1 WebLogicリモート・コンソールのアクセシビリティ

この章では、WebLogicリモート・コンソールのアクセシビリティについて説明します。

WebLogicリモート・コンソールは、次の2つの形式で使用できます:

  • デスクトップWebLogicリモート・コンソール。コンピュータにインストールされているデスクトップ・アプリケーション。
  • ホストされたWebLogicリモート・コンソール。管理サーバーにデプロイされ、ブラウザを介してアクセスされるWebアプリケーション。

2つの形式は概して同様の機能を持ちますが、デスクトップ・アプリケーションではブラウザの使用時に不可能な特定の利便性が提供されます。

特に記載がないかぎり、このドキュメントに記載されているアクセシビリティ機能または問題は両方の形式に適用されます。

概要

WebLogicリモート・コンソールおよびそのオンライン・ヘルプでは、現在様々なアクセシビリティ機能が利用できます。ページが確実にユーザー補助テクノロジで表示されるように、適切な情報がアプリケーション自体により提供されます。デスクトップ・アプリケーションおよびブラウザ・アプリケーションによって提供されるアクセシビリティ機能により、キーボードを使用してアプリケーションを制御できます。

Oracleは、障害のあるお客様にも使用していただける高品質の情報テクノロジを提供できるよう取り組んでいます。その中でも特に、アクセシビリティ標準の第508条に完全に準拠できるよう全力を注いでいます。この目的のために、オラクル社は、WebLogicリモート・コンソールのアクセシビリティをテストし、確認するための大規模なプロジェクトに着手しました。Oracleでは、これらの拡張機能を実装している最中であり、課題となるアクセシビリティ問題すべてに取り組んでいく予定です。http://www.oracle.com/accessibility/index.html「Oracle's Accessibility Program」を参照してください。

キーボード・アクセス

WebLogicリモート・コンソールのすべての機能は、キーボードから使用できます。アプリケーションではWebブラウザが提供する標準的なキーボード・コントロールがサポートされますので、オペレーティング・システムの標準的なキーボード・コントロールが妨害されることはありません。

ノート:

macOSでは、デバイス設定でキーボード・ナビゲーションを有効にする必要がある場合があります。Oracle WebLogicリモート・コンソール・オンライン・ヘルプmacOSでのキーボード・ナビゲーションの有効化に関する項を参照してください。

キーボード・ショートカット

表1-1 キーボード・ショートカット

WindowsまたはLinux macOS脚注1 アクション

[Alt]+[,]

[Control]+[Option]+[,]

「ナビゲーション履歴」オプションを切り替えます。

[Alt]+[.]

[Control]+[Option]+[.]

以前にアクセスしたページをリストするページ履歴ダイアログ・ボックスを開きます。

[Alt]+[;]

[Control]+[Option]+[;]

最初のクリック可能なブレッドクラム・ラベルにフォーカスを移動します。

[Alt]+[.]

[Control]+[Option]+[.]

「表のカスタマイズ」オプションを切り替えます。

[Alt]+[[]

[Control]+[Option]+[[]

「拡張フィールドの表示」オプションを切り替えます。

[Alt]+[]]

[Control]+[Option]+[]]

ページの最初のタブ見出しにフォーカスを移動します。

[Alt]+[\]

[Control]+[Option]+[\]

ナビゲーション・ツリーの幅リサイザにフォーカスを移動します。矢印キーを使用して、ツリーの幅を調整します。

[Alt]+[C]

[Control]+[Option]+[C]

ショッピング・カートにフォーカスを移動します。

[Alt]+[H]

[Control]+[Option]+[H]

「ヘルプ」メニューを開きます。

[Alt]+[N]

[Control]+[Option]+[N]

ナビゲーション・ツリーの最初のノードにフォーカスを移動します。

[Alt]+[P]

[Control]+[Option]+[P]

「プロバイダ」ドロワーを切り替えます。

[Alt]+[T]

[Control]+[Option]+[T]

表の最初の列ヘッダーにフォーカスを移動します。

脚注1 Apple VoiceOverスクリーン・リーダーが有効な場合、ショートカット組合せから[Option]キーを省略します。たとえば、[Control]+[Option]+[N]は[Control]+[N]になります。

補助テクノロジの使用

Oracleは、業界でトップ・レベルのユーザー補助テクノロジを使用する際に選択できる、推奨の構成オプションを提供しています。これらの構成オプションを使用することで、ユーザー補助テクノロジのユーザーはアプリケーションで提供されているアクセシビリティ拡張機能を確実に利用できます。http://www.oracle.com/accessibility/index.html「Oracle's Accessibility Program」を参照してください。

スクリーン・リーダーがリンクのタイトル属性を読み取るように構成されていることを確認してください。

既知の問題

WebLogicリモート・コンソールでは、現在、508への準拠に関連するいくつかの既知の問題があります。問題の詳細を以下に示します。

キーボードのアクセシビリティ

キーボードのアクセシビリティは、以下のように制限されています。

  • macOSでSafariブラウザを使用しているときに、グループの最初の要素で矢印を押しても、ループして最後の要素が選択されることはありません。かわりに、現在の(最初の)要素に留まります。

    回避方法: 最後の要素に移動するには、矢印を使用します。

スクリーン・リーダー

スクリーン・リーダーの有効性は、次のように制限されます。

ホストされたWebLogicリモート・コンソール

次の問題は、ホストされたWebLogicリモート・コンソールのみに適用されます:

  • 「このサーバー」要素(プロバイダ・ドロワー内)が選択されている場合、スクリーン・リーダーは、要素をアクティブ化する方法ではなく、選択した要素から移動するようにユーザーに指示します。