7.2.3 WDTドメイン作成YAMLファイルの準備

次のコマンドを実行して、create-domain-wdt.yamlファイルを準備します:

  1. $WORKDIR/kubernetes/create-oim-domain/domain-home-on-pv/wdt-utils/generate_models_utilsディレクトリに移動します:
    cd $WORKDIR/kubernetes/create-oim-domain/domain-home-on-pv/wdt-utils/generate_models_utils
    
  2. create-domain-wdt.yamlファイルのコピーを作成します:
    cp create-domain-wdt.yaml create-domain-wdt.yaml.orig
    
  3. create-domain-wdt.yamlを編集し、次のパラメータを変更します。完了後、ファイルを保存します:
    appVersion: 14c
    domainUID: <domain_uid>
    domainHome: /u01/oracle/user_projects/domains/<domain_uid>
    image: <image_name>:<tag>
    imagePullSecretName: <container_registry_secret>
    logHome: /u01/oracle/user_projects/domains/logs/<domain_uid>
    namespace: <domain_namespace>
    weblogicDomainStorageType: NFS
    weblogicDomainStorageNFSServer: <nfs_server>
    weblogicDomainStoragePath: <physical_path_of_persistent_storage>
    weblogicDomainStorageSize: 10Gi
    例:
    appVersion: 14c
    domainUID: governancedomain
    domainHome: /u01/oracle/user_projects/domains/governancedomain
    image: container-registry.oracle.com/middleware/oig_cpu:14.1.2.1.0-jdk17-ol8-<YYMMDD>
    imagePullSecretName: orclcred
    logHome: /u01/oracle/user_projects/domains/logs/governancedomain
    namespace: oigns
    weblogicDomainStorageType: NFS
    weblogicDomainStorageNFSServer: mynfsserver
    weblogicDomainStoragePath: /nfs_volumes/oig/governancedomainpv
    weblogicDomainStorageSize: 10Gi

    ノート:

    NFSのかわりに共有ファイル・システムを使用する場合は、weblogicDomainStorageType: HOST_PATHを設定し、weblogicDomainStorageNFSServerを削除します。
次に、create-domain-wdt.yamlファイルのパラメータの完全なリストを示します:
パラメータ 定義 デフォルト
adminPort Kubernetesクラスタ内の管理サーバーのポート番号。 7001
adminNodePort Kubernetesクラスタ外部の管理サーバーのポート番号。 30701
configuredManagedServerCount ドメインに対して生成する管理対象サーバー・インスタンスの数。 5
datasourceType OIGドメインに適用可能なJDBCデータソースのタイプ。有効な値は、aglおよびgenericです。Active GridLinkデータソースの場合はaglを選択し、汎用データソースの場合はgenericを選択します。エンタープライズ・デプロイメントでは、Oracle RACデータベースへの接続にGridLinkデータ・ソースを使用することをお薦めします。詳細は、「エンタープライズ・デプロイメント用の既存のデータベースの準備」を参照してください。 generic
domainHome OIGドメインのホーム・ディレクトリ。指定しない場合、値はdomainUIDから/shared/domains/<domainUID>として導出されます。 /u01/oracle/user_projects/domains/governancedomain
domainPVMountPath ドメイン永続ボリュームのマウント・パス。 /u01/oracle/user_projects/domains
domainUID この特定のドメインの識別に使用される一意のID。生成されたWebLogicドメインの名前およびKubernetesドメイン・リソースの名前として使用されます。このIDは、Kubernetesクラスタ内のすべてのドメインで一意である必要があります。このIDには、Kubernetesサービス名で有効ではない文字を含めることはできません。 governancedomain
edgInstall エンタープライズ・デプロイメント・ガイドを使用してインストールを実行する場合にのみ使用されます。

