Oracle JDeveloperでの検証エラーの解決に関する必知事項

カスタマイズ・ロールでは、Oracle Metadata Services (MDS)リポジトリによってカスタマイズとベース・メタデータがマージされます。マージにより、スキーマに対して無効なXMLドキュメントが作成される可能性があります。MDSリポジトリのマージでは、マージによって常に有効なXMLドキュメントが作成されることを確認するためのスキーマ検証は起動されません。このため、メタデータUIエディタをレンダリングするためにメタデータの妥当性に依存するMDSクライアントに問題が発生する可能性があります。

composite.xmlなどのSOAファイルが無効になる場合は、Oracle JDeveloper「ソース」ビューに切り替えて、XMLソースを直接修正する必要があります。「ソース」ビューが編集不可(「カスタマイズ開発者」ロールを使用してOracle JDeveloperにアクセスした場合など)の場合は、Oracle JDeveloperの「構造」ウィンドウを使用してXMLソースを修正する必要があります。

たとえば、カスタマイズ可能なスコープを含むBPELプロセスで基本SOAコンポジット・アプリケーションを作成したとします。基本アプリケーションのSARファイルが新しいアプリケーションにインポートされ、「カスタマイズ開発者」ロールでOracle JDeveloperにアクセスするとき、次のコンポーネントが追加されました。

  • アウトバウンド・ファイル・アダプタ

  • ファイル・アダプタを起動するためのinvokeアクティビティ(カスタマイズ可能なスコープに追加)

バージョン2の基本SOAコンポジット・アプリケーションが作成されたときに、同期Oracle Mediatorサービス・コンポーネントが追加されました。これにより、BPELプロセス・サービス・コンポーネントへのルーティング・ルールが更新されました。

その後、バージョン2のベース・アプリケーションのSARファイルが、カスタマイズされたアプリケーションにインポートされました。ユーザーが「カスタマイズ開発者」ロールを使用してOracle JDeveloperにアクセスしたときに、無効なコンポジット・エラーが表示されました。「構造」ウィンドウのcomposite.xmlファイルには、次のように、一連のサービス・コンポーネントおよび参照バインディング・コンポーネントの無効な構造が表示されました。次の例に詳細を示します。

<component> </component>
<reference> </reference>
<component> </component>

<reference>コンポーネント(この場合、バージョン1のベース・アプリケーションでは、ユーザーが「カスタマイズ開発者」ロールを使用してOracle JDeveloperにアクセスしたときに追加されたアウトバウンド・ファイル・アダプタ)は、最後に表示されている必要があります。次の例に詳細を示します。

<component> </component>
<component> </component>
<reference> </reference>

このエラーを解決するには、「構造」ウィンドウに移動し、これらのコンポーネントをコピーして正しい順序で貼り付けます。このアクションにより、コンポジット検証エラーが解決されます。