ通信(ユニキャストまたはマルチキャスト)を構成できます。詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプクラスタの作成と構成に関する項を参照してください。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成クラスタを参照してください。

サーバー・テンプレートの定義

高可用性設定のために動的クラスタを作成する場合は、「サーバー・テンプレート」画面を使用して1つ以上のサーバー・テンプレートをドメイン用に定義します。

サーバー・テンプレートを追加するには:

ノート:

デフォルトのポート値は、ドメインの構成方法によって異なります。「SSLリスニング・ポートの有効化」はデフォルトで有効ですが、デフォルト値は変更される可能性があります。デフォルト値のリストについては、「製品およびコンポーネント別のポート番号」を参照してください。

  1. 「追加」をクリックしてnew_ServerTemplate_1を作成します。サーバー・テンプレート名は、追加のサーバー・テンプレートが追加されると自動的に増分されます(new_ServerTemplate_2)。
  2. 「セキュア本番モード」で、「SSLポートの有効化」オプションが選択されていることを確認します。デフォルトのSSLリスニング・ポートは、新しいサーバー・テンプレートを追加しても自動的に増分されません。デフォルトを「リスニング・ポートの有効化」に変更できますが、SSLを有効にするためにデフォルトを保持することをお薦めします。リスニング・ポートを有効にすると、SSLリスニング・ポートが無効になります。

    ノート:

    ポート値は、1から65535の範囲の整数を使用して必要に応じて変更できますが、一意である必要があります。異なるポートに同じポート番号が使用されている場合、ポートの競合エラーが発生し、サーバーを起動できなくなります。

  3. 管理ポートは、追加のサーバー・テンプレートを追加しても増分されません。

    ノート:

    リスニング・ポートが無効になっている場合は、数字ではなくDisabledが表示されます。

高可用性設定用の動的クラスタを作成するステップは、高可用性ガイド動的クラスタの使用を参照してください。

動的サーバーの構成

高可用性設定のために動的クラスタを作成する場合は、「動的サーバー」画面を使用して動的サーバーを構成します。

動的クラスタを構成しない場合は、「次」をクリックしてドメインの構成を続行します。

ノート:

動的クラスタを作成するときは、「マシン名マッチング式」を割り当てた後、動的クラスタ用のマシンを作成する必要がないことに注意してください。

高可用性設定用の動的クラスタを作成するには、『高可用性ガイド』動的クラスタの使用に関する項を参照してください。

クラスタへのOracle Data Integrator管理対象サーバーの割当て

「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、管理対象サーバーを新しい構成済クラスタに割り当てます。構成済クラスタとは、手動で構成したクラスタのことです。動的クラスタ(1つのサーバー・テンプレートに基づく1つ以上の生成済サーバー・インスタンスを含むクラスタ)を構成する場合は、この画面を使用しません。

構成済クラスタおよび動的クラスタの用語の詳細は、Oracle WebLogic Serverの理解動的クラスタについてを参照してください。

「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次の操作を実行します。

  1. 「クラスタ」ペインで、管理対象サーバーを割り当てるクラスタ(ここではODI_cluster1)を選択します。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかを実行してODI_server1ODI_cluster1に割り当てます。
    • ODI_server1を1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「クラスタ」ペイン内の選択したクラスタ(ODI_cluster1)の下に移動します。

    • ODI_server1をダブルクリックして、「クラスタ」ペインの選択したクラスタ(ODI_cluster1)の下に移動します。

  3. 繰り返して、ODI_server2ODI_cluster1に割り当てます。
次の図は、管理対象サーバーがクラスタに割り当てられた後の「クラスタ」ペインの一般的な例を示しています。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成クラスタへのサーバーの割当を参照してください。

Coherenceクラスタの構成

「Coherenceクラスタ」画面を使用してCoherenceクラスタを構成します。

Coherenceクラスタのリスニング・ポートとして、デフォルトのポート番号のをそのまま使用します。構成後、Coherenceクラスタがドメインに自動的に追加されます。

ノート:

ユニキャスト・リスニング・ポートを0に設定すると、管理対象サーバー・ポート番号のオフセットが作成されます。オフセットは5000で、管理対象サーバーのポート番号として割当て可能な最大許容値は65535ではなく、60535です。