『Kubernetesクラスタ内のOracle Identity and Access Managementのためのエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』を参照してください

false
exposeAdminNodePort 管理サーバーがKubernetesクラスタの外部に公開されているかどうかを示すブール。 false
exposeAdminT3Channel T3管理チャネルがKubernetesクラスタの外部に公開されているかどうかを示すブール。 true
frontEndHost OIMのエントリ・ポイントURL。 example.com
frontEndPort OIMのエントリ・ポイント・ポート。 14000
image OIGコンテナ・イメージ。オペレータにはOIG 14.1.2が必要です。イメージを取得または作成する方法の詳細は、「OIGコンテナ・イメージの取得」を参照してください。 oracle/oig:14.1.2.1.0
imagePullSecretName コンテナ・レジストリにアクセスしてOIGコンテナ・イメージをプルするためのKubernetesシークレットの名前。このパラメータを指定すると、シークレットの存在が検証されます。 orclcred
initialManagedServerReplicas ドメインで最初に起動する管理対象サーバーの数。 2
javaOptions 管理サーバーおよび管理対象サーバーを起動するためのJavaオプション。Javaオプションには、WebLogicドメイン情報を取得するための事前定義された次の1つ以上の変数への参照を含めることができます: $(DOMAIN_NAME)$(DOMAIN_HOME)$(ADMIN_NAME)$(ADMIN_PORT)および$(SERVER_NAME) -Dweblogic.StdoutDebugEnabled=false
logHome ドメイン・ログ、サーバー・ログ、サーバー出力およびノード・マネージャ・ログ・ファイルのポッド内の場所。指定しない場合、値はdomainUIDから/shared/logs/<domainUID>として導出されます。 /u01/oracle/user_projects/domains/logs/governancedomain
namespace ドメインを作成するKubernetesネームスペース。 oigns
oimCPU 初期CPUユニット、1000m = 1 CPUコア。 1000m
oimMaxCPU ポッドが消費できる最大CPU。 2
oimMemory ポッドに割り当てられる初期メモリー。 4Gi
oimMaxMemory ポッドが消費できる最大メモリー。 8Gi
oimServerJavaParams OIG管理対象サーバーに使用するメモリー・パラメータ。 "-Xms8192m -Xmx8192m"
productionModeEnabled ドメインで本番モードが有効かどうかを示すブール。 true
soaCPU 初期CPUユニット、1000m = 1 CPUコア。 1000m
soaMaxCPU ポッドが消費できる最大CPUコア。 1
soaMemory ポッドに割り当てられる初期メモリー。 4Gi
soaMaxMemory ポッドが消費できる最大メモリー。 10Gi
soaServerJavaParams SOA管理対象サーバーに使用するメモリー・パラメータ "-Xms8192m -Xmx8192m"
t3PublicAddress T3チャネルのパブリック・アドレス。これは、Kubernetesクラスタのパブリック・アドレスに設定する必要があります。これは通常、ロード・バランサのアドレスになります。開発環境の場合のみ: 単一サーバー(オールインワン)のKubernetesデプロイメントでは、これはマスターのアドレスに設定できますが、少なくともいずれかのワーカー・ノードのアドレスに設定する必要があります。 指定しない場合、スクリプトはこれをKubernetesクラスタのIPアドレスに設定しようとします
weblogicDomainStorageType 永続ボリューム・ストレージ・タイプ。オプションは、NFSボリュームの場合はNFS、共有ファイル・システムの場合はHOST_PATHです。 NFS
weblogicDomainStorageNFSServer NFSサーバーのホスト名またはIPアドレス。 nfsServer
weblogicDomainStoragePath 永続ボリュームへの物理パス。 /scratch/governancedomainpv
weblogicDomainStorageSize 永続ストレージに割り当てられる合計ストレージ。 10Gi

ノート:

前述のCPUおよびメモリーの値は、単なる例です。エンタープライズ・デプロイメントの場合は、『Kubernetesクラスタ内のOracle Identity and Access Managementのためのエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』でパフォーマンスの推奨事項およびサイズ設定の要件を確認してください。