オランダの法定控除項目およびレポートの概要
法定控除項目およびレポート・カードには、従業員の税拠出金を正確に計算するために必要なすべての情報が格納されます。
また、標準レート税コードや、従業員が適格である税金割引の詳細、特別レート所得、セクター資金の詳細など、事業主の社会保険拠出金も格納されます。 これには、法定賃金レポートおよびデジタル休暇欠勤レポートで使用される情報が含まれます。 従業員ごとに1つ以上の法定控除項目およびレポート・カードを作成する必要があります。 従業員が異なるTRUにおける複数のアサイメントを持っている場合や、アサイメントごとに異なる税務処理基準を持っている場合は、追加カードを作成する必要があります。
考慮事項と前提条件
製品ライセンスが給与または給与インタフェースに設定されている場合、新規採用タスクで一部がTRUレベルで指定されたデフォルト値セットを使用して新規従業員を入力したときに、法定控除項目およびレポート・カードが自動的に作成されます。
採用プロセス中に報告組織および給与を選択すると、カードのTRU関連付けおよび関連付け詳細が自動的に作成されます。 また、アサイメントの給与周期は、報告組織からデフォルト設定されたTRUの給与周期と一致する必要があります
ただし、この情報を一括でロードすることが必要になる場合があります:
データ移行中:
HCMデータ・ローダーを使用して従業員レコードを移行した場合、デフォルトの法定控除項目およびレポート・カードが自動的に作成されます。 デフォルト値の更新が必要になることがあります。
継続的な一括更新:
- 新規採用データの一括ロード: 新規採用情報の一括アップロードを実行する必要がある場合、デフォルトの法定控除項目およびレポート・カードが自動的に生成されることがあります(新規採用レコードがHCMデータ・ローダーを通じて作成された場合)。 この場合、デフォルトのカードを正しい情報で更新する必要があります。
法定控除項目およびレポート・カードが関連付けられているそれぞれのTRUについて、事業主控除項目情報カードが存在する必要があります。
個人計算カードの入力に使用される国別仕様データ・グループ(LDG)ごとに、税および社会保険計算エレメントのエレメント適格を作成する必要があります。 エレメント適格の作成中に「自動入力」チェック・ボックスを選択しないでください。 法定控除および法定レポートに直接的な影響があるため、一括アップロードを実行する前に、法定控除項目およびレポート・カードおよびそこに含まれる情報について理解しておくことをお薦めします。 詳細は、Oracle Fusion HRMS (オランダ): 給与の実装および機能に関する考慮事項(文書ID 1572711.1)を参照してください。
法定控除項目およびレポート・カード・レコード・タイプ
法定控除項目およびレポート・カードは、HCMデータ・ローダーでグローバル給与計算カード・ビジネス・オブジェクトを使用してアップロードします。 この汎用オブジェクト階層は国固有の様々な要件をサポートするためのレコード・タイプを提供します。
コンポーネント | 機能説明 | ファイル弁別子 |
---|---|---|
計算カード | 計算カード・タイプおよび情報を取り込む従業員アサイメントを定義します。 | CalculationCard |
カード・コンポーネント | 計算カードに必要なデータをグループ化および分離するために使用します。 次の項では、この計算カードに適用されるカード・コンポーネントと、各カード・コンポーネントに必要な子レコードについて説明します。 | CardComponent |
コンポーネント詳細 | 各カード・コンポーネントに必要な各フレックスフィールド・コンテキストのコンポーネント詳細レコードを指定します。 | ComponentDetail |
計算値定義 | 値定義の作成を可能にします。これによりカード・コンポーネントで上書き値を指定できるようになります。 | CalculationValueDefinition |
入力可能計算値 | 計算値定義ごとに、入力可能計算値レコード・タイプを使用して上書き値を指定できます。 | EnterableCalculationValue |
カード関連付け | 計算カードと従業員のレポート先税レポート・ユニットを関連付けます。 | CardAssociation |
カード関連付け詳細 | カード・コンポーネントを従業員のアサイメントに関連付けます。 | CardAssociationDetails |
法定控除項目およびレポート計算カード階層
法定控除項目およびレポート・カードに適用される計算カード・コンポーネントの階層を次の図に示します:

計算カード・レコードおよび各カード・コンポーネントのデータを指定する方法については、次のトピックを参照してください。