1.1.1 「Oracle Data Integratorの新機能」

Oracle Data Integrator 14cにはいくつかの新機能が用意されています。

Oracle Fusion Middleware 14cリリースにおけるOracle Data Integratorの新機能および製品の重要な変更点を確認するには、『Oracle Data Integratorの管理』ガイドの リリース14c (14.1.2.0.0)の新機能および変更された機能に関する項を参照してください。

1.1.2 Oracle Data Integrator 14.1.2.0.0 ReadMeファイル

ReadMeファイルには、現在のリリースに関する情報が含まれています。これには、機能、前提条件、インストール/アンインストール手順などが含まれます。

ReadMeファイルは、ディストリビューションに含まれています。これはzipの最上位ディレクトリにあります。ReadMeファイルには、このリリースについての情報が記載されています(機能、前提条件、インストール/アンインストール手順)。ODI 14.1.2.0.0をインストールするには、ReadMeファイルを使用する必要があります。先に進む前に、ReadMeファイル全体をお読みください。

1.1.3.1 999は禁止されたマスター・リポジトリID

999は禁止されているマスター・リポジトリIDで、使用できません。[21083009]

1.1.3.2 ドメイン補助スキーマ・アップグレード(DASU)でODIスーパーバイザの資格証明が事前移入されない

Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントでは、ドメインで使用されるすべてのスキーマオプションが選択されている場合、ODIのスーパーバイザ資格証明はドメインに含まれていないため、最初のインスタンスにあらかじめ移入されません。複数のODIスキーマがある場合、アップグレード・アシスタントは最初の資格証明のセットを使用してユーザー・エントリに移入します。[20323393]

1.1.3.3 バージョンの作成時に依存関係を含めることができない

次のステップを実行します。

  • GIT/Subversionの有効化

  • ウォレットの有効化

  • GIT/Subversionへの接続の作成

  • VCSへのマッピングの追加

  • マッピングの変更

次に、ODI Studioを停止および再起動して、依存関係を含むマッピングのバージョンを作成すると、nullポインタ・エラーが発生します。

この問題を解決するには、次の回避策を実行します。

  • 「チーム」->「設定」->「接続の編集」に移動して、「OK」をクリックします。

    「ウォレット・パスワード」ダイアログが表示されます。

  • ウォレット・パスワードを入力して、依存関係が設定されたバージョンを作成します。

依存関係を含むマッピングのバージョンを正常に作成できます。[25168395]

1.1.3.4 CopyConfigコマンドは、外部認証を使用してODIスキーマに接続はできません

CopyConfigコマンドは、外部認証を使用して構成された環境では実行できません。ODIスキーマに接続するには、内部認証を必要とします。 [27084113]

1.1.3.5 SDKスクリプト・ファイルのcommons-langを2.6からcommons-lang3-3.8.1.jarへアップグレード

commons-lang2.6からcommons-lang3-3.8.1.jarへアップグレードされたために、パッケージ構造が変更されました。この変更のため、SDKスクリプトでorg.apache.commons.langパッケージを使用していると、コンパイル・エラーが発生する場合があります。[29966240]

回避策として、SDKスクリプト・ファイルで、org.apache.commons.langのすべての参照をorg.apache.commons.lang3に変更します。

たとえば :
import org.apache.commons.lang.ArrayUtils; 
これを次のように変更します
import org.apache.commons.lang3.ArrayUtils;

1.1.3.6 bpm-infra.jarのアップグレードによるNullPointer例外の発生

nullの値(二重引用符なし)を含むJSONファイルを使用する複合ファイル・データサーバーで、テスト接続およびリバース・エンジニアリングが失敗する。[30214609]

JSONペイロードには、nullを値として含めることはできません。回避策として、次のように置き換えます。

  • 文字列を"null"、"n/a"または二重引用符で囲まれた任意の論理値に置き換えます
  • 整数を"0"(ゼロ)の値に置き換えます

1.1.4.1 Oracle Data Integratorで使用されていないプリファレンスがODI Studioに表示される

ODIで使用されていないプリファレンスは、デフォルトではJDeveloper IDEから取得され、これらの機能が「ODI Studio」→「ツール」→「プリファレンス」に表示されます。[21656747]