Coherenceライセンス情報については、ライセンス情報Oracle Coherence製品を参照してください。

新しいOracle Data Integratorマシンの作成

「マシン」画面を使用して、ドメイン内に新規マシンを作成します。ノード・マネージャがサーバーを起動および停止するには、マシンが必要です。

高可用性環境を作成する際に目的のトポロジで必要になるマシンのリストがわかっているときには、この項の手順を実行して、この時点ですべてのマシンを作成できます。スケール・アウトのステップの詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』オプションのスケール・アウト・ステップに関する項を参照してください。

ノード・マネージャがサーバーを起動および停止できるように新しいOracle Data Integratorマシンを作成するには:
  1. 「マシン」タブ(Windows)または「UNIXマシン」タブ(UNIX)を選択し、「追加」をクリックして新しいマシンを作成します。
  2. 「名前」フィールドで、ODI_machine1などのマシン名を指定します。
  3. 「ノード・マネージャ・リスニング・アドレス」フィールドで、管理対象サーバーを構成しているマシンのIPアドレスを選択します。

    localhostではなく、特定のインタフェースを選択する必要があります。これにより、Coherenceクラスタのアドレスが動的に計算されます。

  4. 「ノード・マネージャ・リスニング・ポート」フィールドのポート番号を確認します。
  5. 必要に応じて、これらのステップを繰り返してさらにマシンを追加します。

ノート:

既存のドメインを拡張している場合は、既存のマシンにサーバーを割り当てることもできます。新しいマシンが不要な場合は、マシンを作成する必要はありません。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成マシンを参照してください。

Oracle Data Integratorマシンへのサーバーの割当て

「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりの新しいマシンに管理サーバーと管理対象サーバーを割り当てます。

「サーバーのマシンへの割当」画面で次の操作を実行します。

  1. 「マシン」ペインで、サーバーを割り当てるマシン(ここではODI_machine1)を選択します。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかを実行して、AdminServerODI_machine1に割り当てます。
    • AdminServerを1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「マシン」ペイン内の選択したマシン(ODI_machine1)の下に移動します。

    • 「AdminServer」をダブルクリックして、「マシン」ペイン内の選択したマシン(ODI_machine1)の下に移動します。

  3. これらのステップを繰り返して、すべての管理対象サーバーをそれぞれのマシンに割り当てます。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成マシンへのサーバーの割当を参照してください。

構成の指定内容の確認とドメインの構成

「構成サマリー」画面に、これから作成するドメインの詳細な構成情報が表示されます。

画面上の各項目を検討し、情報が正しいことを確認します。変更するには、「戻る」ボタンをクリックするか、ナビゲーション・ペインの画面を選択していずれかの画面に戻ります。ドメインの作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。

この画面上のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成サマリーに関する項を参照してください。

ドメイン・ホームと管理サーバーURLの記録

「構成の終了」画面に、構成したばかりのドメインの情報が表示されます。

後で必要になるので、次の項目をノートにとります。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

ドメインの場所はノード・マネージャおよび管理サーバーを起動するスクリプトにアクセスするため、URLは管理サーバーにアクセスするために必要です。

「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。

Java EEエージェントへのライブラリの追加

Java EEエージェントを構成した後、必要に応じて追加ライブラリを指定できます。

Java EEエージェントにライブラリを追加するには:
  1. エージェントを起動する前に、環境変数ODI_ADDITIONAL_CLASSPATHを設定して追加のjarsを配置します。たとえば:

    ODI_ADDITIONAL_CLASSPATH=/share/libs/mytool.jar:/share/libs/drivers/mydriver.jar

  2. 次のいずれかの操作を行います。

    • 追加ライブラリをDOMAIN_HOME/libディレクトリにコピーします。Java EEによって、これらのライブラリがエージェントのクラスパスに自動的に追加されます。
    • 下のステップに従って、generate_agent_wls_template.shスクリプトまたはODI Studioを使用して、エージェント・テンプレートを生成してから、そのテンプレートを使用してWebLogicドメインを作成または拡張します。

generate_agent_wls_template.shスクリプトを使用してJava EEエージェントのテンプレートを生成するには、次の例に示すように、-domainLibrariesおよび-sharedLibraries引数でドメインと共有ライブラリを指定します。
./generate_agent_wls_template.sh  
  -agentName sample 
  -agentContextName context 
  -odiUser SUPERVISOR 
  -destinationJar /home/userName/NewFormaterJar.jar 
  -retryCount 10 
  -retryDelayMS 1 
  -createDatasourceForMasterRepository false 
  -masterDataSource jdbc/odiMasterRepository,oracle.jdbc.OracleDriver,jdbc:oracle:thin:@mycompany.com-isESSDependency false 
  -addToPath /home/userName 
  -domainLibraries /home/userName/odi/myDomain/userlib/myLib.jar 
  -sharedLibraries MessageBox

