Design Consoleのコンテナ・イメージの使用

10.5.3.2 Design Consoleのコンテナ・イメージの使用

Design Consoleは、X Windowエミュレーションを使用してコンテナから実行できます。

PodmanまたはDockerでDesign Consoleのコンテナ・イメージを使用するには、次のステップを実行します:

ノート:

次の例では、podmanを使用します。記載がないかぎり、podmanコマンドはdockerに置き換えることができます。

Design Consoleを表示する親マシンで、xhost +を実行します。

oim-server1ポッドが実行されているワーカー・ノードを見つけます。例:

kubectl get pods -n <domain_namespace> -o wide | grep <domainUID>-oim-server1

例:

kubectl get pods -n oigns -o wide | grep governancedomain-oim-server1

出力は次のようになります:

governancedomain-oim-server1                                1/1     Running     0          31m     10.244.2.98   worker-node2

前に返されたワーカー・ノード(worker-node2など)で、次のコマンドを実行してOIGコンテナ・イメージ名を検索します:

sudo podman images

出力は、次のようになります。

REPOSITORY                                        TAG                            IMAGE ID      CREATED        SIZE
container-registry.oracle.com/middleware/oig_cpu  14.1.2.1.0-jdk17-ol8-<YYDDMM>  7cde9673ba56  5 days ago     4.43 GB

次のコマンドを実行して、コンテナを起動し、Design Consoleを実行します:

podman run -u root --name oigdcbase -it <image> bash

例:

podman run -u root -it --name oigdcbase container-registry.oracle.com/middleware/oig_cpu:14.1.2.1.0-jdk17-ol8-<YYDDMM> bash

これにより、コンテナ内のBashシェルに移動します:

bash-4.2#

コンテナのBashシェル内で、次のコマンドを実行してプロキシをインターネットに設定します:
```
export https_proxy=http://proxy.example.com:80
```
次のコマンドを実行して、必要なパッケージをインストールします:
```
yum install libXext libXrender libXtst
```
SSLを使用する場合は、OIG URLエントリ・ポイントの認証局(CA)の証明書を、oigdcbaseイメージが作成されるワーカー・ノードにコピーします。コンテナ外部で次のコマンドを実行します:
```
cd $WORKDIR>/ssl
```
```
podman cp <certificate> <container_name>:/u01/jdk/jre/lib/security/<certificate>
```
例:
```
podman cp ca.crt oigdcbase:/u01/jdk/jre/lib/security/ca.crt
```

コンテナのBashシェル内で、次のコマンドを実行してCA証明書をインポートします:

/u01/jdk/bin/keytool -import -trustcacerts -alias dc -file /u01/jdk/jre/lib/security/<certificate> \
-keystore /u01/jdk/jre/lib/security/cacerts

例:

/u01/jdk/bin/keytool -import -trustcacerts -alias dc -file /u01/jdk/jre/lib/security/ca.crt \
-keystore /u01/jdk/jre/lib/security/cacerts

コンテナ外部で次のコマンドを実行して、コンテナから新しいDesign Consoleイメージを作成します:
```
podman commit <container_name> <design_console_image_name>
```
例:
```
podman commit oigdcbase oigdc
```
コンテナのBashセッションを終了します:
```
exit
```
Design Consoleイメージを使用して新しいコンテナを起動します:
```
podman run --name oigdc -it oigdc /bin/bash
```
これにより、コンテナのBashシェルに移動します:
```
bash-4.2#
```
コンテナのBashシェルで、次を実行してDISPLAYをエクスポートします:
```
export DISPLAY=<parent_machine_hostname:1>
```
コンテナ内からDesign Consoleを起動します:
```
cd idm/designconsole
```
```
sh xlclient.sh
```
Design Consoleのログインが表示されます。