1.1.4.2 新規データストアの複製時属性がコピーされない

新たに作成した属性付きのデータストアを、新たに作成したデータストアのタブを閉じずに複製した場合、属性はコピーされません。

回避策として、新たに作成した属性付きデータストアを保存して閉じてから、「選択の複製」を選択します。[21572433]

1.1.4.3 Hive表の非ASCII文字が適切に表示されない

utf-8でエンコードされたファイルに基づいたHive表の非ASCII文字が適切に表示されません。回避策として、-J-Dfile.encoding=utf8を指定してODI Studioを起動し、Hive表の非ASCII文字を表示します。[19632983]

1.1.4.4 ディメンションまたはキューブ・コンポーネントの拡張されたサブマップの編集

ディメンションまたはキューブ・コンポーネントの拡張されたマップの編集は、許可されません。拡張されたマップで行われた変更は保持されず、保存されません。[23110100]

1.1.4.5 シナリオおよびロード計画の編集中のパフォーマンス遅延

ODI StudioのデザイナまたはオペレータUIから「ロード計画とシナリオ」ビューで単純なシナリオまたはロード計画を編集しようとする際、著しい遅延が発生する場合があります。この現象は、親ノードに多くの子ノードが関連付けられている場合に発生します。回避策として、保存操作時にリフレッシュを複数回行わないようにしてください。さらに、パフォーマンスの問題を回避するには、フォルダ内の子ノード数を最大200個までに制限してください。 [27395959]

1.1.4.6 RESTサービス・レスポンス・テストの成功後のトポロジ・デザイナ・ツリー内のメニュー・オプションの欠落

トポロジ・デザイナ・ツリーで次のステップを実行します。

  1. RESTfulサービス・テクノロジに対する新規データ・サーバーを作成します。

  2. RESTサービス・エンド・ポイントURLによってサポートされている使用可能なメソッドを使用して物理スキーマを作成します。

  3. レスポンスをテストします。

  4. RESTサービス・レスポンス・テストの成功後、物理および論理アーキテクチャのメニューを右クリックします。

    新規データ・サーバーおよび新規論理スキーマ・オプションは他のメニュー項目とともに欠落したままです。

回避策として、ODI Studioを再起動します。 [ 29792225]

1.1.5 テクノロジおよびナレッジ・モジュールの問題および回避策

Oracle Data Integratorの既知のテクノロジおよびナレッジ・モジュールの問題および回避策を理解するには、この情報を使用します。

この項には、次の問題に関する情報が含まれます。

1.1.5.1 HDFSにエクスポートするとLKM Hive to File Directが失敗する

LKM Hive to File Directを使用してマッピングを実行すると失敗し、次のエラーが表示されます。

ODI-1227: Task Unload Hive data-LKM Hive to File Direct- fails on the source connection HIVE_DATA_SERVER

これは、Hiveの不具合(HIVE-5672およびHIVE-6410)によるものです。この不具合により、HDFSに書き込むと、INSERT OVERWRITE文が失敗します。これらのHiveの不具合はすでに修整されており、最新バージョンのCDHおよびHortonworksにアップグレードすると問題は解決することに注意してください。[21529011]

1.1.5.2 OozieでOdiOSCommandを使用した場合、失敗時にもログ・ファイルが削除される

OdiOSCommandを使用するKMの多くは、OUT_FILE/ERR_FILEパラメータを使用して出力をログ・ファイルにリダイレクトします。このようなファイルのディレクトリは、KMオプションTEMP_DIRに基づいており、このデフォルト値はSystem.getProperty("java.io.tmpdir")です。これにより、Oozie上のODIでOozieジョブ一時ディレクトリが使用され、ジョブが成功したかに関係なく、ジョブの完了時にクリーンアップされます。この結果、実行後ログ・ファイルが使用できません。

回避策として、Oozieでの実行時にKMオプションTEMP_DIRを特定の一時ディレクトリに上書きします。[21232650]

1.1.5.3 Oozieの初期化に失敗する

Oozieの初期化が失敗し、次のエラーが表示されます。

java.io.IOException: E0504 : App directory <dir_name> doesn't exist OR ODI-1028: There are issues with the Log Retriever components. No Log Retriever flow with name <name> is running.