ODI Studioを使用してJava EEエージェントのテンプレートを生成し、エージェントの追加ライブラリを指定するには:

  1. ODI Studioを起動します。
  2. 「サーバー・テンプレートの生成」を選択して、テンプレート生成ウィザードを起動します。
  3. エージェント情報ページで、Java EEエージェント名、データソースJNDI名、接続の再試行回数、スーパーバイザ・キーなどのエージェント情報を入力します。
  4. 「ライブラリおよびドライバ」・ページで、Java EEエージェントとともにデプロイするライブラリを外部ライブラリのリストから選択します。ライブラリ名の検証は、新しく追加されるライブラリ内に制限され、すでにデプロイされている共有ライブラリに対しては行われません。ドメイン・ライブラリまたは共有ライブラリを選択できます。ドメイン・ライブラリは、WebLogicドメインでデプロイされるライブラリであり、ドメイン内で実行されているすべてのアプリケーションに使用できるため、Java EEエージェントに使用可能です。ドメイン・ライブラリは、通常、変更頻度の低いJARファイルを追加する場合に使用されます。この方法を使用する場合、変更が有効になるように、ドメイン内のすべてのサーバーを再起動する必要があります。 共有ライブラリとは、エージェントをドメインにデプロイする前に、エージェント・デプロイメント・ディスクリプタで指定するライブラリのことです。共有ライブラリを使用すると、複数のアプリケーションがライブラリ・リソースを使用でき、重複が回避されます。共有ライブラリは、変更またはアップグレードが必要になる可能性のあるライブラリに対して使用されます。共有ライブラリを使用すると、サーバーを再起動せずにライブラリを変更できますが、アプリケーションの再起動が必要な場合があります
  5. 「次へ」をクリックして、データソース・ページを表示します。
  6. そのページで、エージェント・テンプレートに含めるデータソースの定義を選択します。このウィザードを使用して選択できるのはデータソースのみです。データソースを追加するには、データソースタブを使用します。
  7. 「次へ」をクリックして、テンプレート・ターゲットおよびサマリー・ページを表示します。
  8. そのページで、テンプレートを生成する必要がある場所を「ターゲット・テンプレート・パス」ボックスに指定します。
  9. 「終了」をクリックしてウィザードを閉じ、エージェント・テンプレートを生成します。

サーバーの起動

構成が完了したら、ノード・マネージャを起動し、WebLogic管理サーバーおよび管理対象サーバーを起動します。

ノート:

既存のセキュリティ設定によっては、保護された本番モードが有効になっているドメインを管理する前に、追加の構成を実行する必要がある場合があります。詳細は、「WebLogicリモート・コンソールを使用した管理サーバーへの接続」を参照してください

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Windowsユーザーは、サーバーを起動する前にsetDomainEnv.cmdを変更する必要がある
サーバーを起動する前に、Windowsオペレーティング・システム・ユーザーは setDomainEnv.cmdファイルを変更する必要があります。
  1. 次のパラメータを追加します。
    -Dweblogic.security.SSL.trustedCAKeyStore=C:\myfiles\install\14120\wlserver\server\lib\trust.p12
            -Djavax.net.ssl.trustStore=C:\myfiles\install\14120\wlserver\server\lib\trust.p12
            -Djavax.net.ssl.trustStorePassword=trustKeyStorePassword
  2. setDomainEnv.cmdのEXTRA_JAVA_PROPERTIESセクションからDemotrust.jksエントリを削除します。
  3. ファイルを保存します:

ドメイン管理に使用する追加のツールの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』Oracle Fusion Middlewareの管理ツールの概要に関する項を参照してください。

ドメイン・モードの詳細は、「ドメインのモードがデフォルトのセキュリティ構成に与える影響の理解」を参照してください。

ノード・マネージャの起動

ドメインごとにノード・マネージャを起動するには:
    • (UNIX) DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。

    • (Windows) DOMAIN_HOME\binディレクトリに移動します。
  1. 次のコマンドを入力します。

    • (UNIX) nohupnm.outをサンプル出力ファイルとして使用します。

      nohup ./startNodeManager.sh > LOG_DIR/nm.out&
      

      ここで、LOG_DIRは、ログ・ファイルを格納するディレクトリの場所になります。

    • (Windows) startNodeManager.cmd

      ノート:

