ルールを作成するための戦略
割当ルールを作成または編集する際には、次の概念に留意してください:
- 複数のルールに同じ条件が指定されていると、それらのルールで同じインシデントに対してユーザーが取得されて、割り当てられます。そのため、インシデントの詳細、イベント、調査および処理を担当するユーザーの選択を調整するために、ルール・セットを作成することを検討してください。それぞれに最大4つのルールを含めることができますが、すべてに同じ条件を設定して、それぞれに個別のオブジェクトを設定します。セット内のルールに同じユーザーを選択する必要はありませんが、条件により選択された各インシデントを解決するために協力できるユーザーがセットに割り当てられるようにしてください。
- 「キャッチオール」ルールを作成してください。これらは、広範囲に選択する条件のルールであるため、より正確に焦点を絞った条件のルールでは選択されないインシデント、イベント、調査および処理が取得されます。たとえば、特定の国を指定する単一の条件が設定されたルールなどです。
ただし、考えられるすべてのインシデントを取得するルールを作成する必要はありません。「環境、安全衛生マネージャ」ジョブ・ロールを持つユーザーは、未割当のインシデントにアクセスできるので、適切に割り当てることができます。イベント、調査または処理を作成する専門職ユーザーは、そのアクティビティをデフォルトで所有しているので、そのアクティビティを再割当できます。
- ルール処理は、結果を返す最初のルールで停止することに注意してください。したがって、ルールを実行する順序を設定する際には、最も絞り込まれたルール(またはルール・セット)を最初に配置します。次に、それぞれが前のルールより制限が少なくなるように残りのルールを順序付けします。制限が最も少ないキャッチオール・ルールを最後に配置します。そうしないと、より制限的なルールが評価されません。
たとえば、ルール1に、ドイツで報告されたインシデントを選択する単一の条件があるとします。ルール2には2つの条件があり、家電ビジネス・ユニットの従業員がドイツで報告したインシデントが選択されます。ルール1が最初に実行されると、ルール2に適格なすべてのインシデントが取得されて、ルール2は結果を返しません。しかし、ルール2を最初に実行すると、その条件を満たすインシデントを取得でき、ルール2で取得されていないドイツのインシデントのみがルール1で取得されます。
- 割当ルールでは、従業員セルフサービスのインシデント報告フローおよび専門職ユーザーのページで手動で行われた割当が上書きされることに注意してください。そのため、ページ・コンポーザを使用して、従業員セルフサービス・インシデント・レポート・フローから「インシデント所有者」フィールドを削除することもできます。ページ・コンポーザの使用方法の詳細は、Oracle Fusion Cloudアプリケーションの構成と拡張を参照してください。