保守作業オーダー原価のレビュー

保守作業オーダーをレビューすることで、保守アクティビティに使用された資材およびリソースで発生した原価を追跡しやすくなります。これらのアクティビティには、社内でまたは外部で外注ジョブとして実行された、予防保守、事後保守などが含まれます。

前提要件

次の2つの前提条件があります。

表にリストされているプロセスを同じ順序で実行します。これらは、スケジュールすることも、オンデマンドで実行することもできます。

プロセス	実行者	ナビゲーション
保守から原価計算へのトランザクションの転送	製造監督者	「保守管理」の「タスク」パネル→「保守から原価計算へのトランザクションの転送」
在庫から原価計算へのトランザクションの転送	原価会計担当	「予定済プロセス」作業領域→「新規プロセスのスケジュール」→「在庫から原価計算へのトランザクションの転送」
原価会計配分の作成	原価会計担当	「原価会計」作業領域→「原価会計配分の作成」
SLAで会計を作成するための会計の作成	原価会計担当	「原価会計」作業領域→「会計の作成」

保守作業オーダーのステータスは、「未リリース」ステータス以外です。すなわち、作業オーダーのステータスは次のいずれかです。
- リリース済
- 保留中
- 取消済
- 完了
- クローズ済

保守作業オーダーの原価の表示

「保守作業オーダー原価」ページで、保守作業オーダーで発生した資材およびリソースの原価をレビューできます。原価詳細とその配分を別個にレビューできます。

詳細: 原価詳細の要約、すなわち合計原価、資材原価、リソース原価を表示します。

さらにドリルダウンして、その作業オーダーの各工程およびワーク・センターで発生した資材およびリソースの原価に関する詳細情報を表示できます。

配分: 原価配分の要約を表示します。

配分では、分析している保守作業オーダーに対してレポートされたすべてのトランザクションの会計情報を提供します。要約ページには、トランザクションの処理ステータス(「未処理」、「一部原価計算済」など)を表示します。

保守作業オーダー原価をレビューするには、次の手順を実行します。

「コスト会計」作業領域で、「タスク」パネルから「コスト処理」の下の「保守作業オーダー原価のレビュー」を選択します。
検索フィルタ(原価組織、原価台帳、出力品目、作業オーダー番号、作業オーダー・ステータス)を使用して作業オーダー・レコードを検索します。
検索結果から必要な作業オーダーを選択し、「原価の表示」をクリックします。

ノート:
「メンテナンス作業オーダーの編集」ページの「コストの表示」をクリックして、このページに移動することもできます。

1つの保守作業オーダーで同じ品目に属する複数の資産に対して保守アクティビティを実行すると、作業オーダーにリンクする資産が原価計算にインタフェースされ、保守費用が作業オーダーにリンクされているすべての資産に均等に配分されます。単一の保守作業オーダーで複数の資産に発生した経費をグループ化および追跡できるこの機能は、業務効率の向上に役立ちます。

「保守作業オーダー原価」ページの「複数アセット」列は、1つ以上のアセットがオーダーにリンクされているかどうかを示します。資産詳細が「資産詳細」セクションに表示され、作業オーダーにリンクされているすべての資産に配分された作業オーダーに対して発生した合計コストが表示されます。また、複数の資産が作業オーダーにリンクされている場合は、「作業オーダー原価」詳細ページに「資産」フィールド・セットが「複数」として表示され、リンクをクリックして資産を識別できます。

完了から在庫までのメンテナンス作業オーダーに対して、仕掛残高を追跡し、資産を在庫に完了できます。 WIP資材出庫やリソース手数料などの取引では、保守費用ではなく仕掛品会計明細タイプが借方記入されます。

「保守作業オーダー原価」ページの「在庫への完了」列を使用すると、このような作業オーダーを区別できます。このような作業オーダーに複数の資産を割り当てることができ、作業オーダーの「複数資産」が「はい」に設定されています。

メンテナンス作業オーダーの資産は、在庫に完了することで別の品目に変換できます。また、同じ品目の資産番号から別の資産番号に資産を変換することもできます。「メンテナンス作業オーダー原価」および「原価の表示」ページの「ターゲット品目」列を使用すると、当初の品目とターゲット品目を識別して、このような作業オーダーを区別できます。この場合、資材およびリソース・トランザクションは、「メンテナンス費用」会計明細タイプを借方に記入します。

「コストの表示」をクリックして、入力コスト、出力コストおよび差異金額の詳細を表示します。

「標準原価」メソッドを使用して資産品目を原価計算する場合、「入力原価」と「出力原価」の差異があれば、再加工差異が作成されます。
実績原価方法、移動平均原価方法または期間平均原価方法を使用している場合、製品完了原価は作業オーダーに対して発生した合計原価に基づきます。

保守作業オーダーの配分のレビュー

保守作業オーダーに対してレポートされたすべてのトランザクションまたは特定トランザクションの配分をレビューします。トランザクションおよび原価計算の詳細では、各品目に使用されたすべてのリソースと資材の会計情報を提供します。

保守作業オーダー原価の配分をレビューするには、「保守作業オーダー原価」ページで、次の操作を実行します。

必要な作業オーダーを選択します。
「配分のレビュー」をクリックします。