BPELプロセスを使用したアプリケーションおよびプロジェクトの作成

BPELプロセスを使用してアプリケーションおよびプロジェクトを作成する方法を学習します。

このチュートリアルでは、次の内容を前提にしています。

  • Oracle SOA Suiteは、SOAインフラストラクチャが構成されているホストにインストールされています。

  • BPELアクティビティやパートナ・リンクなどの基本的なBPEL構成要素と、基本的なXPath関数について理解しているユーザーを対象にしています。このユーザーは、SOAコンポジット・エディタとOracle BPELデザイナ(BPELプロセスを設計およびデプロイするための環境)についても理解している必要があります。

次の構文を使用して、VacationRequest.xsdというファイルを作成します。このファイルには、休暇申請と後続のレスポンスに対するスキーマが含まれています。

<schema attributeFormDefault="qualified" elementFormDefault="qualified"
        targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/VacationRequest"
        xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
 <element name="VacationRequestProcessRequest">
  <complexType>
   <sequence>
    <element name="creator" type="string"/>
    <element name="fromDate" type="date"/>
    <element name="toDate" type="date"/>
    <element name="reason" type="string"/>
   </sequence>
  </complexType>
 </element>
 <element name="VacationRequestProcessResponse">
  <complexType>
   <sequence>
    <element name="result" type="string"/>
   </sequence>
  </complexType>
 </element>
</schema>

BPELプロセスを使用してアプリケーションおよびプロジェクトを作成するには:

  1. Oracle JDeveloperを起動します。「ファイル」メイン・メニューから、「新規」「アプリケーション」「SOAアプリケーション」を選択します。

    「OK」をクリックします。

  2. 「アプリケーション名」フィールドにVacationRequestと入力し、「次へ」をクリックします。
  3. 「プロジェクト名」フィールドにVacationRequestと入力し、「次へ」をクリックします。
  4. 「コンポジット・テンプレート」リストで、BPELプロセスを使用するコンポジットを選択し、「終了」をクリックします。

    「BPELプロセスの作成」ダイアログが表示されます。

  5. 「名前」フィールドに、VacationRequestProcessと入力します。

    「BPELプロセスの作成」ダイアログの下部に移動します。

  6. 「入力」フィールドの右側にある「検索」アイコンをクリックします。

    「タイプ・チューザ」ダイアログが表示されます。

  7. 右上隅にある「スキーマ・ファイルのインポート」アイコンをクリックします。

    「スキーマ・ファイルのインポート」ダイアログが表示されます。

  8. VacationRequest.xsdファイルを検索して選択します。

    「タイプ・チューザ」ダイアログに戻るまで、「OK」をクリックします。

    図31-1 リクエスト要素とレスポンス要素が表示された「タイプ・チューザ」ダイアログ・ボックス

    図31-1の説明が続きます
    「図31-1 リクエスト要素とレスポンス要素が表示された「タイプ・チューザ」ダイアログ・ボックス」の説明
  9. 入力要素の「VacationRequestProcessRequest」を選択して、「OK」をクリックします。

    「BPELプロセスの作成」ダイアログに戻ります。

  10. 「出力」フィールドの右側にある「検索」アイコンをクリックします。
  11. 出力要素の「VacationRequestProcessResponse」を選択して、「OK」をクリックします。

    「BPELプロセスの作成」ダイアログに戻ります。

    図31-2 BPELプロセス・ダイアログ

    図31-2の説明が続きます
    「図31-2 BPELプロセス・ダイアログ」の説明
  12. 残りのすべての設定に対するデフォルト値をそのまま使用し、「OK」をクリックします。

    BPELプロセス・サービス・コンポーネントはSOAコンポジット・エディタに作成されます。「BPELプロセスの作成」ダイアログで「SOAPサービスとして公開」を選択したため、BPELプロセスはサービス・バインディング・コンポーネントに自動的に接続されます。このサービスでは、SOAコンポジット・アプリケーションが外部の顧客に公開されます。

    図31-3 SOAコンポジット・エディタのBPELプロセス

    図31-3の説明が続きます
    「図31-3 SOAコンポジット・エディタのBPELプロセス」の説明

    サービス・コンポーネントおよびSOAコンポジット・エディタの詳細は、「SOAコンポジット・アプリケーションの開発のスタート・ガイド」を参照してください。