3.5 OAMのデプロイメント方法

Oracle Access Management (OAM)は、次のいずれかの方法を使用してデプロイできます:
  • WebLogic Scripting Tool (WLST)構成スクリプト
  • WebLogic Deploy Tooling (WDT)モデル

WebLogic Scripting Tool構成スクリプト

OAM WebLogic Scripting Tool (WLST)デプロイメント・スクリプトでは、既存のKubernetes永続ボリューム(PV)および永続ボリューム要求(PVC)でOAMドメインを作成する個別のKubernetesジョブをデプロイする必要があります。OAMに必要なリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)スキーマは、Oracle Databaseで手動で作成する必要があります。WLSTデプロイメント・スクリプトは、対応するドメインのKubernetesリソースを起動するために使用できるドメインYAMLファイルも生成します。

WebLogic Deploy Toolingモデル

WebLogic Deploy Tooling (WDT)モデルは、WLST構成スクリプトにかわる便利で簡単な方法です。これは、モデル・ファイル、変数プロパティ・ファイルおよびアプリケーション・アーカイブ・ファイルを使用して、WebLogicドメインを簡潔に定義します。

WDTモデルを使用すると、必要なすべての情報がドメイン・カスタム・リソースYAMLファイルに指定されるため、個別のKubernetesジョブは必要なくなります。WDTモデルでは、WebLogic Kubernetes OperatorによってRCUスキーマが作成され、永続ボリュームおよび要求が作成された後、サーバーを起動する前に永続ボリュームにWebLogicドメインが作成されます。

モデル形式とその統合の詳細は、「使用方法」および「WDTモデル・ファイルの作業」を参照してください。WDTモデル形式は、オープン・ソースのWebLogic Deploy Tooling GitHubプロジェクトで詳細に説明されています。

WDTモデルの主な利点は次のとおりです:
  • Weblogicドメイン構成のライフサイクル操作をサポートする専用ツールのセット。
  • すべてのツールは、共有の宣言型モデルに基づいて動作するため、特殊なWLSTスクリプトを維持する必要がありません。
  • WDTナレッジ・ベースは、WLSバージョン全体のMBean、属性およびWLSTの機能/バグを把握しています。