この問題は、純粋なCDH5.4.0+擬似/マルチノード・クラスタで発生します。

回避策として、次のようにします。

  1. 次のコマンドを使用して、Oozie共有ライブラリが既に作成されていることを確認します。

    oozie-setup sharelib create -fs hdfs:///user/oozie -locallib <path to local folder [oozie-sharelib-yarn]>

    ノート:

    フォルダoozie-sharelib-yarnは、Oozie設定に対してローカルです。共有ライブラリを作成した後、hdfs:///user/oozie/share/lib/lib_<timestamp>でHDFS上の共有ライブラリを確認できます。

  2. oozie-site.xmlに次のプロパティを追加します。これらのプロパティは、OozieがHDFSにアクセスするためのHadoop構成ファイルを取得するために必要です。最初のプロパティで、"*="の後にパスを追加します。

    <property> 
    <name>oozie.service.HadoopAccessorService.hadoop.configurations</name> 
    <value>*=<replace_this_with_path_to_hadoop_configuration_folder For Example:/etc/hadoop/conf></value> 
    <value>*=<replace_this_with_path_to_hadoop_configuration_folder 
    For Example:/etc/hadoop/conf></value> 
    </property> 
    <property> 
    <name>oozie.service.WorkflowAppService.system.libpath</name> 
    <value>hdfs:///user/oozie/share/lib</value> 
    </property>
  3. OozieおよびHadoopサービスを再起動します。[21410186]

1.1.5.4 Oozieの初期化時エラーが表示される

OdiLogRetriever.propertiesファイルに問題があり、oozie.coord.application.path値が追加されず、次のエラーが表示されます。[21410186]

E0504: App directory doesn't exist 

1.1.5.5 SQOOP KMがOozieで失敗する

CDHのバージョンが5.4.1より前の場合、SQOOPを使用したKMは、Oozieで実行すると失敗します。

回避策として、KMオプションEXTRA_HADOOP_CONF_PROPERTIES--skip-dist-cacheに設定します。この問題の別の回避策は、すべてのSQOOP jarをFileNotFoundExceptionで報告されたHDFSディレクトリにアップロードすることです。[21232570]

たとえば:

hdfs dfs -mkdir -p /opt/cloudera/parcels/CDH-5.3.0-1.cdh5.3.0.p0.30/jars 
hdfs dfs -copyFromLocal 
/opt/cloudera/parcels/CDH-5.3.0-1.cdh5.3.0.p0.30/jars/* /opt/cloudera/parcels/CDH-5.3.0-1.cdh5.3.0.p0.30/jars 

1.1.5.6 「Failed to set setXIncludeAware(true) for parser」警告を無視する

ODIを介してPigまたはOozieワークフローを実行すると、ODIログまたはStudioコンソールに、XML解析の失敗に関して「Failed to set setXIncludeAware(true) for parser」のような警告メッセージが表示される場合があります。デフォルト実装ではxml解析でXIncludeAware機能がサポートされないため、JAVA XercesパーサーがPIGの実行のために使用されるとこのエラーが発生します。

回避策として、Pig Dataserverのクラスパスにxmlparserv2.jarを追加してください。[21238180]

1.1.5.7 Pigで暗黙的な型変換は提供されない

定数式を指定する場合、Pigでは暗黙的な型変換は提供されないため、定数のデータ型は属性のデータ型と完全に一致する必要があります。たとえば、属性がDOUBLEとして定義されている場合、この属性の定数式は999ではなく、999.0に設定する必要があります。[20808984]

1.1.5.8 Pigでマッピングの実行が失敗する

Pigを使用してマッピングを処理し、Pigステージング領域に集計コンポーネントがある場合、SQLベースのテクノロジの同様のマッピングとは異なるHaving句の設定をする必要があります。[20723728]

1.1.5.9 複合集計はPig Latinでサポートされない

Pigステージングで集計コンポーネントを使用する場合、集計関数でSUM(source.col1 + source.col2)などの複合式は指定できません。このような集計は複合集計と呼ばれ、Pig Latinではサポートされません。複合式が必要な場合、集計コンポーネントの前に式コンポーネントをマッピングに追加する必要があります。[20302859]

1.1.5.10 マッピング・エディタにすべてのテンプレートIKMが表示されないことがある

マッピング・エディタで、選択のためにインポートしたテンプレートIKMが正しく表示されない場合があります。インポートしたIKMを表示するには、ターゲットの統合タイプをデフォルト(「制御追加」)から「増分更新」または「なし」のいずれかに変更する必要があります。[20583432]

