宣言コンポーネントおよびタスク・フローの概要

宣言コンポーネントは再利用可能なコンポジット・ユーザー・インタフェース(UI)コンポーネントで、他の既存のApplication Development Framework (ADF) Facesコンポーネントで構成されています。

ここでは、複数のJSFページが含まれているアプリケーションを考えてみます。特定ページの複数の部分では、一連の固有のコンポーネントが使用されます。このシナリオで、一連のコンポーネントのいずれかに変更を加えた場合、通常は、該当するページの複数の部分にその変更を複製する必要があります。このアプローチでは、ページの構造とレイアウトの一貫性を維持することが困難です。一方、一連の指定コンポーネントで構成した宣言コンポーネントを定義すると、そのコンポジット宣言コンポーネントを複数の場所またはページで再利用できます。このため、宣言コンポーネントによって、時間の節約とページ間の一貫性が確保されます。これは、コンポーネントに変更を加えると、そのコンポーネントを使用しているJSFページが自動的に更新されるためです。

ADFタスク・フローは、アプリケーションに制御フローを指定する際、モジュラおよびトランザクション・メソッドを提供する再利用可能なコンポーネントです。再利用可能な一連のタスク・フローは、アプリケーションを単一の大きなJSFページ・フローとして表現する代替手段として使用でき、これによって、モジュール性が提供されます。各タスク・フローには、アプリケーションの全体的なナビゲーション計画の一部が含まれています。タスク・フローのノードはアクティビティと呼ばれます。ナビゲーションとは別に、タスク・フロー・アクティビティは、マネージドBeanでメソッドをコールしたり、特定のページを起動せずに別のタスク・フローをコールすることもできます。このため、表示されているページとは独立してビジネス・ロジックを起動できるため、再利用が容易になります。