SOAコンポジット・アプリケーションのカスタマイズの概要
この項では、SOAコンポジット・アプリケーションをカスタマイズするライフ・サイクルについて説明します。たとえば、次の各組織では、同じコンポジットを使用する必要があるとします。ただし、若干の変更が必要です。
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コア・アプリケーション開発チーム
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バーティカル・アプリケーション・チーム
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顧客
コア・アプリケーション開発チームでは、カスタマイズ可能な基本コンポジットを作成し、バーティカル・アプリケーション・チームに提供します。バーティカル・アプリケーション・チームでは、提供されたコンポジットを特定の業界(通信業界など)向けにカスタマイズします。調整されたソリューションは、通信業の顧客に販売されます。顧客は、特定の地理的なビジネス・ニーズに対応するためにコンポジットをさらにカスタマイズします。原則的には、1つの基本コンポジットと、複数レイヤーのカスタマイズ・コンポジットがあります。コンポジット・ライフ・サイクルの後半で、コア・アプリケーション開発チームは基本コンポーネントの新バージョンを作成し、バーティカル・アプリケーション・チームと顧客のアップグレード・サイクルをトリガーします。
レイヤー値は、指定されたカスタマイズ・レイヤーの値です。レイヤーとそのレイヤー値は1対多の関係です。カスタマイズを実行するレイヤーからレイヤー値を選択します。たとえば、Country
というカスタマイズ・レイヤーを表すカスタマイズ・クラスを指定するとします。次に、USA
、China
、India
などの、その値に対する国を指定できます。Oracle JDeveloperをカスタマイズを実行するために「カスタマイズ開発者」ロールで再起動する場合、Oracle JDeveloperの「カスタマイズ・コンテキスト」ウィンドウからレイヤーのUSA
などのレイヤー値(つまり国)から1つを選択する必要があり、これは、その国に対するカスタマイズを作成することを意味します。