3 DBCSインスタンスでのODIマーケットプレイス・リポジトリの構成
この章では、Oracle Cloud Marketplaceで新しいDBCSインスタンスを作成し、新しく作成したDBCSインスタンスに対してODIのマスター・リポジトリと作業リポジトリを設定する方法について説明します。
DBCSインスタンスを作成し、作成したDBCSインスタンスに対してODIのマスター・リポジトリと作業リポジトリを設定するには、次のステップを実行します:
Oracle Cloud MarketplaceでのDBCSインスタンスの作成
Oracle Cloud MarketplaceでDBCSインスタンスを作成するには、次のステップに従います:
- OCIコンソールから左側のメニューに移動し、「データベース」をクリックして「ベア・メタル、VMおよびExadata」を選択します。
- 必要なコンパートメントを選択して「DBシステムの作成」をクリックします。「DBシステム情報」画面が表示されます。ここで、コンパートメント、データベース名、ユーザー名およびパスワードなど、DBインスタンスの作成に必要なすべての詳細を構成できます。デフォルト値はすべて自動入力されます。
- 「SSHキーの追加」セクションで、オプション「SSHキーの貼付け」を選択して、生成されたSSHキーを「SSHキー」テキスト・ボックスに指定します。
- 「ネットワーク情報の指定」セクションで、ODIでの仮想クラウド・ネットワーク・ドロップダウン矢印をクリックして、必要な仮想クラウド・ネットワークを選択します。
- 「ホスト名接頭辞」、「ホスト・ドメイン名」およびホスト・ドメインURLの各テキスト・ボックスに必要な詳細を指定します。「次へ」をクリックします。
- 「管理者資格証明の作成」画面が表示され、デフォルトの管理ユーザーのパスワードを構成できます。
ノート:
指定する管理パスワードは9文字から30文字の長さで、大文字の英字、小文字の英字、特殊文字(_、#または-)および数字をそれぞれ2文字以上使用している必要があります。 - すべての詳細を構成したら、「DBシステムの作成」をクリックします。
新しいDBCSインスタンスが作成されます。
DBCSでのODIの設定
DBCSインスタンスでODIのマスター・リポジトリと作業リポジトリを設定するには、RCUを使用してODIスキーマをインストールする必要があります。
リポジトリ作成ユーティリティを使用してリポジトリを作成するには、次の手順を実行します:
- Fusion Middlewareホームの
$MW_HOME/oracle_common/bin
ディレクトリにあるリポジトリ作成ユーティリティの実行可能ファイルを見つけて、rcuを起動します。 - 最初の画面は、「ようこそ」画面です。「次」をクリックします。
- デフォルトの値を受け入れ、「次へ」をクリックします。
- データベース接続の詳細を指定します。入力後、データベースで実行される3つのチェックの進行状況を示したダイアログ・ボックスが表示されます。接続が成功したことを確認します。
- インストールするリポジトリ・コンポーネントを選択します。一部はデフォルトで選択されています。「マスターおよび作業リポジトリ」オプションが選択されていることを確認します。「次」をクリックします。
ここで、選択したコンポーネントの前提条件チェックの進行状況を示すダイアログ・ボックスが表示されます
- すべての前提条件チェックに合格したら、リポジトリのスキーマ・ユーザーのパスワードを入力します。すべてのスキーマに同じパスワードを使用するのが簡単ですが、会社のセキュリティ・ポリシーに従った選択をしてください。「次」をクリックします。
- スーパーバイザ・ユーザーのパスワード、作業リポジトリのタイプ、その名前、およびそのユーザーのパスワードを入力します。また、暗号化アルゴリズムも指定します。「次」をクリックします。
- 表領域をマップします。ここでは、スキーマ所有者の名前と、各コンポーネントのデフォルト表領域および一時表領域の名前を指定します。デフォルトの名前をそのまま使用することも、独自の名前を指定することもできます。「次」をクリックします。
- 最後から2番目の画面に選択内容のサマリーが表示され、ここからリポジトリを作成します。「作成」をクリックします。すべてのリポジトリを作成するまでに数分かかります。
- 作成したリポジトリのサマリーを確認したら、「閉じる」をクリックします
スキーマをインストールした後、DBaaSの接続資格証明を指定して、DBCSでODIを設定できます。
ノート:
デフォルトのODI Marketplaceエージェントに対して新規作成されたDBCSリポジトリを使用する場合、「ODIアプリケーション・サーバーのリポジトリの切替え」を参照してください。スタンドアロン・エージェントのドメインの構成
構成ウィザードを使用して、スタンドアロン・エージェントのスタンドアロン・ドメインを作成および構成します。スタンドアロン/JEEエージェント・テンプレートを使用したODIドメイン ($ODI_DOMAIN_HOME)
の構成の詳細は、『Oracle Data Integratorのインストールと構成』ガイドの「スタンドアロン・エージェントのドメインの構成」の章を参照してください。
$ODI_DOMAIN_HOME/bin
から起動します。