1.1.5.11 日付が文字列データ型の場合、日付の比較が予期したように機能しないことがある

Sparkプロジェクトでソース・ファイルがファイル・テクノロジを使用する場合、ODIで日付が文字列データ型に変換されます。これによって日付の比較が失敗することがあります。[20029929]

1.1.5.12 XKM SQL Distinctの制限

Oracleをソースとし、OracleをターゲットとしてDistinctコンポーネントを使用してマッピングを作成し、DISTINCTノードで「XKM SQL Distinct」を選択すると、マッピングが失敗し、次のエラーが表示されます。

The physical node DISTINCT_ cannot be supported by technology Oracle on execution unit src_UNIT of mapping Mapping New_Mapping[11] owning folder=ODIOGG.First Folder

この問題を解決するには、トポロジ情報をアップグレードし、「個別演算子をサポート」をTrueに設定します。[20234590]

1.1.5.13 UNION_DISTINCT Pig演算子が重複した結果を削除しない

UNION Pig演算子では、一意の特性を指定するために次の修飾子が使用されます。[20368827]

  • 未指定 – 出力にDISTINCT操作を実行します。

  • DISTINCT – 入力にDISTINCT操作を実行し、出力には実行しません

  • ALL – 入力または出力へのDISTINCT操作を実行しません

1.1.5.14 複合ファイル・データサーバーのプロパティにログ・レベルとログ・ファイルが表示されない

複合ファイル・データサーバーを作成すると、ログ・レベル(ll)およびログ・ファイル(lf)プロパティは「プロパティ」タブに表示されません。[20377218]

1.1.5.15 BinaryTypeデータ型はSpark 1.1でサポートされない

Hiveデータ型であるBinaryTypeはSpark 1.1でサポートされません。LKM Hive to SparkをSpark 1.1で使用すると、次のエラーがSpark実行ログに表示されます。[20260906、20391714]

HIVE ValueError: not supported type: <type 'bytearray'>

1.1.5.16 Hive複合データ型はLKM Spark to Hiveでサポートされない

次のHive複合データ型はサポートされていません。

  • MapType

  • UnionType

  • ArrayType

これらの複合データ型を使用すると、不明の問題が発生します。[20141453、20391743]

1.1.5.17 Sparkの実行でYARNデプロイメントのみがサポートされる

ODIではランタイム・チェックに関してyarn-clientとyarn-clusterモードの実行のみがサポートされるため、SparkアプリケーションはYARNで実行することをお薦めします。他のSpark実行モードを使用していた場合は、YARN実行に切り替えてください。[24846472]

YARN実行モードへの切替えが不可能な場合、またはサポートされていないSpark実行モードの続行を希望する場合は、次のDataServerプロパティをSpark DataServerに追加する必要があります。

odi.spark.enableUnsupportedSparkModes = true 

また、サポートされていないSpark実行モードに関しては、サポート・リクエストを発行できないことにも注意してください。

1.1.5.18 Spark-Cassandra: YARN-clientモードの権限エラー

"LKM SQL to Spark"または"LKM Spark to SQL"を使用して、Cassandraのソースまたはターゲットに接続する際には、JDBCドライバ・パラメータまたはプロパティSchemaMapをYARN-clientモードで使用しないでください。YARN-client実行モードの所有者が競合するため、Cassandra用のWebLogic JDBCドライバでファイル権限の問題が発生し、次のようなエラー・メッセージが表示されます。
py4j.protocol.Py4JJavaErrorpy4j.protocol.Py4JJavaError: An error occurred while calling o140.jdbc. 
: java.sql.SQLException: [FMWGEN][Cassandra JDBC Driver][Cassandra]Unable to create local database file: $$ The cause: $$ 

多くの場合、このエラーはターゲット・ディレクトリに対する書込みアクセス権がドライバにないために発生します。[24928801]

1.1.5.19 Spark 1.6使用時のデータ型の既知の問題

Spark 1.6の制限のため、次のOracleデータ型はLKM SQL to SparkまたはLKM Spark to SQLを使用して処理できません。[25047069]

