ベスト・エフォート再シーケンサの概要

短期間に多数のメッセージを生成し、順序付けに使用する識別子の情報を再シーケンサに提供できないアプリケーションには、ベスト・エフォート・パターンが役立ちます。通常、このようなシナリオで順序付けに使用される識別子は、dateTimeタイプまたはnumericタイプです。dateTimeフィールドを順序ID XPathとして使用すると、順序付けを制御できます。メッセージはアプリケーションから順に送信されることが想定されるため、メッセージの送信日時を使用して順序付けができます。メディエータは、メッセージが順序に従って配信されるように最善の方法を取ります。

ベスト・エフォート再シーケンサでは、順序IDの増分に関する認識に基づくことなくメッセージを並べ替えることができます。この状況は、標準再シーケンサとは異なり、ベスト・エフォート再シーケンサには、順序IDの増分を事前に定義する必要がないことを意味します。本来の順序を受信しても、メッセージの処理時には、メッセージは指定した順序IDと着信したメッセージに基づいて順に処理されます。順序IDは、numericまたはdateTimeのいずれかです。したがって、順序付けは、順序IDの数値またはdateTimeの順に発生します。