プロジェクト・セットのフィルタ・セットとフィルタ

プロジェクト・セットでは、1つ以上のフィルタを使用してフィルタ・セットを作成し、プロジェクト関連のトランザクションを識別します。

各フィルタには、プロジェクト番号、タスク番号、支出タイプまたは支出組織のいずれかのプロジェクト属性を識別するための基準が含まれます。フィルタには、プロジェクト属性の1つ以上の値を識別するために使用できる次の演算子が含まれています:

  • 次である
  • 次の間にある
  • 次で始まる
  • 次でない
  • いずれかに一致

ビジネス・ニーズによっては、プロジェクト・セットにフィルタが1つのみ含まれる場合があります。たとえば、1つ以上のプロジェクトに関連するトランザクションのみを識別する必要がある場合があります。または、複数のフィルタ・セットが設定されたプロジェクト・セットが必要な場合があります。たとえば、様々なプロジェクトに対してトランザクションを識別する必要がある場合に、別の支出タイプなど、一意のプロジェクト値が各プロジェクトのトランザクションに追加されている場合があります。

次のトピックでは、ビジネス・ニーズに基づいてプロジェクト・セットを効率的に設定できるように、プロジェクト・セットを設定してトランザクションを識別する様々な方法の例を示します。

ノート: 「プロジェクト・セット」アプリケーションでは、重複するフィルタを1つのフィルタ・セットに追加することはできません。ただし、プロジェクト・セット内の2つの異なるフィルタ・セットに同じフィルタを入力することはできます。また、重複する値や繰返しの値などのチェックはフィルタ・セット間で実行されません。そのため、より複雑なフィルタリング・シナリオでは、プロジェクト・セットに入力する前に、事前にフィルタ基準を綿密に計画することをお薦めします。

単一のフィルタが設定されたフィルタ・セット

単一のフィルタをフィルタ・セットに追加する場合は、このようにプロジェクト・セットを単純にできます。

フィルタ・セット プロジェクト属性 演算子
FilterSet1 プロジェクト番号 いずれかに一致 HEPP1、HEPP2、HEPP6

この表の値が設定された行は、プロジェクト・セット内のフィルタを表します。このプロジェクト・セットが処理されると、プロジェクトHEPP1、HEPP2およびHEPP6に関連付けられているすべてのトランザクションが識別されます。

様々なプロジェクト属性に複数のフィルタが設定されたフィルタ・セット

様々なプロジェクト属性値が関連付けられているトランザクションを識別する必要がある場合は、フィルタ・セットに複数のフィルタを追加できます。たとえば、4つのプロジェクト属性すべてを含むトランザクションがあるとします。この場合、4つの異なるフィルタを入力して、各プロジェクト属性の値を指定します。次に、このフィルタ・セットのフィルタの例を示します。

フィルタ・セット プロジェクト属性 演算子
ExplorationFilterSet プロジェクト番号 いずれかに一致 HEPP1、HEPP2、HEPP6
ExplorationFilterSet タスク番号 次である Planning
ExplorationFilterSet 支出タイプ 次である Travel
ExplorationFilterSet 支出組織 次である Upstream

この表の各行は、フィルタ・セットExplorationFilterSetのフィルタを表します。プロジェクト・セットが処理されると、Planning、TravelおよびUpstreamの3つのプロジェクト属性値がすべて含まれる、HEPP1、HEPP2およびHEPP6のプロジェクトのトランザクションのみが識別されます。

同じプロジェクト属性のフィルタが設定されたフィルタ・セット

フィルタ・セットには、同じプロジェクト属性に対して複数のフィルタを追加できますが、次のシナリオでのみ可能です:

  • プロジェクト属性の1つのフィルタで、「次の間にある」または「次で始まる」演算子が使用されている。
  • 同じプロジェクト属性の追加フィルタでは、「次でない」演算子を使用して、「次の間にある」または「次で始まる」演算子で識別される特定の値を除外している。
フィルタ・セット プロジェクト属性 演算子
FilterSet1 プロジェクト番号 次で始まる DRI
FilterSet1 プロジェクト番号 次でない Drilling7
FilterSet1 プロジェクト番号 次でない Drilling8

この表の各行は、フィルタ・セットFilterSet1のフィルタを表します。このプロジェクト・セットが処理されると、プロジェクトDrilling7およびDrilling8を除く、DRIで始まるすべてのプロジェクト番号のトランザクションが識別されます。

前述のフィルタ・セットの最初のフィルタでは、「次で始まる」演算子のかわりに、値の範囲が設定された「次の間にある」演算子を使用することもできます。

プロジェクト・セット内の複数のフィルタ・セット

合弁企業のプロジェクト関連の様々なトランザクション・セットを識別する必要がある場合は、複数のフィルタ・セットを使用します。たとえば、あるプロジェクトでは、特定の支出タイプに関連付けられたトランザクションを識別する必要があり、別のプロジェクトでは、別の支出タイプに関連付けられたトランザクションを識別する必要がある場合があります。このタイプのシナリオのプロジェクト・セットの例を次に示します。

フィルタ・セット プロジェクト属性 演算子
FilterSet1 プロジェクト番号 次である HEPP10
FilterSet1 支出タイプ 次である Meals
FilterSet2 プロジェクト番号 次である HEPP20
FilterSet2 支出タイプ 次である Lodging

この表では、最初の2行はフィルタ・セットFilterSet1のフィルタを表し、最後の2行はフィルタ・セットFilterSet2のフィルタを表します。このプロジェクト・セットが処理されると、支出タイプ「Meals」を含むプロジェクトHEPP10のトランザクションが識別されます。また、支出タイプ「Lodging」を含むプロジェクトHEPP20のトランザクションも識別されます。