      Windowsオペレーティング・システムでは、ノード・マネージャをスタートアップ・サービスとして、ノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。

      Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理起動サービスとしてのノード・マネージャの実行を参照してください。

管理サーバーの起動に関する項

この項では、WLSTコマンド行またはスクリプトを使用して管理サーバーを起動する方法について説明します。Oracle Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Serverリモート・コンソールを使用することもできます。『Oracle Fusion Middlewareの管理』管理サーバーと管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止に関する項を参照してください。

管理サーバーを起動するには:

ノート:

保護された本番モードを使用する場合は、管理サーバーを起動するための追加パラメータを指定する必要があります。『Oracle WebLogic Serverのセキュリティの管理』WLSTを使用した管理サーバーへの接続に関する項を参照してください。

  1. (オプション) 本番モードを使用する場合、管理サーバーを起動する前にboot.propertiesファイルを作成し、必要な権限を提供できます。このファイルを作成すると、管理サーバーの起動時にユーザー名とパスワードを指定する必要がなくなります。詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』管理サーバー用起動アイデンティティ・ファイルの作成に関する項を参照してください。
  2. DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。

  3. 次のコマンドを入力します。

    • (UNIX)

      ./startWebLogic.sh
    • (Windows)

      startWebLogic.cmd

    ドメインの作成時に「ドメイン・モードおよびJDK」画面で「本番モード」を選択し、オプションのboot.propetiesファイルを作成しなかった場合は、「管理者アカウント」画面の指示に従って、管理者ユーザー・ログイン資格証明のプロンプトが表示されます。

  4. ブラウザを開き、管理サーバーが起動されて稼働中であることを確認します。デフォルトのポート値は、ドメインの構成方法によって異なります。「SSLリスニング・ポートの有効化」はデフォルトで有効ですが、デフォルト値は変更される可能性があります。デフォルト値のリストについては、「製品およびコンポーネント別のポート番号」を参照してください。
    https://<Host_Name>:<port>
  5. ドメイン内のすべてのサーバーに一意のポート値があることを確認します。WebLogicリモート・コンソールから、各管理対象サーバーの「ローカル管理ポートのオーバーライド」フィールドを確認し、それぞれに一意の値があることを確認できます。1つ以上のポートが同じ値を使用している場合は、管理対象サーバーを起動する前にそれらを変更する必要があります。ポート値の変更の詳細は、Oracle WebLogicリモート・コンソール管理サーバーへの接続を参照してください。

ノート:

WebLogic Server管理コンソールが削除されました。同等の機能を使用するには、WebLogicリモート・コンソールを使用する必要があります。詳細は、Oracle WebLogicリモート・コンソールを参照してください。

管理対象サーバーの起動

セキュア製品モードに設定されていないWebLogic管理対象サーバーを起動するには、startManagedWebLogicスクリプトを使用します。

  • (UNIX) NEW_DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh managed_server_name

  • (Windows) NEW_DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd managed_server_name

ノート:

保護された本番モードを使用する場合は、管理対象サーバーを起動するための追加パラメータを指定する必要があります。『Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』起動スクリプトを使用した管理対象サーバーの起動に関する項を参照してください。

JEEエージェントのプロキシ構成の追加

JEEエージェントのプロキシ構成を追加できます。

JEEエージェントのプロキシ構成を追加するには、次のステップを実行します。
  1. setDomainEnvファイルを開きます。
    • Linux: setDomainEnv.sh

    • Windows: setDomainEnv.cmd

    setDomainEnvファイルは<DOMAIN>/binの下にあります

  2. ファイルを編集し、JAVA_OPTIONSパラメータを追加または変更します。

    たとえば:

    JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS} ${JAVA_PROPERTIES} -Dhttp.proxyHost=<proxy host> -Dhttp.proxyPort=<proxy port> -Dhttps.proxyHost=<proxy host> -Dhttps.proxyPort=<proxy port>" export JAVA_OPTIONS

    または

    EXTRA_JAVA_PROPERTIES="-Dhttp.proxyHost=<proxy host> -Dhttp.proxyPort=<proxy port> -Dhttps.proxyHost=<proxy host> -Dhttps.proxyPort=< proxy port> ${EXTRA_JAVA_PROPERTIES}" export EXTRA_JAVA_PROPERTIES

  3. エージェントを再起動します。