カスタム検証例外のスロー

オブジェクト・レベルの検証ルールまたはトリガーを定義する場合、通常は宣言的に構成されたエラー・メッセージで十分です。

検証ルールがfalseを返して検証に失敗したことを通知すると、構成したエラー・メッセージがユーザーに自動的に表示されます。トリガーがadf.error.raise(null)関数を呼び出すときも、トリガーについても同じことが発生します。複数の異なる条件を適用する大きな長いコード・ブロックを1つ記述するのではなく、適用する条件が多数ある場合は、かわりに、個別のチェックごとに個別の検証ルールまたはトリガー(必要に応じて)を定義し、それぞれに独自の適切なエラー・メッセージを設定できるようにします。

場合によっては、個々のルールに分ける意味がないビジネス・ロジックを記述する必要があり、ユーザーに表示する可能性のある複数のエラー・メッセージの中で「対象」を条件付きで決定する必要がある場合があります。この場合、次の方法を使用してオンザフライで作成するエラー文字列でカスタム検証例外をスローできます:

// Throw a custom object-level validation rule exception
// The message can be any string value
throw new oracle.jbo.ValidationException('Your custom message goes here')

この方法を選択する場合、エラー・メッセージは標準的な方法では翻訳できないため、カスタム・スロー・メッセージの翻訳版を提供する責任になります。ジョブを実行するには、「ロケール依存のカスタム文字列を返す」に示されているようなソリューションを使用できます。