ワークフォース安全衛生設定

実装の一部として、様々な設定タスクを完了する必要があります。

設定タスク

  • 関連ユーザーへの環境安全衛生マネージャ・ロールの割当

  • ターゲット完了日の構成

  • 参照値の構成

  • プロファイル・オプションの構成

  • 質問リストの管理

  • 安全インシデントのEメール・アラートの構成

  • イベントの構成
  • リスク・アセスメントの構成
  • ジャーニとの統合

「設定および保守」作業領域の「環境、安全衛生設定の定義」タスクを使用します。(ワークフォース安全衛生インシデントに必要な) Oracle Fusion Global Human Resourcesをすでに使用している場合は、もう少し作業すれば使用できます。

環境安全衛生マネージャ・ロールの割当

実装者がEHSマネージャ・ロールを、そのユーザーに割り当てる必要があります。

  1. 「ナビゲータ」 > 「ツール」 > 「セキュリティ・コンソール」をクリックして、セキュリティ・コンソールを開きます。

  2. 「ユーザー・アカウント」タブで、ロールを割り当てるユーザーを検索します。

  3. ロール名をクリックすると、ロールの詳細が開きます。

  4. 「編集」「ロールの追加」の順にクリックします。

  5. 「ロール・メンバーシップの追加」ウィンドウで、「環境、安全衛生マネージャ」を検索します。

  6. そのロールを選択し、「ロール・メンバーシップの追加」をクリックします。

  7. 「完了」「保存してクローズ」の順にクリックします。

必要に応じて、1人以上の個人をインシデントおよび検査の安全コーディネータとして指定できます。安全コーディネータ・ロールが割り当てられている個人は、インシデントのイベント、調査および処理を含むすべての側面に完全にアクセスできます。安全コーディネータとして作業するには、ユーザーにHNS_REVIEW_ENVIRONMENT_HEALTH_AND_SAFETY_INCIDENT_PRIV権限が割り当てられている必要があります。インシデントまたは検査に割り当てることができる安全コーディネータの数に制限はありません。

ターゲット完了日の構成

インシデントまたは検査レポートでは、ターゲット完了日、レビュー日、承認日および事前承認日が、インシデントまたは検査の作成日から60日後にすでに設定されています。EHSマネージャは、これらの値を更新できます。

  1. 「設定と保守」作業領域で、次の場所に移動します:

    • オファリング: ワークフォース配置

    • 機能領域: ワークフォース安全衛生インシデント

    • タスク: 環境、安全衛生完了日の管理

  2. 環境、安全衛生完了日の管理ページで、必要に応じてターゲット日を編集します。

参照タイプの構成

構成レベルが「ユーザー」または「拡張可能」に設定されている参照を変更できます。

  1. 「設定と保守」作業領域で、次の場所に移動します。

    • オファリング: ワークフォース配置

    • 機能領域: ワークフォース安全衛生インシデント

    • タスク: 環境、安全衛生構成設定の管理

  2. 「環境、安全衛生構成設定の管理」ページで、ORA_HNS参照タイプを検索します。デフォルトの参照タイプとその摘要を使用できます。

  3. 必要に応じて、参照タイプを更新してください。
    ノート: 安全インシデントまたは安全検査のどちらかの参照を変更すると、他方のアプリケーションの参照値に影響します。

安全インシデント・イベントの構成

対応する参照値を使用して、「安全インシデント」 > 「インシデントのレポート」ページのイベントを有効または無効にできます。従業員と専門職ユーザーに対して個別にイベントを有効または無効にできます。従業員の「安全インシデント」ページおよび専門職ユーザーのイベント・リスト・ページに設定された順序でイベントが表示されるように、イベントの順序を設定できます。次にその方法を示します。

  1. 「設定および保守」作業領域で、右ペインの「タスク」を選択します。「環境、安全衛生インシデント・イベントの管理」タスクを検索して選択します。
  2. 「インシデント・イベント参照の管理」ページでは、すべてのイベントを参照値としてリストできます。従業員および専門職ユーザーに対して有効にするイベントを選択します。
  3. 「順序付け」列で、従業員および専門職ユーザーに対するイベントの表示順序を指定します。安全とサイバーセキュリティのイベントは個別の順序で表示されます。

従業員および専門職ユーザーが「インシデントのレポート」ページにアクセスしたときには、有効にしたイベントのみが表示されます。

プロファイル・オプションの構成

これらのプロファイル・オプションを使用して、アプリケーションの動作を制御できます。プロファイル・オプション値を変更するには、「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索して選択します。「アプリケーション」フィールドで「ワークフォース安全衛生インシデント」を選択し、関連するプロファイル・オプションを検索します。

