BPELでのSOAPヘッダーの操作

BPELの通信アクティビティ(invoke、receive、replyおよびonMessage)は、指定のメッセージ変数を介してメッセージを送受信します。これらのデフォルト・アクティビティでは、各方向で1つの変数の操作が許可されます。たとえば、invokeアクティビティにはinputVariableおよびoutputVariable属性があります。この2つの属性にそれぞれ変数を1つ指定できます。関連する特定の操作で使用するペイロード・メッセージが各方向で1つのみの場合は、これで十分です。

ただし、WSDLは1つの操作での複数のメッセージをサポートしています。SOAPの場合、SOAPヘッダーとしてメイン・ペイロード・メッセージとともに複数のメッセージを送信できます。ただし、BPELのデフォルトの通信アクティビティは、追加のヘッダー・メッセージに対応できません。

Oracle BPEL Process Managerでは、デフォルトのBPEL通信アクティビティをbpelx:headerVariable拡張要素で拡張することで、この問題を解決しています。次の例に、拡張要素の構文を示します。

<invoke bpelx:inputHeaderVariable="inHeader1 inHeader2 ..."
  bpelx:outputHeaderVariable="outHeader1 outHeader2 ..."
  .../>

<receive bpelx:headerVariable="inHeader1 inHeader2 ..." .../>
<onMessage bpelx:headerVariable="inHeader1 inHeader2 ..." .../>
<reply bpelx:headerVariable="inHeader1 inHeader2 ..." .../>