  • FLOATおよびREALを使用すると、次のValueErrorが発生します。
    (ValueError(u'Could not parse datatype: decimal(38,-127)',) 
  • TIMESTAMP WITH TIME ZONE、TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE、INTERVAL DAY TO SECOND、INTERVAL YEAR TO MONTHなどの拡張されたTIMESTAMPおよびINTERVALのデータ型を使用すると、次のエラーが発生します。

      py4j.protocol.Py4JJavaErrorpy4j.protocol.Py4JJavaError: 
      An error occurred while calling o43.jdbc.: 
      java.sql.SQLException: Unsupported type -101  

1.1.5.20 Pigでの「Unable to Store Alias」エラー

Pigでマッピングの実行が失敗し、Unable to store aliasエラーが表示される場合、Pigサーバーのpig.optimizer.rules.disabledプロパティをFilterLogicExpressionSimplifierに設定する必要があります。[20520865]

1.1.5.21 リポジトリ・アップグレード中にKMが置換される

デフォルトでは、リポジトリにロードされたすべてのKMは、変更されているかどうかにかかわらず、リポジトリ・アップグレード中に置換されます。リポジトリ・アップグレード中にKMをアップグレードしないでください。

KMのアップグレードを回避する方法は次のとおりです。

  • SAP KMがある場合は、リポジトリ・アップグレード中にKMをアップグレードしないでください。新しいSAP KMには、新しいODI SAPコンポーネントが必要です。古いODI SAPコンポーネントとともに新しいSAP KMを使用すると、SAPマッピングはすべて失敗します。

    回避策として、ODIリポジトリのアップグレード時に「KMを必須更新で置換」の選択を解除してください。SAP KMをアップグレードするには、各ODI SAPアダプタの『Oracle Data Integratorアプリケーション・アダプタ・ガイド』に示されているアップグレード手順に従います。

  • カスタムKMがある場合、リポジトリ・アップグレード中にKMをアップグレードすると、カスタマイズ内容は失われます。

    回避策として、ODIリポジトリのアップグレード時に「KMを必須更新で置換」の選択を解除してください。リポジトリのアップグレード後に、アップグレードするKMのみを手動で置換してください。

1.1.5.22 誤って公開されたSDK APIクラスが12c Javadocsから削除された

Javadoc生成の不具合により、41個の内部クラスが12.1.2、12.1.3および12.1.3.0.1のパブリックなSDK API Javadocに誤って公開されていました。これらのクラスは内部使用のためのもので、12cのパブリックなSDK APIから削除されています。12c Javadocから削除されたクラスを次にリストします。これらのクラスをプログラムで使用している場合、プログラムを修正し、使用しないようにしてください。[21700125]

  • AdapterException

  • ComponentDefinitionParser

  • ComponentRegistryHelper

  • ExecutionUnit.GenerationType

  • FCONamedObject

  • FCOPropertyOwner

  • FCORoot

  • IMapReferenceOwner

  • IMappingObject.SyncState

  • IModelObjectChange

  • IModelObjectChange.ChangeType

  • IObjectAdapterFactory

  • LocationAdapterBase

  • MapAttribute.ConnectionTypeInfo

  • MapAttribute.ConnectionTypeSelector

  • MapAttribute.DefaultConnectionTypeSelector

  • MapComponent

  • MapComponentOwner

  • MapComponentType.uidef

  • MapPhysicalDesign.ContextualComponentTreeNode

  • MapPhysicalDesign.ExecutionUnitConfiguration

  • MapPhysicalDesign.ExecutionUnitGraph

  • MapPhysicalDesign.ExecutionUnitGraphNode

  • MapPhysicalDesign.MapPhysicalDesignConfig

  • MapPhysicalDesign.NodeConfiguration

  • MapPhysicalDesign.PushDirection

  • MapPhysicalNode.RMCStackPropertyManager

  • MapRootContainer

  • MappingGenericTechnology.MappingLanguage

  • MappingGenericTechnology.MappingLanguageElement

  • MappingGenericTechnology.MappingSubLanguage

  • NamedObject

  • OdiComponent

  • OdiInterface.IPersistenceComparable

  • PropertyOwner

  • ResourceLoader

  • ResourceLoader.ResourceCandidate

  • ReusableMappingComponent.RMCConnectorPointDelegate

  • Root

  • RootIssue.TextPos

  • TargetLoadOrderException

1.1.5.23 データベースが外部に設定されている場合にXMLファイルと複合ファイルを使用すると、CKMが失敗する

CKMとともにXMLファイルおよび複合ファイルが使用されているときに、フロー制御ステップ(CKM)がORA-00904: "NOW": invalid identifierのエラーで失敗します。マッピングは複合ファイルのターゲット・データストアにデータをロードするように定義されますが、複合ファイル・データ・サーバーは外部データベースを使用するように定義されます。