プロファイル・オプション名

説明

プロファイル値

ORA_HNS_HEALTH_AND_SAFETY_LANDING_PAGE_NAV_ICON_ENABLED このプロファイル値を「Y」に設定すると、「自分のクライアント・グループ」で「安全衛生」アイコンが有効になります。このアイコンにより「安全衛生」ランディング・ページが開きます。安全インシデントに加えて安全検査を作成および管理する場合は、このプロファイル値を設定します。このプロファイル値をN (デフォルト)に設定すると、「自分のクライアント・グループ」に「安全インシデント」アイコンが表示されます。このアイコンにより「安全インシデント」ページが開きます。 N

ORA_HNS_ALLOW_ACCESS_BY_INCIDENT_REPORTER_AND_LOGGEDIN_USER

インシデント報告者およびログイン・ユーザーは、自分が報告したインシデントにアクセスできます。

Y

ノート:

このプロファイル値は、デフォルトで「N」に設定されます。

HNS_KIOSK_SHOW_EVENTS 従業員がイベントのタイプを選択してインシデントを報告できる「インシデントのレポート」ページを使用可能にします。 Y
ノート: このプロファイル値はデフォルトでは「Y」に設定されています。
ORA_HNS_ASSIGNMENT_MANAGER_FOR_RISK_MANAGEMNT_ENABLED リスク管理においてアサイメント・マネージャを使用可能にします。 Y
ORA_HNS_INSPECTION_AUTO_CLOSE_ENABLED 安全検査の自動クローズを使用可能にします。 Y: レビュー担当者および承認者がまだサインオフしていない検査を、検査所有者がクローズできます

Eメール・アラートの構成

アラート・コンポーザを使用して、イベントによってトリガーされたEメールや通知を送信できます。

次の表に、ワークフォース安全衛生で使用できる警告を示します:

アラート名

説明

HNS_Worker_Notification_Appointed

従業員に次のいずれかのロールが割り当てられると、Eメールが送信されます:

  • インシデント所有者、レビュー担当者または承認者

  • インシデント・イベント所有者

  • インシデント調査所有者、レビュー担当者または承認者

  • インシデント処理所有者、レビュー担当者または承認者

HNS_Worker_Notification_Removed

従業員が次のいずれかのロールから削除されると、Eメールが送信されます:

  • インシデント所有者、レビュー担当者または承認者

  • インシデント・イベント所有者

  • インシデント調査所有者、レビュー担当者または承認者

  • インシデント処理所有者、レビュー担当者または承認者

HNS_Worker_Notification_Report_Incident

インシデントの報告について従業員に感謝するEメールが送信されます。

HNS_Hlth_Survey_NotifyEmp
  • 従業員または非従業員のかわりに自分が健康関連サーベイを送信したことがログイン・ユーザーに通知されます。
  • 健康関連サーベイを自分が送信したことが就業者に通知されます。
HNS_Injured_or_Ill_Person_Notify_HR_Representative HR担当者に、ウイルス、疾病または負傷イベントを通知します。
HNS_Safety_Coordinator_Assigned_Safety_Incident 安全コーディネータ・セクションに追加されたことを安全コーディネータに通知します。
HNS_Safety_Coordinator_Removed_Safety_Incident 安全コーディネータが安全インシデントから削除されたときに、その安全コーディネータに通知します。
HNS_Worker_Notification_Appointed_Security 次のサイバーセキュリティ・ロールのいずれかが自分に割り当てられていることが就業者に通知されます:
  • インシデント所有者、レビュー担当者または承認者
  • インシデント・イベント所有者
  • インシデント調査所有者、事前承認者、レビュー担当者または承認者
  • インシデント処理所有者、事前承認者、レビュー担当者または承認者
    ノート: 安全検査の安全コーディネータとして作業するには、個人にGTG_HNS_MANAGE_ENVIRONMENT_HEALTH_AND_SAFETY_INSPECTION_PRIV権限が割り当てられている必要があります。」
HNS_Worker_Notification_Appointed_Stakeholder 次のロールのいずれかが自分に割り当てられていることが就業者に通知されます:
  • インシデント利害関係者
  • インシデント・イベント利害関係者
  • インシデント調査利害関係者
  • インシデント処理利害関係者
HNS_Worker_Notification_Removed_Stakeholder 次のロールから自分が削除されたことが就業者に通知されます:
  • インシデント利害関係者
  • インシデント・イベント利害関係者
  • インシデント調査利害関係者
  • インシデント処理利害関係者
HNS_Worker_Notification_Removed_Security 次のサイバーセキュリティ・ロールから自分が削除されたことが就業者に通知されます:
  • インシデント所有者、レビュー担当者または承認者
  • インシデント・イベント所有者
  • インシデント調査所有者、事前承認者、レビュー担当者または承認者
  • インシデント処理所有者、事前承認者、レビュー担当者または承認者
HNS_Worker_Notification_Report_Incident_Security サイバーセキュリティ・インシデントの報告について、就業者に感謝が示されます。
HNS_Worker_Notification_Request_An_Ergonomic_Assessment 人間工学に基づくアセスメントをユーザーが要求したことがEHSマネージャに通知されます。

