トランザクションなしでBPELプロセスを使用するタイミング
トランザクションなしでビジネス・プロセスを実行することは、次のようなシナリオで役立ちます。
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たとえば、flowNアクティビティが2000個のブランチを生成するBPELプロセスがあると仮定します。各ブランチでは、応答時間が500msであるリモート同期Webサービスが起動されます。BPELプロセス・サービス・エンジンではflowNブランチを単一スレッドで個別に実行するため、2000個のブランチすべてを処理し、それぞれで同期Webサービスを起動すると、所要時間は1000秒近くかかり、この処理中にインスタンスはデハイドレーション・ポイントにアクセスしません。トランザクションの時間は1000秒に及ぶ可能性があり、タイムアウトが発生する場合があります(デフォルトのトランザクション・タイムアウトの設定は300秒です)。すべてを直接メモリーで実行できます。その際、トランザクションは不要です。
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トランザクション期間は、ビジネス・プロセス実行のライフ・サイクルと結び付きます。たとえば、非同期BPELプロセスにreceiveアクティビティが含まれ、その後にassignアクティビティが続き、そこでは複雑なXSLトランスフォーメーションが大規模ドキュメントで実行され、所要時間が30秒になると仮定します。この後、クライアントへのコールバックが続きます。トランザクションで実行される場合、BPELプロセス・サービス・エンジンがトランザクションをreceiveアクティビティで起動し、インスタンス実行中にインスタンスのデータベース内部でロックを保持します。
別の方法として、すべてのアクティビティはメモリーで実行でき、エラーが発生すると廃棄できます。インスタンス実行中にデータベースの更新が発生しないため、トランザクションは必要ありません。インスタンス実行でBPELプロセス・サービス・エンジンでインスタンス状態などを更新するデハイドレーション・ポイントに達した場合にのみ、トランザクションが必要です。
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BPELプロセスが、同期していて、BPELプロセス・サービス・エンジンのJTAトランザクションに参加している別のサービスまたはパートナ・リンクを起動すると仮定します(たとえば、BPELプロセスで、
TransactionAttribute=REQUIRED
が設定されているTaskServiceBean
を起動する場合に、TaskServiceBean
タイムアウトがあり、トランザクションがロールバックされるなど)。BPELプロセス・サービス・エンジンのJTAトランザクションがロールバックされても、BPELプロセスではTaskServiceBean
のエラーを処理できません。 -
ビジネス・プロセスが同期サービスを起動した場合、そのサービスが複雑な処理を長時間実行すると、BPELプロセス・サービス・エンジンのトランザクションがタイムアウトする場合があります。同期サービスが適切に実行されても、ビジネス・プロセスでリモート・サービスからレスポンスを取得すると、BPELプロセス・サービス・エンジンはロールバックされます。