次のエラー・メッセージが表示されます。

ODI-1228: Task insert PK errors-Copy of CKM SQL- fails on the target connection COMPLEX_ROTA_OUT_ISL. 
Caused By: java.sql.SQLSyntaxErrorException: ORA-00904: "NOW": invalid identifier 

at oracle.jdbc.driver.T4CTTIoer11.processError(T4CTTIoer11.java:495) 
at oracle.jdbc.driver.T4CTTIoer11.processError(T4CTTIoer11.java:447) 

問題の原因は、外部データベースを使用するように定義されたXML (または複合ファイル)データ・サーバーでフロー制御または静的制御が実行されるときに、ODIで適切なDATE関数を選択できないことです。

この制限の背景にある主な理由の1つは、外部データベース・テクノロジ(Oracleなど)で実行されているCKMコードでは、そのテクノロジに固有のDATE関数を使用する必要があることです。そうではなく、XMLファイルまたは複合ファイルのテクノロジの定義から情報が取得されるため、その結果の関数は外部データベース・テクノロジには適用されません。その結果、外部データベースを使用するようにデータ・サーバーが設定されているときは、ODIでは、XMLファイルや複合ファイルなどのテクノロジの静的制御またはフロー制御(CKM)を実行できません。

そのため、CKMのInsert PK errors、Insert AK errors、Insert FK errorsおよびInsert CK errorsのタスクのターゲット・コマンドを編集して、OdiRef.getInfo("DEST_DATE_FCT")を、使用される外部データベース・テクノロジの日付関数に置き換えることが回避策となります。たとえば、Oracle外部データベースを使用している場合はsysdateとします。[28641256]

1.1.5.24 KMエディタの「フレックスフィールド」タブに、新規作成されたKMが表示されない

KMエディタを再オープンし、「フレックスフィールド」タブに移動すると、新たに作成されたフレックスフィールドが、すでに保存済でも表示されない場合があります。複数のエディタが開かれているときにツリーをリフレッシュすると、パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。パフォーマンスの問題を回避するには、KMの親をリフレッシュしてから再オープンしてください。[28561299]

1.1.6 Oracle Data Integrator 14cのインストール後パッチに関する情報

Oracle Data Integrator 14cのインストール後パッチに関する詳細情報を調べることができます。

Oracle Data Integrator 14c (14.1.2.0.0)をインストールした後、次のステップを実行します。

  1. ODIリポジトリ・スキーマのバックアップを作成します。
  2. アップグレード・アシスタントを使用して、インストールに関連するすべてのODIリポジトリをアップグレードします。アップグレード手順の詳細は、アップグレードのドキュメントを参照してください。

    ノート:

    ODIリポジトリをアップグレードした後は、パッチを削除しても元に戻すことができません。将来に何かの理由でこのパッチを削除した場合にそれを復元できるように、既存のODIリポジトリの適切なバックアップを作成してください。

  3. このパッチでの新しいドメインの設定については、『Oracle Data Integratorのインストールと構成』の手順に従ってください。
  4. ODIクライアントを起動するすべてのインストールで、JDevキャッシュをクリアする必要があります。
    • UNIXプラットフォームの場合:

      ホーム・ディレクトリでsystem14.1.2.0.0を見つけてそれを削除します。

      たとえば: rm -rf $HOME/.odi/system12.2.1.0.0

    • Windowsプラットフォームの場合:

      ホーム・ディレクトリでsystem14.1.2.0.0を見つけてそれを削除します。

      たとえば: delete C:\Users\<username>\AppData\Roaming\odi

  5. ODI Studioを起動します。
  6. インストール・タイプに応じて、スタンドアロン・エージェントまたはすべてのサーバー(AdminServerとすべての管理対象サーバー)を起動します。

1.1.7 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクルのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートをご契約のお客様には、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。