Eメール・アラートをオンにするには:

  1. 「ナビゲータ」 > 「ツール」 > 「アラート・コンポーザ」をクリックします。

  2. 必要な「ワークフォース安全衛生インシデント」のアラート名を検索します。

  3. アラート名をクリックして、「イベント・アラートの編集」ページを開きます。

  4. 「実行オプション」タブをクリックします。

  5. 「実行のシミュレーション」の値で「いいえ」を選択します。

  6. 「保存して閉じる」をクリックします

質問リストの管理

安全インシデントと検査の両方で質問リストを使用します。インシデント調査では、調査中の調査員を支援するために質問リストを使用します。これは、組織が調査の一貫性と品質を確保するのに役立ちます。また、管理者が定義および構成した質問リストのリストから調査員が選択できるため、質問リストの柔軟性と適合性も実現されます。質問リストは、健康関連サーベイやサイバーセキュリティ・インシデントでも使用されます。

質問リストおよび安全検査で使用する検査アイテムを追加できます。「検査アイテム」ページで基本的な質問リストを作成するか、安全インシデントの場合と同様に質問リスト・テンプレートを選択して、「質問リスト」ページを使用して詳細な質問リストを作成できます。

ワークフォース安全衛生インシデント、サイバーセキュリティ・インシデントおよびワークフォース安全衛生検査が、質問リストの3つのサブスクライバです。管理者は「設定および保守」作業領域の「ワークフォース開発」オファリングで、質問、質問リスト、質問リスト・テンプレートのセットを定義および管理できます。これらのタスクを検索し、それらを使用して質問リストを定義および管理できます。

  1. 質問リスト参照

  2. 質問リスト・テンプレート

  3. 質問リスト

  4. 質問ライブラリ

開始するには、「ワークフォース安全衛生インシデント」サブスクライバで、質問リスト・テンプレート「ワークフォース安全衛生標準調査」を見つけます。これを使用して、質問リストを作成できます。

  1. 「設定と保守」作業領域で、次の場所に移動します。

    • オファリング: ワークフォース開発

    • タスク: 質問リスト

  2. 「質問リスト」ページで、「ワークフォース安全衛生インシデント」サブスクライバを検索します。「安全インシデント」フォルダおよび「健康関連サーベイ」フォルダが表示されます。前者は、安全インシデントの調査に関連する質問リストを作成するために使用し、後者は、健康関連サーベイの質問リストを作成するために使用します。関連するフォルダで質問を作成します。また、「サイバーセキュリティ・インシデント」サブスクライバを検索して選択し、この領域で質問リストを管理することもできます。「安全性検査」の場合は、「ワークフォース安全衛生検査」を検索します。質問リストを「安全検査質問リスト」フォルダに追加して、「検査アイテム保守」ページでこれらの質問リストを使用できるようにします。「検査アイテム保守」ページから、質問リストを作成することもできます。これらの質問リストは、「質問リスト」ページから編集できます。

  3. 「作成」をクリックします

  4. 質問リストを作成するには、質問リスト・テンプレートを選択する必要があります。「ワークフォース安全衛生標準調査」質問リスト・テンプレートを検索して選択します。この安全衛生テンプレートは、作業を開始しやすいように用意されています。管理者は、組織に固有のテンプレートをさらに作成できます。

  5. 必要に応じて、質問リストの「基本情報」および「コンテンツ」を変更します。

  6. 質問リストをレビューして、「保存してクローズ」をクリックします。

ジャーニとの統合

人事(HR)担当者は、次の2つの方法でジャーニ内に安全インシデントを構成できます:

  • (タスク・タイプを「アプリケーション・タスク」に、値を「安全インシデント」に選択することにより)ジャーニに安全インシデント関連タスクを含めることができます。たとえば、「安全な出張」ジャーニを作成して、安全インシデント関連のタスク「安全上の懸念の報告」を含めることができます。「安全な出張」ジャーニが割り当てられている従業員は、ジャーニ自体から安全インシデントをレポートできます。このタスクには、インシデント作成ページに直接移動する「アプリケーション・タスクに進む」ボタンがあります。

  • 特定のイベント・タイプで安全インシデントが作成されたときに、ジャーニを自動的にトリガーできます。たとえば、従業員が「ウィルス、負傷または疾病」タイプのインシデントを報告したときに、休暇欠勤の作成、給与に通知、保険請求の送信のタスクを完了するジャーニをインシデント報告者に割り当てる必要がある場合があります。これを行うには、ジャーニに「安全衛生インシデント・イベント」を構成し、特定のイベント・タイプ「ウイルス、疾病または負傷」を選択します。開始者をすべてのタスクの実行者として設定する必要があることに注意してください。開始者が非従業員の場合、ジャーニはトリガーされません。