レート・ベースの給与を使用する場合の考慮事項

給与計算で使用される日付、遡及給与の挿入、雇用終了の処理、および給与ベース・タイプの変更を考慮します。また、雇用主の一括変更時の給与コピーと、HCMデータ・ローダーを使用して実行できる訂正および更新についても検討してください。

考慮事項	コメント
オファーおよび処理待ち就業者フローの給与計算で使用される日付	計算では、アサイメント有効開始日が使用されます。これは、提示開始日が先日付か過去かによって変わります。将来: アサイメント有効開始日がオファー作成日と同じです。過去: アサイメント有効開始日が提示開始日と同じです。
遡及給与の挿入	報酬アプリケーションの「給与の変更」タスクを使用して、既存のレート・ベースの給与間に遡及レート・ベースの給与を挿入します。 HCMデータ・ローダーは使用できません。
雇用終了の処理	就業者の雇用終了日を終了すると、対応するエレメント・エントリが退職ルールに基づいて設定されます。給与は終了しませんが、レート値は計算されなくなります。そのため、手動で給与を終了する必要があります。
別の給与ベース・タイプへの変更	アサイメントのすべてのレート・ベースの給与を削除します。次に、ユーザーが決定した従業員に別の給与を作成したり、差分コンポーネントを使用したり、標準コンポーネントを使用したりすることができます。注意: このような削除は、給与計算やその他のダウンストリーム処理にカスケード効果をもたらす可能性があるため、このような変更には注意してください。国別仕様データ・グループまたは雇用主のすべての従業員にレート・ベースの給与を使用することがベスト・プラクティスです。このようにして、レート・ベースの給与を別のタイプに移行する必要はなくなりました。
一括変更雇用主中の給与のコピー	レート・ベースの給与には、給与プロセスが異動先の事業主にコピーできるエレメント・レートを含めることができます。給与計算プロセスでは、エレメント・エントリもコピーされます。この二重コピーは、宛先給与の作成時にエラーが発生する可能性があります。エラーを回避するために、一括変更プロセスの送信時にレート・エレメントを除外するエレメント・グループを定義できます。これにより、給与(salary)プロセスではエレメント・エントリが確実にコピーされますが、給与(payroll)プロセスではコピーされません。
HCMデータ・ローダーを使用した給与訂正および更新	就業者にレート・ベースの給与ベースを設定した後は、その就業者の給与を別の給与ベースで訂正できません。レート・ベースの給与を削除し、新しい給与ベースを使用して別の給与を作成する必要があります。ノート: 削除できるのは最新の給与のみです。別のレート・ベースの給与ベースで給与を更新する場合、古い給与ベースのプライマリ・レートに属するエレメント・エントリは終了しません。影響を受けるエレメント・エントリの終了日を更新するには、HCMデータ・ローダーおよびエレメント・エントリ・オブジェクトを使用する必要があります。