マップ済属性(フレックス・フィールド)の使用
ヒューマン・ワークフローのマップ済属性(以前のフレックス・フィールド)での格納と問合せでは、状況固有のカスタム属性が使用されます。これらのカスタム属性は、通常、タスク・ペイロード値に基づきます。
マップ済属性にカスタム属性を格納すると、次の利点が得られます。
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フレックス・フィールドをタスク・リストの列として表示できます。
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フレックス・フィールドでは、カスタム・ビューおよび拡張検索でタスクをフィルタ処理できます。
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フレックス・フィールドは、キーワードベースの検索で使用できます。
たとえば、タスクの注文書リクエスト・ペイロードのRequester
、PurchaseOrderID
およびAmount
フィールドをマップ済属性に格納できます。Oracle BPM Worklistにログインした承認者は、これらのフィールドの値をタスク・リスト内の列で確認して、アクセスするタスクを決定できます。ユーザーは、マップ済属性に基づいてタスクをフィルタ処理するビューを定義できます。たとえば、ユーザーは、異なる金額範囲に基づいて発注書の承認用ビューを作成できます。ユーザーがある時点で特定のリクエスタまたは発注書IDに関連するタスクを取得することも必要になった場合、キーワード・フィールドにそのリクエスタまたは発注書IDを指定して検索を実行することによって、関連するタスクを取得できます。
マップ済属性の移入を行う場合は、次の手順で管理者がマップ済属性マッピングを作成する必要があります。
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移入するマップ済属性のラベルを指定します。
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このラベルに、データを含むペイロード属性をマップします。
これらのマッピングは、特定のタスク・タイプに対して有効です。したがって、タスク・タイプごとに異なるマップ済属性マッピングを作成できます。マッピングが完了し、新しいタスクが開始されると、そのペイロードの値はマップ済属性に推進されます。マッピングの前に開始されたタスクについては、マップ済属性に値は格納されません。マップ済属性に推進できるのは、ペイロード内の最上位レベルの単純型の属性のみです。複合型の属性またはその中にネストされた単純型の属性は推進できません。ペイロード内の属性はマップ済属性に推進する必要がある場合があることに留意しながら、ヒューマン・タスク・エディタでタスクのペイロードを定義することが重要です。キーワードベースの検索には、テキストおよび数値のすべてのマップ済属性が自動的に含められます。
基本的に、ヒューマン・タスク・エディタを使用するのは、タスクのペイロードを定義する場合のみです。他のすべての操作は実行時に実行されます。
ディレクトリ・ネーミングは、フレックス・ファイル命名規則と併用できません。
ノート:
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マップ済属性は、ビジネス・プロセスのインスタンスが生成される前に定義する必要があります。正しいマップ済属性は、マップ済属性の作成後に生成されたインスタンスにのみ反映されます。ビジネス・プロセスの古いインスタンスには、マップ済属性の以降の変更は反映されません。
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新規ロケールを追加する場合、マップ済属性のラベルは、キャッシュをフラッシュするまで自動的には変換されません。キャッシュをフラッシュするには、サーバーを再起動するか、またはワークフロー構成の設定の値を変更します。たとえば、ワークフロー構成の
workflowCustomClasspathURL
プロパティを新しい値に変更し、再度元の値に変更します。